- オーディオ機器とワイヤレス充電器との出会い
- 基本スペック
- CHOETECHについて
- パッケージ
- 外観/デザイン
- CHOETECH T535-Sの特徴:どこに置いても充電できる
- CHOETECH T535-Sの特徴:2台同時に充電できる
- まとめ
- 【関連記事】
オーディオ機器とワイヤレス充電器との出会い
今回取り上げる機種はワイヤレス充電器CHOETECH T535-Sです。最近の完全ワイヤレスイヤホンはワイヤレス充電に対応した機種が多くなり、たとえばTribit Flybuds 1のように、低価格の完全ワイヤレスイヤホンでもワイヤレス充電に対応しているという機種も珍しくなくなりつつあります。
私も多くのワイヤレス充電パッドを持っています。そして便利なワイヤレス充電を楽しんでいますが、イヤホンの数が増えてくるのに伴って、複数のワイヤレス充電器を並べているのが少々煩わしいことがわかってきました。率直に言って、テーブルの専有面積が多すぎます。使わないときはケーブルを抜いて適当に重ねてボックスに入れていますが、できればもっと便利なワイヤレス充電パッドがないものかと考えていました。たとえば複数台充電できるようなワイヤレス充電器とか。
そう思っていた矢先、1か月ほど前CHOETECHの担当者が連絡を取ってきて、私にワイヤレス充電パッドの本音レビューを書かないかという話を持ってきました。ちょうどそのころ、私は非常にパワフルで興味深い多機能モバイルバッテリーHarbor SUPERのレビューを書き上げたばかりの頃でした。CHOETECHの担当者が示した商品の簡単な説明を確認すると、それはなかなか魅力的な商品に思えました。
そのとき紹介された商品が今回紹介するCHOETECH T535-Sです。1か月程度じっくりと使用したので、いよいよこの機種について本音を語る時が来たというわけです。
audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。
基本スペック
Brand | Choetech |
Charger Type | Wireless Charger |
Input | 5V / 3A, 9V / 3A ~ |
Certification | C.E, F.C.C, RoHS |
Notes | transmition Distance <4mm |
Color | White |
Dimensions L x W x H | 180mm x 80mm x 0.90mm |
Warranty | 18 Months |
Weight | 100g |
CHOETECHについて
CHOETECHは2013年に設立され、ワイヤレス充電器、ハイテクUSBケーブルおよび充電器、USB3.0およびUSBC PD接続デバイス、デジタルAV製品、ヘッドホン、その他のモバイルアクセサリなどの研究開発、販売、サービスを一体的に行っているメーカーです。コンピュータ、通信、および消費者向け電子機器に関連する製品を取り扱っています。ブランド「CHOETECH」は、米国特許商標庁に登録されました。
独立したR&Dメーカー
CHOETECHは事業成功の秘訣は高品質の製品を提供することであると信じているため、設立時から研究開発チームを持っています。チームのエンジニアは、3C製品のさまざまな分野の専門家です。厳格な品質管理を専門とするQCグループが設立され、最高品質の製品を提供することを目的として、生産ラインが設置されているそうです。CHOETECHは事業を自社で一貫的に行っているR&D(Research and Development)メーカーです。
パッケージ
CHOETECH T535-Sのパッケージは比較的シンプルです。その外箱には製品のイメージ画像のようなものはなく、透明な窓が設けられていて、直接製品が見えています。箱にごちゃごちゃした説明はありません。あるのはシンプルなメッセージだけです。
開梱体験も複雑ではありません。箱から内側のプラスチックケースを取り出すと、そこにCHOETECH T535-Sが収まっています。その下にはケーブルと専用の充電アダプタが収納されており、ほかの付属品はマニュアルや保証書だけです。
付属品のすべてです。
付属プラグアダプターはCHOETECH Q5003-JP
CHOETECH T535-Sには専用の充電アダプタープラグが付属していますが、それはCHOETECH Q5003-JPです。QC3.0に対応し、USB Type-A充電口を備えた製品です。PSEマークもついており、海外のサイトで調べたところ、18W/3Aの出力を備えているようです。
外観/デザイン
CHOETECH T535-Sのデザインに難解さはありません。電源スイッチの類も一切なく、充電を始めるためにすべきことはケーブルを差すだけです。通電するとUSB接続口の反対側の側面にあるLEDが緑色にしばらくの間点灯します。それは一定時間点灯した後に消えますが、ワイヤレス充電中は点灯します。
一部のワイヤレス充電パッドは派手に点灯するものがありますが、CHOETECH T535-Sにとくに派手なギミックはなく、シンプルです。
パッドの表側は充電中の機器がポジションを維持できるようにラバーになっています。ワイヤレス充電パッドの中には表面がつるつるで、ちょっと勢いよく置いただけで、ガジェットが滑って零れ落ちてしまうものがありますが、CHOETECH T535-Sのラバー表面であれば、多少勢いよく置いてもガジェットがずれることはありません。
CHOETECH T535-Sの特徴:どこに置いても充電できる
CHOETECHの主張によれば、CHOETECH T535-Sの優れている点の一つは、5つのコイルが全面をカバーしているために、表面のどこに置いても強力で安定した充電が可能というところにあります。
私の持っているいくつかの充電パッドはたしかに、中心の位置にうまく合わせないと充電できないものがありますが、CHOETECH T535-Sを試してみると、なるほどCHOETECHの主張通り、表面の端にガジェットを置いてもしっかりと充電が始まります。
CHOETECH T535-Sを使い始めてから気づきましたが、「置くだけ充電」とはいうものの、これまで使っていた充電パッドの多くは、充電が始まるのを確認するまで位置調整をする必要がありました。しかし、CHOETECH T535-Sは本当に置くだけでよいというところが、少しの手間が減るだけなものの、思った以上に快適です。
CHOETECH T535-Sの特徴:2台同時に充電できる
さて、CHOETECH T535-Sの次の、そして最大の魅力は2台同時に充電できるというところだと思います。
CHOETECHによれば最大10WのQi規格に対応しており、対応機種に対して、高速なワイヤレス充電を可能にしています。
私のテストではほとんどの場合で2台同時充電は問題なく作動しました。しかし、ときどき同時充電がうまくいかないときがあります。1台の機器を充電するのに問題が発生することはありませんが、2台目の機器を置いたときに2台目の機器の充電が開始されないときがあります。そういうときは一度機器を取り除いてから調整してやると問題なく同時充電されるようになります。
まとめ
CHOETECH T535-Sは2台同時充電可能なパワフルなワイヤレス充電器で、ガジェットが滑りにくくうまく置かれる手軽さ、どこに置いても充電が開始される快適性を実現してくれます。ワイヤレス充電器としてはかなり高品質に思えますが、価格は3000円以上するので、中華製ワイヤレス充電パッドの中では高い部類の商品です。1台用であればもう少し安く手に入るものが多くありますから、基本的にはスマホと完全ワイヤレスイヤホンを同時に充電するというような、複数台の充電を前提でコスパを発揮してくれる製品でしょう。
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