FiiOはフラッグシップモデルのオールインワンDAC/AMPソリューション「FiiO K9 Pro」の、全く新しいESS DACバリエーション「FiiO K9 Pro ESS」をリリースしました。K9 ProはAKM AK4499DACチップを搭載していますが、AKM DACの入手が困難なため、FiiOは異なるDACアーキテクチャを持つ新たなバージョンを設計しました。
FiiOはこの新しいK9 Pro ESSを、2つの高性能フラッグシップグレードDACチップES9038 Proを搭載するデュアルDACチップセットで設計しました。ES9038Proは注目の8チャンネルDACで、業界をリードする歪の少なさとS/N比の評価で比類のないパフォーマンスを提供します。
K9 ProはもともとAK4499 DACチップを1基搭載していましたが(明らかに入手が困難だったため)、新しいK9 Pro ESSはDual DACチップセットで設計されており、より良い解像度とフラッグシップ級の性能を実現しています。FiiOはK9 ProをデスクトップグレードのTHX AAAアンプチップセットで設計しています。2つのTHX AAA-78+アンプチップで構成され、クリーンでパワフルな出力段を実現しています。
K9 Pro ESSは、オリジナルのK9 Proと同価格で、$799.99で販売されます。
FiiO K9 Pro ESSの特徴
- 高性能デュアルDACチップセット(2xES9038 Pro)を搭載
- クリーンでパワフルなTHX AAA 788+ 増幅回路
- プレミアムXMOS XU208 USBプロセッサ
- 独立したデュアルフェムト秒クロック
- Qualcommの最新BluetoothチップQCC5124
- 高解像度LDAC、APTX HD、AptX Adaptiveワイヤレス伝送コーデックをサポート
- 完全バランス設計
- デュアルボルテージリニアトランス
- MQAアンフォールディング対応
- 精密な音量調整
- 3つのゲインモード
- 複数の入力/出力オプション
- アプリケーションコントロール
- 高品質アルミニウムシャーシ
- PVD金メッキのエッジを持つアルミニウムボリュームホイール
FiiO K9 Pro ESSの技術仕様
- 電源供給:AC+リニア電源内蔵
- デジタル入力:USB/同軸/光学/Bluetooth
- アナログ入力:RCA/4.4mm バランス
- USB BおよびUSB Cコネクター
- ヘッドホン出力:4ピンXLR/4.4mmバランス、6.35mmシングルエンド
- ラインアウト:RCA/XLR
- 7種類のデジタルフィルター
- PCMデコード:最大32bit/384kHz
- DSD256ネイティブデコード
- オーディオクロック:高精度PLL+デュアルクリスタルオシレーター
- 出力電力(SE):2.1W(16Ω)、281mW(300Ω)
- 出力電力(Bal):2.1W(32Ω),1.1W(300Ω)
- THD+N:≤0.00025%
- S/N比:≥129dB
- ラインレベル:5Vrmsまで
K9 ProにデュアルESS DACを搭載し、ハイレゾ音源の再生を実現
FiiOは、Sabre Technologies社の高性能DACチップES9038 Proを2個使用して、新しいK9 Proを設計しました。ES9038 Proは、ハイレゾオーディオ信号のデコードにおいて画期的な性能を発揮するフラッグシップグレードの8ch DACです。FiiOは、K9 Pro ESSをOG K9 ProからDAC数でアップグレードしました。OG K9 ProはシングルAK4499 DACのみですが、こちらの最新のK9 ProはデュアルES9038 Pro DAC Chipを搭載しています。この新しいDACチップセットの助けを借りて、K9 Pro ESSは超低THD+N(<0.00025%)と高いS/N比(>129dB)評価を達成し、超クリーンなパフォーマンスを保証しています。
強力な信号増幅回路
THX AAA 78+の高性能アンプチップ2個で構成され、K9 Pro ESSはクリーンでパワフルな出力信号を提供します。接続したヘッドホン/イヤーモニターの性能を、そのクリーンな出力電力信号で最大限に引き出します。高感度なヘッドホンやイヤホンでも、背景のノイズや歪みが目立つことはありません。K9 Pro ESSにお気に入りのヘッドホンを接続するだけで、特別なサウンド体験に浸ることができます。
精密設計プロファイル
FiiOは、HiFiオーディオ製品の設計において長年のノウハウを持っています。新型K9 Pro ESSは、信号がDAC、ボリューム、AMPの各セクションをフルバランスで通過する完全差動回路で設計されているとのことです。また、6段のオーディオ回路を搭載し、ユーザーが最高のサウンドパフォーマンスを得られるよう配慮しています。アナログ回路とデジタル回路をパーティションで分離した設計とし、クリーンな性能を実現しています。
デュアル独立フェムト秒クロック
FiiOは、独立したデュアルフェムト秒クロックを搭載し、正確なクロック管理システムを実現しました。これにより、最高品質のパフォーマンスを維持しながら、異なるソースの取り扱いを容易にします。
ハイレゾ信号のデコードで真のMQAをサポート
MQA(Master Quality Authenticated)は、小さなファイルサイズで高解像度のパフォーマンスを得ることができる最新の技術です。K9 Pro ESSはMQAをフルサポートしており、ユーザーは録音中にアーティストが意図したとおりの真のマスター品質のパフォーマンスを聴くことができるようになります。K9 Proは、これらのハイレゾMQAサポートとは別に、ハイレゾ32Bit/384kHz PCMとネイティブDSD256デコードもサポートしています。
ハイレゾ対応Bluetooth
FiiO K9 Pro ESSは、クアルコムの最新BluetoothプロセッサーチップQC5124を搭載しています。安定した信頼性の高いBluetooth接続を実現するだけでなく、LDAC、APTX HD、AptX Adaptiveなどのハイレゾ対応ワイヤレスコーデックへの対応をもたらします。スマートフォンやBluetooth対応のメディアデバイスを接続し、Wireless Bluetooth接続でK9 Pro ESSにオーディオ信号を供給するだけで、簡単に使用することができます。
K9 Pro AKMとK9 Pro ESSの比較
オリジナル版のK9 Pro AKMと最新のK9 Pro ESSの違いの核心は、最新のK9 Pro ESSのデュアルDACチップセットとなります。デュアルDACチップセット構成では、デュアルES9038 Pro DACチップのパワーを体験することができ、鮮明な解像度とディテールを生み出すことができるのです。K9 Pro ESSには7つのデジタルフィルターが搭載されており、アルミニウム合金のボリュームノブにはPVDゴールドメッキが施されています。K9 Pro ESSは、より良い外観に改良されました。新型のK9 Pro ESSは定格出力も若干改善されています。その他、Bluetoothやゲインレベルなどの機能は、両機種とも同じです。
そしてお値段は……据え置きです!
価格と販売時期
FiiO K9 Pro ESSは原型機のK9 Proと同価格でリリースされ、$799.99で購入できます。詳細はこちらのストアページでご確認ください。
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- 元記事の公開日:2022/02/14
- 著者:HiFiGO
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