- このレビューは「私的な購入品」または「対価を払ってレンタルした商品」に基づいて書かれています。
- これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
- 当サイトのプライバシーポリシーをご確認ください。
こんな人におすすめ
- パンチのあるサウンドが好き
- チャーミングなボーカルを楽しみたい
- メロウなサウンドが好き
- 音の質感にこだわる
- コスパ重視
BGVP DM8の概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「BGVP DM8」です。
BGVP DM8の完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:10Hz~40kHz
- インピーダンス:27Ω
- 感度:110dB
- ケーブルコネクタ:mmcx
- 価格帯:30000円~50000円
パッケージ
BGVP DM8のパッケージは価格の標準を満たしています。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- イヤホン本体
- イヤーピース多数
- 3.5mmシングルエンド変換プラグ
- 4.4mmバランス接続変換プラグ
- キャリイングケース
- 説明書類
ビルドクオリティ
外観のビルドクオリティは価格帯の水準を満たしています。
装着サンプル
筐体は少し大きいですが、耳への収まりもよく装着感は良好です。
音質
今回は標準イヤーチップ(シリコン) Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
BGVP DM8はニュートラルに近いサウンドを持っています。中域の中心部はやや凹んでおり、V字型で奥行きと立体感に強調が見られます。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:A
- おすすめ度:A
- 個人的な好み:A
BGVP DM8はBGVPの現行フラッグシップに相応しいバランスの良さと高い解像度を持っています。単純なサウンドパフォーマンスだけで言えば、たとえば10万円台のMEZE RAI PENTAを上回るほどで、同じく中域重視で高解像、女声ボーカルの美しいサウンドを持っていますが、RAI PENTAより全体的に洗練されています。
音質的な特徴
美点
- 優れた解像度
- かなり正確な質感
- 比較的高い原音忠実度
- 印象的で魅力的なボーカル表現
- ウォーム
- パンチのある低域
- 艶やかで色気のあるサウンド
- 聞き心地を考えて調整された高域
欠点
- 歪み率が高め
- ダイナミズムに欠ける
- 拡張性に欠ける高域
- 深みに欠ける低域
- 爽快感に欠ける
- マイクロディテールの不足
総評
BGVP DM8は中域を調和的でメロウに楽しみたい人におすすめできる中華イヤホンです。価格を考えると抜群に近い解像度を持っており、ボーカル表現は非常に美しく、クラシックも優美に聴くことが出来ます。オーディオスペック面の欠点は歪率の高さ、音場の広がりに欠けるといったところにありますが、より高価格のMEZE RAI PENTAのような製品と十分に競合できるコスパを持っています。パッケージの豪華さでもハイエンド製品に劣りません。
【関連記事】