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こんな人におすすめ
- 艶やかなサウンドが好き
- HiFiMANファン
HiFiMAN RE2000 Silverの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「HiFiMAN RE2000 Silver」です。
HiFiMAN RE2000 Silverの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:5Hz~20kHz
- インピーダンス:60Ω
- 感度:103dB
- ケーブルコネクタ:0.78mm 2pin
- 価格帯:50000円~100000円
パッケージ
一昔前の機種なので、パッケージは価格を考えると、標準かちょっと物足りません。あくまで2021年現在の水準での評価です。
パッケージ内容
付属品は比較的揃っています。
- イヤホン本体
- シリコンイヤーピース
- キャリイングケース
- 取扱説明書
ビルドクオリティ
外観のビルドクオリティは悪くありません。価格を考えると十分でしょう。
装着サンプル
耳への収まりは比較的良好です。装着感は良いでしょう。
音質
今回は標準イヤーチップのWフランジ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
全体のシグネチャーはRTINGSターゲットに近いV字型というかM字型をしています。こういうM字型シグネチャーはわりと一般受けが良いらしく、オーディオマニアは中域の音像が劣化するので嫌いますが、力感が良好で聴き心地がよいので、一般消費者は好んで買う傾向があります。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:A
- おすすめ度:C+
- 個人的な好み:D
中高域の艶やかな音が好きなら悪くありませんが、多くの人にとってHiFiMAN RE2000 Silverはレンジ感に劣り、イメージングも悪く、良い音とは言い難いです。
たしかに、コンシューマー向きのM字型サウンドと中高域の強調は一部の曲を聞いたとき、第一印象で好ましく思えるかもしれませんが、複数のジャンルを試せばその欠点は自ずと明らかになります。
イメージング能力の低さを考えても、とても価格相応の製品とは言い難いでしょう。
音質的な特徴
美点
- 艶やかな音
- 明るい
- 軽快なサウンド
- ディテール感
欠点
- クリア感に欠ける
- 充実感に欠ける
- 細い音
- 没入感に欠ける
- イメージング能力が低い
総評
HiFiMAN RE2000 Silverは艶やかな音が特徴的で、第一印象の鮮明感の高さが魅力です。ただ、聞き込んでみると、イメージング能力の低さや価格を考えるととても優れてるとは言えないオーディオスペック、癖の強いところが気になってくる機種で、オーディオチェーンの主軸になれるようなイヤホンでないことはすぐに明らかになるでしょう。これに8万円の価値はおそらくありません。
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