- このレビューはCoumiから誠実な品質レビューを読者に伝えるために提供されたサンプルに基づいて書かれています。
- これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
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こんな人におすすめ
- 濃厚感のある音が好き
- 眠たい音が好き
- 夢見心地で音楽を聞きたい
Coumi Freedom Dotsの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「Coumi Freedom Dots」です。
Coumi Freedom Dotsの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 連続/最大再生時間:6h/36h
防水性能:IPX7
対応コーデック:AAC/SBC - 技適番号:216-154718
- 価格帯:3000円~5000円
パッケージ
Coumi Freedom Dotsのパッケージは価格の標準を満たしています。
ビルドクオリティ
ビルドクオリティは価格を考えると、良好なレベルです。
蓋の表面はマットですが、側面には美しい光沢感があり、白磁のようにきれいです。
装着サンプル
Coumi Freedom Dotsの装着感はわりと良好です。軽量で負担感がありません。
接続品質
AACでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯では標準的な接続品質です。
人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では安定しています。距離耐性は優秀で、5mくらい離れてもシームレスでそのままつながっています。遮蔽物を挟むと接続が途切れがちになりますが、接続は維持され、音楽再生が継続されました。ただし、時々音飛びや途切れが発生します。
ホワイトノイズはわずかにあるかもしれませんが、おそらくほとんどの人が気になりません。
インターフェース/操作方法
操作インターフェースはタッチ式です。
電源ON | 充電ケースの蓋を開ける |
電源OFF | 充電ケースにイヤホンを収納し蓋を閉じる |
ペアリング | イヤホンを電源ONにしたあと、接続先がない場合は自動でペアリングモード イヤホンをケースに収め、ケースのペアリングボタンを3秒押すと手動でペアリングモード |
リセット方法 | ①イヤホンをケースに収納 ②両方のイヤホンをケースに収め、ケースのリセットボタンを10秒長押し ③LEDが3回点滅したらリセット完了 |
曲再生/停止 | 多機能ボタンを1回タップ |
曲送り | 右耳側の多機能ボタンを2回タップ |
曲戻し | 左耳側の多機能ボタンを2回タップ |
通話応答 | 多機能ボタンを1回タップ |
通話終了 | 多機能ボタンを1回タップ |
通話拒否 | 多機能ボタンを1秒長押し |
ボイスアシスタント起動 | 多機能ボタンを3回タップ |
ANC/ヒアスルー切替 | 多機能ボタンを1秒長押し |
アクティブノイズキャンセリング性能
詳細は有料記事に譲りますが、Coumi Freedom DotsのANC性能は価格帯では平凡です。エアコンの音は少し静かになりますが、同じ価格帯でもよりANC性能に優れた機種はたくさんあります。
音質
Coumi Freedom Dotsのサウンドは中低域から低域が強めになっている低域重視のもっさりサウンドです。それでも、低域から中域は比較的聴感上のニュートラルに忠実なので、音像はぼやけるものの、雰囲気は充実感があって悪くないとも言えなくもないですが、膨張的でぼわついて聞こえやすく、どんな音楽もウォームに色付けされすぎて聞こえます。人によっては露骨に不快でしょう。
ANCをONにすると、わずかにサウンドバランスが改善します。
以下のレビューはFiiO M15にSBCでつないでノーマルモードにし、標準イヤーチップLサイズでテストしています。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:C+
- おすすめ度:D+
- 個人的な好み:B
Coumi Freedom Dotsは価格を考えても音質的にはおすすめする要素がほとんどない、厳しい機種ですね。実際には低域から中域まではよくできているんですが、高域が決定的に不足しています。
個人的にはこういうぼやけた音も案外嫌いじゃないんですが、明らかにやりすぎてるんで、他人に薦めようとは思いませんね。
音質的な特徴
美点
- 豊かな力感
- 濃厚感がある
- 甘くノスタルジックなサウンド
- 聴き疲れない
- 奥行きのある音場
- 静寂感がある
欠点
- 全体的にぼんやりしている
- ぼわつく
- 篭もりを感じる可能性がある
- 輝度が低く、鈍い音
- マイクロディテールに欠ける
- 鈍重に聞こえやすいリズム
- キレが悪い
- 解像度が低い
- 眠たい音
総評
Coumi Freedom DotsはCoumiらしい低域と中域を重視したサウンドを持っていますが、少し極端に調整されています。一般的にディテール感は大幅に不足し、鮮明感も足りないので全体的にぼんやりした眠たい音になります。人によっては露骨に質の悪いサウンドだと思うでしょう。魅力がないわけではなく、ローファイでノスタルジックな味に面白みがないわけではありませんが、味付けが強すぎて人を選びます。また白磁のように美しいデザインでビルドクオリティは悪くないものの、アクティブノイズキャンセリングの性能が低く、あまり実用的ではありません。
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