Nintendo Switch用の最高のヘッドセットを探そうとすると、思ったよりも選択肢がはっきりしないことに混乱するかもしれません。Nintendo Switchをどのように使うかによって、オーディオのニーズはかなり大きく変わります。
ゲーミングオーディオのニーズは多様であり、市場にはさまざまなゲーミングヘッドセットがあふれています。慣れている人ならば迷うことがない問題でも、初心者には少し厄介かもしれません。マイクがついているかどうかといったことについて気になる人もいるでしょう。
この記事ではNintendo Switchに最適なワイヤレスヘッドセットとして各所で高い評価を得ている機種をピックアップします。
Nintendo Switchのヘッドセットを選ぶ際の注意
Nintendo Switchはハイブリッドゲームコンソールであり、自宅でも、テレビに接続しても、外出先でも動作するように作られています。そのため、SwitchはBluetoothワイヤレス接続、3.5mm有線接続、USB入力などさまざまなオーディオ接続方法に対応しています。
同時にゲーミングヘッドセットの接続方法はたくさんあり、PC向きのもの、コンソールデバイス向きのもの、ポータブルデバイス向きのものとさまざまなタイプがあり、主に自宅で使うか外出時に使うかでも推奨製品は変わってきます。
Nintendo Switchのファームウェアバージョン13.0.0以降、SwitchユーザーはBluetoothを使って、対応するBluetoothイヤホンやヘッドホンにSwitchから直接音声をストリーミングすることができるようになりました。バージョン13.0.0以前は、ワイヤレスオーディオを伝送するためにUSB-Cアダプターを使用する必要がありました。ただし、SwitchでBluetoothマイクを使用することはできません。
Bluetoothオーディオをゲーミングに使う際に気を付けることは、ワイヤレスでは知覚できるほどの多少の遅延が発生する可能性があるということです。もちろん一般的な3.5mm有線オーディオ接続を使用することもでき、その場合はラグフリーです。
PC用ゲーミングヘッドセットとの違い
NINTENDO Switch用とPC用のゲーミングヘッドセットに求められる性能上の大きな違いはマイク品質です。Switchではフォートナイトなどの一部の機種を除いて、ゲーム内でボイスチャットを使う機会はほとんどありません。そのため、一部を除いてマイク品質にこだわる必要はほとんどなく、PCゲーム向けにこの機能に高いコストをかけている機種を選ぶ必要がほとんどありません。
Switchはサラウンドサウンド機能も提供されていないため、こうした機能に対応したヘッドセットを選ぶ必要はありません。
- Bluetoothヘッドセットが使える
- マイク品質にこだわる必要ほとんどなし
- サラウンド機能にこだわる必要なし
では、実際にNINTENDO Switch向けのおすすめヘッドセットを紹介します。
HyperX Cloud Alpha
HyperX Cloud Alphaはオーソドックスなゲーミングヘッドセットで、サラウンドサウンドなどの付加機能はほとんどありません。装着感の快適さ、耐久性の良さ、コストパフォーマンスといった基本的な項目で優れている機種として、伝統的なゲーマーから高く評価されています。
NINTENDO SwitchはPCと異なりほとんど付加機能が意味をなさないプラットフォームであるため、このシンプルで高品質なヘッドセットが一番輝くゲーム機と言えるでしょう。
長所:
- シンプル
- 廉価で高品質
- 耐久性
- 装着感
短所:
- Bluetoothなし
- ほかのゲーム機(とくにPC)で使うときは物足りない可能性
Razer Opus
次におすすめするのは「Razer Opus」です。HyperX Cloud Alphaは高コスパ派向けでしたが、こちらは高パフォーマンス派におすすめのモデルになります。
Razerはすでにゲーム界では有名なブランドで、ゲーミングマウスからパッド、キーボード、マウスにいたるまで信頼性が高く好評を博しているモデルを数多くリリースしていることで知られています。
Opusの最大の特徴は、AndroidとiPhoneのRazer AudioアプリのEQオプションとアクティブノイズキャンセリングを搭載し、カスタマイズ性や品質面で優れたオーディオ性能です。強力なANCは、公共交通機関に乗っているときや外出時でも低周波ノイズを効果的に遮断します。これは、公共の場でSwitchをプレイする際に大きな意味を持ちますし、家庭内でもゲームに没頭したいときにはとても効果的に活躍してくれるでしょう。
THX認証を受けているため、対応機種で高い没入感を得られるのも特長ですが、Switchには関係ありません。ANCとアプリ機能はそのままに価格を抑えたOpus Xがあるため、Switchでの利用に特化した場合はそちらのほうが大幅にお得です。
- OpusはBluetooth/有線両用、Opus XはBluetooth専用
- アクティブノイズキャンセリングはOpusのほうがハイブリッドで強力。Opus Xはフィードフォワード型のみ
- OpusはTHX認証取得
- Opus Xには低遅延モード(60ms)搭載、Opusにはない
- Opusには装着感検知によるオートポーズ機能あり(Switchでのゲーミングには基本関係ない)
- Opus Xのほうが安い
長所:
- 優れたノイズキャンセリング機能
- バランスのとれたオーディオプロファイル
- コンパニオンEQアプリ
- 32時間のバッテリー駆動時間
短所:
- 1台のデバイスにしかペアリングできない
- 平均的なマイク品質
- やや高価(ただし、機能を制限した安価なOpus Xがあります)
Turtle Beach Stealth 700 gen2
Turtle Beachは日本ではあまり有名ではないかもしれませんが、海外ではかなりよく知られたブランドで、とくに装着感が非常に良く、長時間着用が快適という声が多いです。
Turtle Beach Stealth 700 Gen 2は、PS4/PS5やNintendo Switch向けとされているモデルです。Bluetooth接続が可能なので、スマホのゲーミングプレイでもかなり評価が高い機種です。Switchだけでなく、スマホのようなポータブルデバイスのゲーミングも楽しむヘビーゲーマーには汎用性が高いのでおすすめ度は高くなるでしょう。実際、Turtle Beach自身もワイヤレスゲーミングの究極モデルとして提案しています。
Turtle Beach Stealth 700 Gen 2は、耳の周りのクッションにメモリーフォームとAerofit冷却ジェルを使用しています。さらに、メガネをかけている人のことも考えて設計されており、タブで調整することで、メガネをヘッドセットの中にうまく収納することができる「ProSpecs™ Glasses Relief System」構造になっています。
音質面では妥協はなく、ナノクリアスピーカーによってゲーム内のサウンドをよりリアルに再現します。また、微妙な音にアクセントをつける機能「Superhuman Hearing」も提供します。オーディオ機能はTurtle Beach Audio Hubアプリでカスタマイズでき、一番気に入ったものを見つけたら最大4つのプリセットを保存することもできるので、ゲームごとに調整をいじる必要はありません。
残念ながらマイクを使ってSwitch経由で友人と話すことはできませんが、Bluetooth接続することで、DiscordやGoogle Meetなど、自分が使っているオーディオチャットサービスの友達と話し、同時にSwitchのサウンドに接続することができます。動作時間も20時間あり、一回の充電で十分なプレイ時間を確保できるように設計されています。
長所:
- 優れた装着感(冷却ジェルつき)
- 眼鏡ユーザー向き
- 繊細に音を聞き分けられるサウンド
- コンパニオンEQアプリ
- 20時間のバッテリー駆動時間
短所:
- ボイスチャットの制限
- 専用ドングルとの通信距離が短め
- アプリの設定にややとまどう可能性
SteelSeries Arctis 1
SteelSeries Arctis 1 Wirelessは、たくさんのお金をかけたくないが、長期間使える高品質なヘッドセットに興味がある人に最適なオプションです。
SteelSeriesは装着感と使い勝手、マイク品質、音質のバランスが整っているとして、とくにコスパ重視派に非常に人気が高いブランドです。1万円以下、5000円台で購入できるSteelSeries Arctis 1 Wirelessは、ソフトなイヤーカップと必要に応じて調整できる柔軟なバンドで、快適に使用できるように設計されています。また、素晴らしいサウンドデザインで、ゲームの音質を損なうことはありません。
このヘッドセットは、USB-CとUSB-Aアダプターによる2.4Ghz接続も採用しており、ドッキングであるか携帯型構成であるかに関わらず、Nintendo Switchで機能するようになっています。また、Nintendo Switch LiteからNintendo Switch OLEDまで、使用している携帯ゲーム機の機種に関係なく、問題なく使用できます。
ただし、SteelSeries Arctis 1は、Nintendo Switchで解禁されたBluetoothに対応していません。そのため、スマホなどでも使える汎用性の高いBluetoothに対応したヘッドセットを探している人には向きません。
長所:
- Nintendo Switchと据え置きドッキングモードまたはハンドヘルドモードの両方で使用可能
- 20時間のバッテリー駆動時間
- ソフトで快適なイヤーカップ
短所:
- Bluetooth非対応
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