AILIHEN C8 ヘッドホン イヤホン 折り畳み式 高音質 マイク付き iPhone6など対応 (グレーブルー)
おすすめ度*1 |
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折りたたみ可能なヘッドセット。遮音性はそこそこあるが、音漏れは少し目立つ。
装着感は少しきつめで長時間使用で耳が痛くなることもあるかもしれない。蒸れはあまりない。
【1】外観・インターフェース・付属品
付属品はとくにない。
【2】音質
前屈みな表現に思う。ストリングスがやや細切れにされるところがあり、奥行き感をそれほど意識させない。ちゃんと奥の方に聞こえてはいるのだが、ボーカルとパーカッションに埋もれて目立たないところがある。リズムは左右に張り出して聞こえ、ボーカルも近く聞こえるので、パーカッションとボーカル優位の展開になりがちなようだ。また音割れしやすい場面もすこしある。
[高音]:ほどよくのびやか。上方向に突き抜ける感じはそれほどない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)
[中音]:全体として奥まる。ピアノは近い。ストリングスは場合によって、前面に出てくるパーカッションとボーカルに埋もれがちになる。広さは感じやすい。
[低音]:100Hz~80Hzまでかなり荒く、管楽器で吹き鳴らしたようなブオーッという感じのブーミーさがかなり強い音が出る。70hz~60hzは下方向に地鳴り感が出る、押さえ込むような重い音。50~20hzは沈みこんで重たい。そのためドラムは表層が目立つ、上辺が強調される音。それも軽く弾ける感じではなく、湿りのあるバフッとした音に聞こえる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:低域とボーカルが近く、中域は広めで、場合によってかなり奥まった印象を感じる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:シンバルはやや弱く、ドラム優位に感じやすい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:前面に出てきて、とくに中域では楽器からの分離感が強い。
【3】官能性
奥華子「桜並木」はピアノとリズム、ボーカル優位で聞こえる。ボーカルはのびやかで潤いもありなかなかの音色。一方でギターは少し奥まって控えめな表現になっている。遠めで広さを表現することに集中している感じだ。
歌組雪月花「回レ!雪月花」は緻密さはそれほどないが、リズムを中心に密度は高く、熱量は感じる。トリオボーカルのそれぞれはだいぶ近く集まっていて、変化は少し感じづらいかも知れない。
UVERWorld「シークレット」は低域ががっつり鳴り、高めのストリングスがしっかり分離しているので奥行きも感じやすい。ボーカルの甘い声もうまく出ていて、これは満足度が高かった。
【4】総評
低域とボーカル中心でどちらかというと大味に感じられる味付け。音割れしやすいところがあるのは気になるが、ロック系の曲はかなり手堅く楽しめるだろう。ストリングスのおかげで広さも体感しやすい。普通はボーカルが楽器に埋もれやすい曲でも比較的分離が強く感じられるので、背景の緻密さにボーカルが押されやすいクラブミュージック系でもボーカルを味わいたい人に向く気がする。
Ailihen C8 ヘッドホン イヤホン 折り畳め リモコン ボリュームコントロール マイク付き (グレーブルー)
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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。