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【ワイヤレスイヤホン FIRACORE F8 レビュー】ボリューミーな厚めの味わいで低域中心にしっかりとした足場を感じさせる

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FIRACORE F8

Bluetooth イヤホン FIRACORE ワイヤレス ヘッドホン スポーツ 低音 IPX7防汗防滴 マイク付き 最大8時間再生 ブルートゥース イヤホン 1年間保証 iphoneに対応 技適・電波法認証済

 

おすすめ度*1

FIRACORE F8

ASIN

B077XJPN75

 イヤーフックのついたスポーツタイプの外観。遮音性はあまり高くなく、音漏れもやや目立つ。

 aptXには対応しない。通信性能はかなり安定している。遅延はなく、動画鑑賞に問題ない印象。音飛びも見られない。

 確かなことはわからないが、この機種は以前レビューした「KSDream KS-U8」の系譜上にあるか類縁性のある機種らしく、形状や操作性は若干異なっているものの、装着感と音の傾向、使い勝手はかなり似通っている。U8の実質的な置き換え機種と考えて差し支えないだろう。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、携行ケース。細身の平形コードには若干のタッチノイズがあるが、それほど目立たない。

 注意点としてはこの機種は電源を入れるとそのままペアリングモードに移行するようで、多くのワイヤレスイヤホンと異なってペアリングモードに設定する必要が無い。この点、最初はペアリングモードにできないと勘違いしてしまい、戸惑う人がいるかも知れない。

 

FIRACORE F8FIRACORE F8

 

【2】音質

 U8と同じく音質的にはかなり重たく深掘りされてパンチもある低域中心になっており、全体的に重厚でやや暗い。一方でU8ではやや不満を残していた中域以上のギターやハイハットなどのパーカッション部分は改善傾向が見られ、色合いは増した。ただやはり低域の支配力が勝っている印象があり、そのせいかボリューミーで肉厚な音の傾向を感じる。高域も改善傾向にあり、U8はだいぶ弱々しく思えたが、F8は色づきがよくかなり鮮やかに聞こえる。音の鳴り方が素直かつ充実しているので、雑音に囲まれやすい通勤通学向きと言えるが、その分音漏れも素直に出やすいので、そこは少し気にしたい。

 

[高音]:高域はほどよく色づきがあり、鮮明さもある。ほんのかすかにぼやけた感じがあるものの、尖った感じはなく聞きやすく、個人的には好み(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域はキーボードやピアノ、ギターも発色が良く、左右のパーカッションもなかなか良好。

[低音]:かなりブーミーかつ分厚く図太い音で、100hz~20hzくらいまで素直に減衰する。ドラムやベースはかなり深掘りされた地熱の強いボコボコとマグマが沸き立つような音になる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域がかなり支配的ではあるものの、全体的に密度が高い。奥行き感にはやや乏しい気がするところがあり、全体的に前のめりに頭を包み込むというか迫ってくる鳴り方なのは好みを分けそう(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラム優位。低域の鳴り方はやや重く、全体として重厚大味になりやすい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:男性ボーカルも女性ボーカルもほどよく密度があって不自然な味付けのない感じでなかなか好み。

 

【3】官能性

 山崎あおい「君のいない夏なんて嫌いだ」はピアノとギターの色づきは良好。ボーカルにも厚みと情感の篭もったハスキーさも感じられる色合いがある。音の鳴り方はやや手前に直情的で奥行き的な拡がりに欠ける一方、低域の作る足場はしっかりして密度は高く、充実した感じがある。

 fhána「Appl(E)ication」は低域パーカッションの弾みと厚みがほどよく、しかも中高域をほとんど邪魔しない。この曲の高域ボーカルには尖りやすいところがあるが、それも尖らせずにうまく処理しており、突き抜け感もそこそこ出ていてよい。全体として密度高くぎっしりしたスニッカーズのような味わい。

 Aimer「雪の降る街」も低域が目立ち、ややぼやけたところが出てしまうところがあるものの、密度が高い。この曲くらいになると若干ボーカルが楽器に埋もれがちに思うのでボーカルの清涼感や透明感を味わうにはやや苦しいが、その反面大味に曲の全体像を楽しむには悪くないだろう。

 Choucho「優しさの理由」もギターのアコースティックな色合いがしっかり出て、低域の深く厚い鳴り方もそれをよく支える。ボーカルの抜けも良く、サビ前にしっかりと清涼感を響かせてくれるが、サビ自体ではやや低域がうるさすぎてしまうような感じもあり、好みを分けそうではある。

 

【4】総評

 低域強めの万能な味付けと言える。全体的に重厚大味で、ポップスやロックは曲によっては低域の音が鳴りすぎてしまう傾向があるのが気になるが、通勤通学では周りの雑音に左右されにくく没入感はあるだろう。一方で、その音の傾向は音漏れで目立ちやすいところもあり、音量には注意したいところ。装着感はよいが、遮音性・密閉性は高くない。

 コスパ的にはaptXなどに対応していないところを考えると、可も無く不可も無くといったレベルで、装着感や音質が好みの人にはそれなりにお得感があるといった感じだろうか。

 

 FIRACORE F8

 

【5】このイヤホン向きの曲

 この曲のようなバランス良い密度のある音楽は素直に味わえ、密度をそのまま楽しめるのでおすすめ。(菅野よう子「Days」)

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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