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【ワイヤレスイヤホン JVC HA-FX36BKS レビュー】黒光りするいぶし銀的な音を鳴らす

JVC HA-FX36BKS

JVC canal type Bluetoothワイヤレスイヤホンha-fx36bks-b (ブラック)

 

おすすめ度*1

JVC HA-FX36BKS

ASIN

B07D68BFJ4

 ビックカメラ限定モデルらしい。最近ビックカメラはイヤホンで限定販売品をいくつかリリースしており、差別化を図っているようだ。以前限定モデルのamadana PE-817HRも手に入れたが、コスパはなかなかに良好で、かなり魅力的な製品だった。限定モデルながら、カジュアルな利用を考えてか、色のバリエーションが比較的多い。

 コンプライイヤーピース付属。耳当たりがよく、密閉性も高まるため、遮音性はよく、音漏れも大きく抑えられる。

 aptXやAACには対応しない。通信性能的には遅延や途絶はなく、安定している。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、日本語マニュアル。

 

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【2】音質

 独特な渋さというか大人びた印象を受ける音質で、音にエッジ感がギラつく感じはあるのだが、尖るようなシャープさは抑えられている。低域は浅い感じがするが、重低域がかなり深掘りされており、落差のある深淵を感じさせるような黒みがある。全体として黒光りするようないぶし銀的な音を感じさせ、曲によってはぐっと重厚感と情緒感が引き立つ。

 

[高音]:エッジ感がありながら、かなり抑揚というか尖りが抑えられていて、キンキンしない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:弦楽が重厚で渋みのある音を出し、かなり印象的。

[低音]:中低域は比較的浅く厚みも薄めでガラスのように足元が透けている印象だが、その下にかなり深掘りされて重低域が響く。曲によってこの落差が作る「深み」がコクとなって重厚感を醸す。ただ増し増しした低域ではない(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:奥行きはかなり強調される印象で背景音はかなり遠く感じる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:輪郭感はしっかりしているが、残響感は抑えられている印象で、ドラムも落ち着いている(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは芯がぼけているというか太いという印象で、細く伸びていく感じではない。落ち着きがある。背景音が落ち着いているのでボーカルに集中しやすい。

 

【3】官能性

 スキマスイッチ「全力少年」は奥行き感もあり、リズムの骨格がしっかり。ボーカルはかなり安定感があって骨太に聞かせてくれる印象だ。

 植田真梨恵「灯」もボーカルの落ち着いた声色とこのイヤホンの相性の良さを感じ、安定感があってメッセージ力が強い。弦楽も渋めに大人びた光沢感があり、冒頭では相応の寂寥感を出し、サビ付近では上滑りせずに力強い鉄路を進む推進力となっている。

 UVERWorld「CORE PRIDE」はドラムの粘りがしっかり出ながらも、弾けが強すぎず大人びた落ち着いた雰囲気の出方で、耳にうるさい感じがない。輪郭感はしっかりしていて、ビターなテイストも引き立てられ、ドラム中心のこの曲を楽しむにはなかなかにいい。

 

【4】総評

 低域は深掘り方向で出るので、ブーミーな感じではなく上品で落ち着いて感じられる。全体的に黒い背景を丁寧に作って、その上に渋光りする音をまぶしていく鳴らし方で個人的には好み。ただ音に派手さはないため、一聴した印象は地味に思えるかも知れない。

 価格帯的には性能などを考えると若干強気の値段設定に思えるが、独特の品格のようなものを感じる大人びた音質はなかなかに味わい深い。総合的な使い勝手自体は悪くないが、バッテリースペックがカタログ上だいぶ控えめなのが気になる。連続再生時間4.5時間は同価格帯で目立って劣っているわけでは必ずしもないが、SONY WI-C300などはほぼ同価格で8時間再生を謳っているところを考えると、やや分が悪く思える。

JVC HA-FX36BKS

 

【5】このイヤホン向きの曲

 残響感がセーブされている印象で、かなり落ち着いている。楽器音の落ち着きが出ている分、ボーカルの味わいが目立って、しっとり感が増している。楽器は落ち着いているとは言っても、エッジ感はしっかりしているので色彩感は失われていない。(MINMI「四季ノ唄」)

 

 低域弦楽の深みが感じられ、重厚感が出るとともにコクが出ている印象。サビでは弦楽とピアノの抑えめながら輪郭感のある表現で淡い情緒感を醸し出してくる。

 

  やや黒光りするようなビターなテイストがこの曲に合う。(有坂美香「dis-(CLUB MIX Version)」)

 

JVC canal type Bluetoothワイヤレスイヤホンha-fx36bks-b (ブラック)

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。