KONG-X ハイブリッドタイプTWS イヤホン HMC-K980TWS BK(ブラック)【日本国内正規品】【日本製】
| おすすめ度*1 |
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ハウジングはやや大きめで場合によって耳に干渉するかも知れない。イヤーフックは取り外し可能。遮音性はまあまあ。音漏れは少しある。
aptXには対応しない。通信はやや不安定。片耳が途切れやすい。手に入れた個体は接続するプレーヤーによって安定度に差が見られたので、個体差や相性があるかもしれない。テストした範囲で具体的に挙げると、NW-ZX300とは相性が良くなく、通信が切れやすかった。NW-A27との間はそこそこ安定。Activio CT10とは最も通信品質が良く思える。CT10との間でも稀に途切れることがあるが、自宅では実用的に使えるレベル。
【１】外観・インターフェース・付属品
付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、専用充電ケース、説明書。
【２】音質
BAドライバーとダイナミックドライバーを搭載したハイブリッドモデル。そのおかげかぶっとい低域となかなかの清潔感のある高域を両立させている。傾向としてはドンシャリ系。ドラムセットの迫力は出やすく、ぶっといドラム音とそれに負けないシャリシャリしたシャープエッジを出すハイハットで、大抵のロックをパワフルにメリハリ良く演出する。全体的な傾向としては低域寄りで、音が太く、少し暗めでドライ、重厚タイプの音だが、シンバルや高域ではだいぶ明るい音を聞かせる。そのため、重暗い中低域と高域のコントラスト感はそこそこ出る。
［高音］：高域はそこそこ清潔感があり、やや明るい発色（秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト）
［中音］：ピアノや弦楽は太く、重厚。ギターの色合いはドライ。
［低音］：100hzから太い振動。20hzまでしっかり震えており、低域の存在感は強いし、深みも出る（分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト）
［解像度・立体感］：全体的に音が近く感じる。低域は厚い床面を意識させる。中低域に密度感があり、肉厚に思える（petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト）
［パーカッション・リズム］：ドラムは地熱感の強いバチバチとした音。ハイハットはシャリシャリシャープ。力関係的には若干ドラム優位に思うが、ハイハットの存在感も強い（東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト）
［ボーカル傾向］：やや息が強く出やすく、刺さりやすいところがある。中盤は太く肉厚。
【３】官能性
瀬名「TSUBASA」は重厚に聞こえる。音が全体的に近く、太い。厚いベースがしっかりと床面と作り、その上に音楽が展開されている。奥行き感はやや弱い。ボーカルは肉厚気味でパワフルに聞こえる。
光田康典「ブランデンブルク協奏曲 第5番」アレンジバージョンでも重厚なベースがまず印象的。その上に展開されるブズーキも厚みがあって密度感がある。弦楽は太く伸びやかで濃厚。とにかくぎっしりした感じで重たく濃く聴かせてくれる。
スキマスイッチ「全力少年」も重厚。肉厚で密度が感じられる。ボーカルもぎっしり肉の詰まった力強いサウンドで、がっつりとした歯ごたえのある感じ。
下地紫野＆悠木碧「Harvest Moon Night」も重厚かつ濃厚などっしりサウンド。低域弦楽のぶっとい深掘りが曲全体に重みを出す。こうしてできた黒く重い重厚空間の中に、ボーカルとピアノ、弦楽が彩りを散りばめる。
【４】総評
通信性能にやや不安定さが見られるのが気になるが、音質的には完全ワイヤレスらしからぬ重厚サウンドを奏でてくるパワフルイヤホン。かなり下まで音がしっかり出ていて厚みもあるので、深みと重みと地熱感はよく出る。全体的には少し中低域の密度が高く、色味は暗めではあるが、ハイハットのシャープエッジなどは存在感があってコントラストはそこそこ感じられる。
【５】このイヤホン向きの曲
厚みのある重厚表現を味わうならこの曲。重低感がかなり出るうえ、ボーカルも厚みがあって濃厚に聞こえる。
暗めのベースサウンドが重厚感を遺憾なく出してくれる。背景をしっかり黒く重く仕上げてくれるので、ハイハットとボーカルの浮かび上がりがよい。なかなか良好なコントラスト感が味わえる。
KONG-X ハイブリッドタイプTWS イヤホン HMC-K980TWS BK(ブラック)【日本国内正規品】【日本製】
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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い！ここが味わい深い！」と思ったポイントです。たとえば低域が「５」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。
