2017年は完全ワイヤレスイヤホンにとって躍進の年になりました。2016年に始まった完全ワイヤレスイヤホンの市場は、爆発的に拡大したのです。私たちはこうした流行を目の当たりにして、TOP10ランキングを作ることにしました。ランキングは連続再生時間や周波数帯域幅などをテストしたデータに基づいて作成されています。
連続再生時間については注意が必要です。完全ワイヤレスイヤホンは本体だけでなく、充電ケースにもバッテリーが搭載されており、イヤホンはケースに収納することで再充電が可能です。したがってイヤホン本体の連続再生時間だけでなく、ケースのバッテリー容量にも着目する必要があります。
最後に、完全ワイヤレスイヤホンはほぼすべてのモデルがインイヤータイプであることに注意して下さい。一般にこのタイプのイヤホンは外耳道を完全に塞ぎます。したがって、環境騒音に対するパッシブな遮断効果が期待できます。しかし、この装着タイプは必ずしも全ての人に評価されているわけではなく、一部の人々には不快感を与えることがあります。購入前に可能な限り店頭サンプルなどで装着感をテストしてみることをおすすめします。
10. Cellularline Hide
※日本では入手困難 非常にコンパクトで、スマートフォンも充電可能な2200mAhのバッテリーケースが付いています。音質と遮音性は他のモデルよりも著しく低品質です。しかし非常に安価で、気軽に完全ワイヤレスを利用したいカスタマーには魅力的です。 |
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この機種のポイント
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9. Urbanista Tokyo
比較的こなれた価格が魅力の機種です。カタログ上の連続再生時間に実測(3時間41分)が近く、正確でした。この製品と同じ価格帯でより長い連続再生時間を謳っているモデルは大抵不正確で質が悪いものばかりでした。Tokyoは快適性に使え、価格も控え目で良心的です。 |
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この機種のポイント
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8. Jaybird Run
一般の人々にはほとんど知られていないJaybirdブランドですが、長年にわたってその製品は評価を得ています。くさび形に耳に引っかかる固定のよい構造でスポーツ用途に適しています。Jaybirdのアプリはかなり完成度高く、音質面の満足度は高いでしょう。運動するのが大好きで、Samsung Gear IconXはちょっと高いと思っている人にはおすすめです。 |
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この機種のポイント
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7. Bang&Olufsen Beoplay E8
B&Oの名声は、その製品の音質に関連しています。このBeoplay E8も例外ではありません。比較的ニュートラルなSony WF-1000Xに比べると、低域をやや前倒しにして聞かせます。アプリで「暖かい」味付けか「鮮明な」味付けを選択することが出来ます。私はこの機種のスタイリッシュなレザーケースが大好きですが、300EURもするのになぜか充電用USBケーブルが入っていなかったことには失望を禁じ得ません。 ※日本の正規輸入品にはUSBケーブルが付属しています。 |
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この機種のポイント
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6. Jabra Elite 65t
正直に告白しますと、Jabra Elite Sportには大変失望させられましたが、新たなElite 65tは7位のBeoPlay E8とともにデンマークブランドの面目躍如を感じさせます。デザイン性と快適性、そして連続再生時間はランキングトップクラスです。ただ音質には過剰な演出を感じます。通話品質は非常に良好です。 |
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この機種のポイント
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5. Samsung Gear IconX (2018)
Appleと並び、Samusungは完全ワイヤレスイヤホンの開拓者です。このGear IconX第2世代バージョンは連続再生時間を実測4時間17分にまで向上させています。音質面でも優秀ですが、このイヤホンを特徴付けているのは内蔵された加速度計です。Samsung Health アプリ(Androidのみ対応)を用いてスマホやスマートウオッチと組み合わせて運動量をかなり正確に測定できます。 |
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この機種のポイント
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4. Sony WF-1000X
この機種の音質は私たちのランキングではロールスロイス級です。複雑なオーケストラシーンでも、すべての楽器を完全に区別することが出来ます。大音量でも歪みをほとんど感じません。完璧と言って良いでしょう。ただし、アクティブノイズキャンセルはほとんど仕事をしません。これにはとてもがっかりでした。アクティブノイズキャンセルを無効にしても実測2時間43分ほどしか連続再生出来ませんでした。 |
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この機種のポイント
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3. BOSE SoundSport Free
BOSE SoundSport Freeは完全ワイヤレスモデルの中でも完成度の高い製品です。スポーツシーンでの利用に特化したSound Sport Freeは、IPX4の十分な耐汗性能を備えています。非常に付け心地が良く、実測5時間20分の連続再生時間は優秀です。アメリカが誇るブランドのパワフルなサウンドを魅力たっぷりに提供してくれます。 |
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2. Apple AirPods
完全ワイヤレスのパイオニアの中でも、Appleは非常に良く設計されたイヤホンを開発しています。Appleのデバイス(iPhone/iPad/Watch/Mac)を所持しているのであれば、簡単に連携してくれます。実測4時間58分の非常に優れた連続再生時間と、優秀なデザイン、良好な音質を享受できます。外耳道を塞がないので、装着性は非常に良好で何時間付けていても苦になりません。しかし、騒音環境は遮断されません。 |
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この機種のポイント
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1. Divacore Antipods
※日本では入手困難 6時間19分の連続再生時間はJabra Elite 65tに次いで優秀な数値です。音質面も良好です。この性能でたった119EURで手に入るのですから、この優秀なコスパに敵うイヤホンがあるわけがありません。 |
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この機種のポイント
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