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【ANC搭載USB Type-C用イヤホン MeloAudio(dyplay) ANC-LINK レビュー】アクティブノイズキャンセリングとデジタルDAC搭載。音質は重厚感のある低域とクリアな中域を持ち、適度な音圧がしっかりあるサウンド。耐久性に少し懸念。おすすめ

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MeloAudio ANC-LINK

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【ANC ノイキャン】Dyplay USB TYPE-C イヤホン ANC アクティブノイズキャンセリング タイプC ハイレゾ DACチップ 音量調節 電話応答可能 風切音低減 重低音重視 有線 iPad Pro 2018/MacBook/Sony Xperia/Huawei/Nokia/Google Pixel/Sumsung 全対応

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「ビルドクオリティは価格なりだが、装着感は良い」

おすすめ度*1

MeloAudio ANC-LINK

ASIN

B07T83P17L

 ビルドクオリティは価格なりのちゃちい感じだけど、装着感は意外と良い。しっかり耳にはまり込むのでそこそこ遮音性高め。

 アクティブノイズキャンセリング搭載だが、こちらはエアコンの「サーッ」て音が「スーッ」になるくらいであまり効果は無い。とはいえ、3000円くらいという価格設定で、曲がりなりにもそれなりに効果が感じられるANCを搭載しているのは、かなりコスパ良く思える。ANCをONにしても、不自然に音が篭もるといった音質的な影響は感じられない。

 

【2】外観・インターフェース・付属品「DAC内蔵」

 付属品はイヤーピースの替え、説明書。ケーブルにタッチノイズが少しあるが、それほど気にならない。

 

 USB Type-Cにつないで使うスマホ用のイヤホンで、DACを内蔵しているので、音質にそれほどこだわりがないスマホ機種でもそれなりの音を鳴らせるはず。Type-Cで鳴らせるテスト環境が手持ちではHUAWEI MediaPad M3 Lite 10 wpとCayin N6iiしかないので、他の機種でどうなるかよくわからないが、少なくとも音圧はしっかりしており、音場も広い。ただし、MediaPadのほうではプチノイズみたいなのが頻繁に出るので、低価格スマホ相手だと、ノイズ発生源になりやすい電源部に近くなる分、ノイズ対策が充分に取られていない分のノイズを拾いやすいかも知れない。Cayin N6iiでは全くノイズ感がない。

 

MeloAudio ANC-LINKMeloAudio ANC-LINK

【3】音質「重厚で低域が少し前面に出てくるバランスだが、中域も厚く、充実感がある」

 音質的には低域が少し前面に出てきて、厚みと重みを強調する。低域が少し張り出し、中域はそこから少し引っ込んでいるが厚みがあり、高域はややおとなしめといったバランスになっている。素直に重厚感を出す三角形な組み立て。DACを内蔵しているだけあって、3000円という価格を考えると音圧と音の張りがよく、クリア感は高いかなといった印象。

 

美点
  1. 低域に厚みがあり、色が濃く重厚感がある。
  2. 中域でも音が太く、色味もしっかりしていて充実している。
  3. 音圧が高く、音の張りも感じられる。
欠点
  1. 高域は暗く、ディテール抑えめ。
  2. 電源部にノイズ対策があまりされていない低価格スマホでは、ノイズが出るかも知れない。

 

[高音]:高域はやや暗く、シンバルの空気感の広がりはほとんどない。高域が暗めなおかげで中域にツヤが出ており、よく聞くと天井感を感じるものの、見た目上はボーカルの抜けにはそれほど影響している感じはないので、ちょっと暗いかなという以外は自然な印象を受けるかもしれない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、菅野よう子「Power Of the Light」でテスト)

[中音]:中域では少し音が太く、管楽やピアノに厚みが出る。ピアノはツヤと豊かなふくらみがあり、中域に充実感が出ていて、女声ボーカルも温度感のあるふくよかさが出て、甘味たっぷり。

[低音]:100hz~40hzまで輪郭の少し締まったブーッという振動。30hzで沈み、20hzでほぼ無音。音は濃いめ。そしてCayin N6iiを使ってこの低音域のテストをしている最中に音が出なくなった。イヤホンのDACが死んだかと思ったが、MediaPadにつなぐと音が出て、Cayin N6iiを再起動したら無事音が出るようになったので、一応問題ないらしいが、Cayin N6iiのようなDAPには使わない方が良いかもしれない(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域が一番濃く、厚く、重く、前面に出て、その次に中域、高域と続く三角形(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムはバスドラの重みが一番広く濃い、バズンバズン系。ハイハットはやや奥まっているが、色味は結構はっきりして濃くシャリシャリするので、存在感はそれなりにある。少なくとも手応え硬めで、モヤモヤしている感じではない(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:男声ボーカルは色味も濃く、深みもある。女声ボーカルは高域で明るさを抑えており、アイドル系ソングや声優系の明るいアニソンでは少し暗く感じられるくらい。中域でふっくら太め。

 

【4】官能性「重厚でライブ感がある」

※前述のようにCayin N6iiにつないだ音質テスト中に若干違和感を感じることがあったため、大事を取って官能性テストはMediaPad M3 Lite 10 wpで行いました。こんな低価格イヤホンのテストで大事なN6iiをぶっ壊すわけにはいかないというのが本音。なおMediaPadには音源ファイルを入れていないため、全てamazon musicの楽曲でのテストです。

μ's「僕らは今の中で」

 かなり低域に厚みと濃さがあるので重厚なダンス曲になっていて、ダンスホールで聞いているかのような感じになる。ボーカルは少し太く、その周囲の楽器音も濃いめに音をぎっしり聴かせるのでボリューム感は充分。上方向への抜けはそこそこで、どちらかといえば熱気のある感じで聞かせる。ライブ感重視で結構楽しい。

 


僕らは今のなかで

 

Ed Sheeran & Justin Bieber「I Don't Care」

 低域濃くはっきりとしているので、ブーム感にしっかりした重量感と黒みがあって、引き締まって聞くことができる。明るすぎない感じもよくて、中域でもしっかりボーカルに厚みがあるから、熱気のある声の太さを感じられて、密度感高めに楽しめて気持ち良い。

 


I Don't Care

 

Taylor Swift「ME! (feat. Brendon Urie of Panic! At The Disco)」

 まあこの曲も上の2曲と同じように、低域に張りと広がりと重みがあって、ホールで聞いているかのような重厚感が味わえるのでおすすめって感じ。たぶん普通のフラットなイヤホンで聞くと、この曲は軽快なポップダンス曲に聞こえるはずだけど、このイヤホンだと床面に音圧が少し強いバシバシ感が出て、重厚な映画サントラ曲のような感じで聴ける。

 


ME! (feat. Brendon Urie of Panic! At The Disco) [feat. Brendon Urie]

 

Poppin'Party「キズナミュージック」

 抜けはあんまりよくないんだけど、むしろ熱気が伝わっていいなって思ったのがこの曲。低域に充分な厚みがあってライブ感があるのと、高域が閉じて中域充実なせいか、ギターサウンドやピアノの浮き上がりがよくて、音も濃く、ディテールも良く、サビでボーカル含め豊かに音が広がる密度感があって心地よい。

 


キズナミュージック♪[Blu-ray付生産限定盤]

 

【5】総評「ノイキャンも搭載しているし音はかなり良さそうだが、耐久性はやや不安」

 音質は価格を考えると結構良くて広がりのある重い低域出てるし、ノイキャン付きだしっていうことで、ゲームや動画鑑賞なんかにも悪くなさそうな雰囲気がある。問題は電源周りにノイズ対策が施されていないであろう低価格スマホではノイズが発生しやすそうなことと、耐久性。Cayin N6iiでテストしたときに突然音が出なくなったりしたこともあり、具体的にはっきり表現するのは難しいけれども、なんとなく勘で、使い方次第ですぐ壊れそうな雰囲気を感じる。

 音と価格、ノイキャン搭載ってあたりは好印象なんでおすすめということにしたいんですけど、耐久性だけは疑問を持っているということをお伝えします。

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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