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【HiFiGO レビュー】Cayin E01 オーディオマザーボード:A01やT01とどう違うの?

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※この記事はHiFiGOから許諾を頂いて翻訳したものです。著作権はHiFiGOにあります。

元記事

hifigo.com

 

Cayin E01 オーディオマザーボード:A01やT01とどう違うの?

 Cayinは中国を拠点とするブランドで、高級で洗練されたオーディオ製品を生産しており、その製品は頑丈で堅牢な工作精度と優れた音質を提供することで知られています。

 

 Cayinが作ってきた製品の中には、Cayin N8デジタルオーディオプレーヤーのような世界的に有名なオーディオ製品があります。

 

 昨年2019年には、高級感のあるビルドクオリティと抜群の音質を提供する新しいデジタルオーディオプレーヤー、Cayin N6IIを市場にリリースしました。

www.ear-phone-review.com

 

Cayin N6II

Cayin N6II

 Cayin N6IIは、4GBのRAMと64GBのストレージを備えた、Snapdragon 425 チップセットを特徴とする非常に強力なデバイスです。

 ラグがなく、単体で素晴らしいサウンド出力を提供しますが、この美しいデジタルオーディオプレーヤーの最大の魅力は、オーディオマザーボードを交換できるという拡張性にあります。

 

 「えっ?何だって?」と思われましたか?だいじょうぶ、正しい説明です。Cayin N6IIの基幹部分であるオーディオマザーボードをユーザーが交換することができ、装着されているボードを引き出して、違うボードを簡単に交換することができます。

 

 Cayin N6II用のA01マザーボードにはAK4497EQ DACチップセットが搭載されており、PCM32bit/384kHzまたはDSD256までネイティブにデコードできます。

 

 また、PCM1792A DACチップをデュアル搭載したCayin T01マザーボードも提供されていますが、最近になって、Cayin N6II用の新しいマザーボードがリリースされました。

 

Cayin E01 オーディオマザーボード

 このたびHiFiGOはCayin E01マザーボードを幸運にも手に入れることが出来ましたので、E01マザーボードの音質の第一印象について述べ、次にE01のスペックをA01とT01オーディオマザーボードと比較してみたいと思います。

 

 その前にお伝えしておかなければならないことがあります。Cayin E01はもちろんHiFiGOで購入可能です!商品ページはこちらです。

 

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 さて、Cayin N6II用の他の2つのオーディオマザーボードとは異なり、E01はバランス出力ポートを備えておらず、シングル3.5 mmシングルエンドのポートのみが提供され、DACチップはSabre製のフラグシップレベルDACであるESS9038Proが搭載されています。

 

 続いて、このオーディオマザーボードの特徴を見ていきましょう。

 

2つのアンプモード

 E01オーディオ・マザーボードには、クラスAとクラスABの2つの異なるアンプモードがあり、Cayin N6IIデバイス上で瞬時に切り替えることができ、3.5 mmシングルエンド・ポートを媒介にして非常に強力な出力を提供します。

 

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 クラスAのアンプでは、歪みの少ないサウンド出力を実現しており、詳細かつ明瞭に分離されながらも温かみのある中域と、シルクのように滑らかな低音レスポンスが得られます。

 

 このモードは、32Ωの負荷時に105mW、150Ωの負荷時に22mW、さらに300Ωの負荷に11mWの電力出力が提供されます。

 

 クラスAアンプでは、Cayin N6IIのバッテリー駆動時間は最大7.5時間となり、十分に長時間アンプ出力することが可能です。

 

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 クラスABのアンプは、優れた音質を維持しながら効率的かつ強力なサウンド出力を提供します。このモードでは、デバイスが正確かつ効率的に動作し、優れた音質を提供しながら、Aモードよりも長い最大9.5時間のバッテリー駆動時間を実現しています。

 

 このアンプモードは、32Ωの負荷時で150mW、150Ωの負荷で32mW、300Ωの負荷で16mWという出力を提供します。これにより、より高い駆動力を必要とするヘッドホンに十分な電力を提供し、パワフルな出力でドライブします。

 

 このモードは十分なアンプ増幅を提供し、消費電力を効率的に管理しながら、より広いダイナミックレンジとより良質な解像度を提供します。

 

ノイズのないサウンド表現を提供するフラッグシップレベルDACチップ

  E01オーディオマザーボードには、SabreのフラッグシップレベルDACチップセットESS9038 Proが搭載されています。これは並列動作が可能な32bit 8チャンネル DACで、さらにそれぞれがI/V変換回路に接続されていて、より音場が広く、より完全性の高いサウンド体験を提供することができ、音質の再現は非常に明瞭で、ノイズやジッターの兆候は見られません。

 

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 DACによって、Cayin N6IIは32bit/384kHzまでのPCM音源とDSD256までの音源をネイティブ再生可能にし、きめ細かで力強い低域、鮮明で豊かな中域、および詳細で拡張された高域応答を備えた暖かい音像印象(サウンドシグネチャー)を提供します。

 

DACに組み合わされたディスクリートコンポーネント

 Cayin E01マザーボードには、DACおよびアンプモジュールで構成された独自のディスクリートコンポーネントがあり、非常に歪みの少ないサウンドを提供し、さらに強力な出力と負荷制御容量を持つ低ノイズのオーディオ用電界効果トランジスタを使用しています。つまり、E01のDACとアンプは驚異的な品質のオーディオ部品と組み合わされていることで、製品寿命が長くなるだけでなく、それを介して実現される音質も向上されるのです。

 

 Cayinは、最高の精度と調整でオーディオ部品を使用したため、標準の3.5 mmポートでも出力品質に優れており、清潔感に秀でていて、バランス出力ポートを介して余分なパワーを供給する必要性を感じません。

 

 ディスクリート構造は、クラスAとクラスABの両方のアンプモードで適用されるため、出力はクリアで、ディテールに富んだ美しい音質を提供します。

 

広いダイナミックレンジと優れたS/N比

 E01は約120dBの広いダイナミックレンジを持ち、低域と高域での拡張性が向上しています。他の2つのオーディオマザーボードと比較すると、E01の方が豊かで良好な音質でイヤホンを鳴らしてくれます。

 

 また、120dBのS/N比により背景に充分な静寂感があり、音楽のディテールがバックグラウンドノイズなしで正確に表示されるため、音楽を最大限に楽しむことができます。

 

 広いダイナミックレンジと良好なS/N比のおかげで、音場はより広く、音はより滑らかになり、あらゆる音楽で高いディテール感を実現してくれます。

 

 音場はより広く、より高くなり、奥行きが充分に実現されて、正確なディテールで演奏されるので、様々な楽器の定位配置を容易に認識することができます。

 

音質

  さあいよいよCayin N6IIにこの素敵なE01をインストールし、音質の違いを見てみましょう。

 

 おお、音が違いますね、かなりディテールが良く歪みも少ないです。中域のディテールが豊かに感じられ、低音は素早くて躍動的な感じで、重低音の鳴動はかなり詳細できめの細かい手触りを持ち、ボーカルは男性であろうが女性であろうが、どちらのボーカルでも鮮やかで、前面に出てきてくれ、どちらも自然な声色でスムースでディテール感のある高域まで伸びており、デフトーンズの「デジタルバス」のドラムはくっきりしています。

 

 最高なのは、ピーキーな感じがなく、自然で、ニュートラルに聞こえることです。ビリー・アイリッシュの楽曲の低域部分は、うまくコントロールされていて、全くブーミーな感じがしません。一方、ダミアン・ライスの歌のボーカルは前面に出てきてくれ、よくフォーカスされていて、ディテールに満ちています。

 

 音場はより広く感じられ、あらゆる方向に拡張されている印象があり、上は高くなって、幅も広くなり、深さも増しました。ヨシ・ホリカワのバイノーラル音源を聴くと身震いしてしまうほどです。

 

  音質は非常に均整が取れていて、ニュートラルであり、非常に高い精度と解像度で音楽をモニターしたい場合、E01とCayin N6IIのコンビネーションは、ニュートラルでバランスのとれた優れたサウンド出力を提供してくれるがゆえに、最適な選択肢になりえます。

 

 A01の明瞭でシャープな音と比べても、E01の音は明らかにより良好で温かみがあります。E01はより良好なダイナミックレンジと、ノイズやジッタのない静寂感のある背景を提供してくれるように感じられるので、E01マザーボードからのサウンド出力の方が好ましく思われました。

 

 では、CayinのE01、A01、T01オーディオマザーボードの違いを見てみましょう。

 

Cayin E01 vs A01
  1. E01には暖かみのある豊かなサウンド体験を提供するESS9038 ProというSabre製DACが搭載されている一方、A01には鮮明でシャープなサウンド体験を提供するAK4497EQ DACが搭載されています。
  2. E01は単一の3.5mmシングルエンド出力ポートしかありませんが、A01マザーボードには3.5mmシングルエンド出力ポート、ライン出力ポート、4.4mmバランス出力ポートがあります。
  3. E01のダイナミックレンジは120dBで、A01のダイナミックレンジは118dBです。技術的にはそれほど違いはありませんが、E01マザーボードではずっとはっきり音が鳴ります。
  4. E01は、A01と比較して、音場とディテール感がより良好に提供されます。
  5. E01を通したサウンド出力は、A01と比較して、より鮮明で、暖かく、広く、詳細に感じられます。

 

Cayin E01 vs T01
  1. E01はSabre製DAC、ESS9038 proが搭載されていますが、T01にはPCM1792A DACがデュアル搭載されています。
  2. E01は最大32bit/384kHzのPCMに対応しているのに対し、T01は最大24bit/192kHzまでしか対応していません。
  3. E01にはシングルエンド3.5mm出力しかありませんが、T01には3.5mmシングルエンド出力ポートと4.4mmバランス出力ポートがあります。
  4. E01は32Ω負荷時で150mWの電力出力を提供できますが、T01は、3.5 mmシングルエンド出力で32Ω負荷時に245mWの電力出力が可能です。
  5. E01のダイナミックレンジは120dBで、T01のダイナミックレンジは116dBです。E01のほうが、サウンドの背景がより良好で音が鮮明になります。
  6. E01からのサウンド出力はT01のサウンドに似ていますが、はっきり気づくのは、より鮮明で音場の定位が広がることです。全体的に、Cayinの他の2つのオーディオマザーボードと比較して、E01が好ましく思えます。

 

他の2つのマザーボードよりもE01を選びたい理由

 E01オーディオマザーボードを使用してみると、次の違いが重要であることがわかりました。以下は、他の2つのマザーボードよりもE01を優先する理由を示しています。

  1. バランスの取れたニュートラルなサウンド。E01の音は、非常にニュートラルで自然なサウンドです。
  2. より明瞭で、清潔で、静寂感のある背景。他の2つのマザーボードと比較すると、E01の音質はより清潔で明瞭感があります。
  3. より優れたファイルサポート。最大24bit/192kHzまでのPCM出力しかサポートしないT01と比較して、E01はより多くのフォーマットをサポートします。
  4. より広い音場。E01マザーボードは、より広く鮮明な音場を提供してくれるので。より良い解像感とより自然な音色が得られます。
  5. ダイナミックレンジが広い。E01は、より広いダイナミックレンジを提供します。これにより、低域と高域でより良い拡張が提供され、イヤホンの音がより豊かになります。

 

  • 元記事の公開日:2020/01/17
  • 著者:Candice Song

 

Cayin E01

Cayin E01

Cayin E01 Motherboard DAC AMP ModuleFor N6ii Digital Audio Player DAP

 

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