Cayin E02オーディオマザーボード・ES9038Q2Mデュアル DAC搭載【国内正規品】
- Shanling N6とFiiO M11 Proのどっちがフラット?
- Cayin N6II/E02の第一印象
- Astell&Kern KANN CUBEとの比較
- 感想「個人的にはCayinらしさがいまいちで、この音ならKANN CUBEのほうがよくない?って思う感じ」
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Shanling N6とFiiO M11 Proのどっちがフラット?
この記事はCayin N6II/E02のツイッターレビューを元に作成してるんですが、そもそものきっかけはなにげない話題だったんです。
DAP界でわりと手に入りやすいフラットサウンドのものっていうと、FiiO M11 ProとShanling M6なんですが、個人的にM6のほうがフラットに近い感覚があるような気がするんですよね。この問題は店頭試聴の時からずっと比較し続けている、個人的にはわりと長期に関心を持っているテーマです。
ていうか関係ないけど、明らかにFiiO M11 ProよりShanling M6のほうがフラットっぽいフラットって音だよね、ずっと思い続けてるんだけど、わりとM11 Proの音、中域によりやすい気がする。
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 4, 2020
実際のところよくわからんけど、ASHIDAVOX ST12つないでも、明らかに音が全体的に聞きやすいの、個人的にShanling M6のほうなんだけど。
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 4, 2020
まあわりとフラットな音って高域が落ち着いて聞こえる気がするので、M6はあきらかにそこらへん繊細さが増しているから、調整してるのかもしれないとずっと疑ってて、M6のほうがフラットと言い出しづらいんだけど。
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 4, 2020
で、その流れでCayin N6II/E02届いてたの思い出したんです。
DAPの話ししてたら、そーいえばE02とかいうの、まだ聴いてなかったの思い出しましたw pic.twitter.com/25fHATo6Og
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 4, 2020
Cayin N6II/E02の第一印象
ツイでも明言してますが、テストに使ったのはAUDIOSENSE T800です。わりと中域から高域にかけてフラットに近く、丁寧に聴ける系のイヤホンです。
一聴した感じ、E02はこれまでのN6IIのマザーボードでたぶん一番クセがないかな。Audiosense T800で聴いて、若干派手に感じるので、わりと高域の繊細なあたり持ってて、ボーカル下げて音場広くしてる雰囲気ある。
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 4, 2020
Cayinらしい温かみのあるサウンドを維持しながら、透明度を高めてみました!みたいな感じに聞こえる気がする。ちょっとガシャガシャしやすい気がするけど。
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 4, 2020
わりとA01とは真逆の感じの音に思うかもしれない。もっと聴き込まないとわからないけどw
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 4, 2020
↓これ後半の部分の主語が明確でないんですけど、「Cayin N6II/E02の音がiBassoっぽい」って意味です。
まあいまのところ、バランスの良い音を求めてE02買うならShanling M6買ったほうがいいかもしれない気がする。わりとiBassoが作りそうな音に聞こえるかもしれない。DX200のAmp1とか近いかも。
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 4, 2020
M6で中域がうるさいと感じる人には、たぶんE02のほうが音が落ち着いて、一見ボーカルが聞きやすいように思うかもしれないけど、そのうえの中高域がわりかしうるさくなりやすい気がする。
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 4, 2020
低域はE02のほうが存在感があって、第一印象だとだいたいE02のほうがShanling M6よりは高級感あるんじゃないかな。ただクラシックやJAZZなんかではわりかしA01の音のほうが高級な音に聞こえそうな気がする。好み次第なところありそうだけど。
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 4, 2020
↓これもわりと主語省いてるんで、どこが窮屈かって話ですが、それは中域です。中域が主張しないだけ、音場全体はむしろ広めに感じるはずです。まあこれは文意からわかると思ってますが、念のため。
わりと中域に余裕のある美しい感じのA01に比べると、E02はたぶんちょっと窮屈に聞こえるよね、普通は。
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ただA01の音が「平面的でおもしろない」って人には、E02のほうが一般的に奥行きが感じられるから、奥行きを重視するリスナーにはいいんじゃないかと思います。
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ていうかE02の音は中域が細くてドライに聞こえるから、豊かなボーカルみたいなのをCayinにもとめている人には割とがっかりかもしれない。
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実際Jess Glynneの「No One」みたいな曲をわりと中域から高域がフラットなT800で確認すると、フラットなShanling M6に比べて、一見全体が引き締まってて良いように思うけど、よく聴くとボーカルが少しハスキーでカサカサしてるように感じ、シャウティでうるさい。
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 4, 2020
いや、あくまで私の好みだけど、たぶんCayinらしい温かみのある音って宣伝文句を読んで、A01的な潤いと豊かさのあるボーカルのさらなる向上を期待してE02を掴むと、これはないわって感覚になるかもしれません。
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ていうかM15のほうがもっと素直に高級感のある音に感じるから、わりとE02よりはM15のほうがいいかもしれないなぁ。
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 4, 2020
少なくとも万人向きって意味ではM15のほうが正統派の音に感じる。Cayinの音ってわりと正統派ではないから、これは別に悪いって意味ではないんだけれども。
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しかしわりとドライで少し尖ったエッジがある感じが好きな人はE02はこれまでの中では最高によい雰囲気に聞こえることは間違いないかな!
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 4, 2020
なんていうかエッジの際立ち感とともに音の輪郭感、分離感っぽいものがそれなりに演出されて、たしかにディスクリートされてるって感覚はあり、ドライサウンドで、低域が出ている割ににごりがかなり少ない印象は受けますよね。
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 4, 2020
Astell&Kern KANN CUBEとの比較
まあ自然な流れで同じ価格帯でESS系の高解像度で音場の広さ重視のサウンドを持つKANN CUBEとの比較に話が進みました。
うん、ていうかE02はやっぱりまずKANN CUBEに比べて、低域がしつこいから重くなりがちだし、中域は枯れてるから、そのせいでクラシックとか聴くと、重厚感はあるけど、明らかに中域が不自然だから、素直に雄大さのあるサウンドになってるのはKANN CUBEのほうだよね。https://t.co/0H7YKBF6fa
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 4, 2020
たしかに中域がE02のほうが清潔だから、一見音のディテールはE02のほうが捉えやすい気がして見た目上の解像度はE02のほうが良さそうに聞こえるけど、よく聴くと楽器音のニュアンスをより丁寧に表現しているのはKANN CUBEのほうだってわかりますよね。
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それに同じところに集中して聞けば、最初の印象とは異なって、ディテール感はむしろKANN CUBEのほうが丁寧に出している気さえする。まあAstell&Kernはなんだかんだいってこういうのはうまい。
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だから本来クラシックとかJAZZ、ボーカル曲みたいなのをちょっとノスタルジックに風味豊かに聞けるのがCayinの持ち味だったと思うんだけど、少なくともE02に関する限り、そういう曲を聞くならむしろKANN CUBEのほうがよいだろうとは言える。同じ価格帯なら。
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ていうかKANN CUBEってわりとドライなやつって思ってたけど、実際のところE02と比べると、わりとみずみずしく聞こえるくらい。
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感想「個人的にはCayinらしさがいまいちで、この音ならKANN CUBEのほうがよくない?って思う感じ」
あくまで個人的なイメージの話なんですけど、CayinのDAPの音の何がいいかって、他のブランドにない独特のアナログな風味のある感じなんですよね。そう言えば簡単なんですけど、たとえばA01は豊かな中域が目立つナチュラルな感じという意味でアナログっぽいですし、T01はアルカイックで古風な渋い、レコードで聴くような音がするという意味でアナログっぽいんです。
で、E01から思ってたんですが、どうもこのEシリーズはちょっと違うんですよ。あくまで私の観点から言えば、わりとCayinらしくないiBassoが出してきそうなドライでエッジの立った音作りをしていて、低域がちょっと強くて多少ウォームでダークな雰囲気あるかな程度しかCayinらしさを感じないんですよね。個人的には。
そういうわけでむしろEシリーズでアナログな曲、たとえばクラシックとかJAZZとか聴いても、あんまり心に響いてこないんですよ。むしろわりとニュートラルなKANN CUBEで聴いた方がより満足度が高いし、なんならFiiO M15のほうがこれらのジャンルに強いと個人的には言えるくらいなんです。
Cayin E02オーディオマザーボード・ES9038Q2Mデュアル DAC搭載【国内正規品】
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