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元記事
FiiO M15 vs FiiO M11 Pro
FiiO M15がリリースされることをご存知ですか?これは中国企業の最新かつ最高品質の製品で、2020年最初の最大の関心事です。しかし、以前のフラッグシップを忘れていませんか?M11 Proは過去10年間で最高の製品であり、その地位を地位をよもや新しい兄弟に奪われることはないでしょう。この2つを比較してみようではないですか。なぜなら彼らはどちらも優れた仕様とパフォーマンスを備えているでしょうから。
Device | FiiO M15 |
FiiO M11 Pro
|
System on Chip | Exynos 7872 |
Exynos 7872
|
DAC | Dual AK4499EQ |
Dual AK4497EQ
|
USB Chip | XMOS XUF208 |
/
|
Bluetooth Chip | Qualcomm CSR8675 |
SAMSUNG S5N5C10B01-6330
|
Memory and Storage | 3 GB + 64 GB |
3 GB + 64 GB
|
DSD | 512 |
256
|
Output power 3.5 SE | 490 mW / 32 Ohm ; 70 mW / 300 Ohm | 200 mW / 32 Ohm |
Output power 2.5/4.4 balanced | 800 mW / 32 Ohm ; 280 mW / 300 Ohm | 550 mW / 32 Ohm |
Battery capacity | 7490 mAh | 4370 mAh |
MQA | Yes | Yes |
THX | No | Yes |
Price | 1459.99$ | 669.99$ |
アンプ性能
この2つのデバイスの仕様をいくつか比較してみましょう。FiiO M11 Proが搭載しているTHXモジュールは、原型機であるM11のアンプシステムよりも質的に優れていますが、実際の出力は低くなっています。M15はさらに強力で、最大出力800mWをサポートしています。これは、専用DAC/AmpであるXDUOO XD05 Plusの1000mWの能力に匹敵します*1。
大きさ
M15はたしかに巨大で、寸法は134mm x 75mm x 18mmもあり、同じく寸法で130mm x 70.5mm x 16.5mmのM11Pro(ベースモデルのM11よりも1mm厚い)と比較するとその差は明瞭です*2。
MQA
FiiOは、M11Proの仕様よりもM15の詳細な仕様の完璧性を高めたと言わざるをえません。MQAはM11Proの場合、FiiOのネイティブミュージックアプリではサポートされていますが、他のアプリではサポートされていません。ただし、どちらのデバイスも8倍のMQA展開が可能です。TIDALのように、現状ではサポートされているものの、USB経由で専用デバイスと繋いだときのみMQAを再生可能なサードパーティー製アプリに対して、今後のアップデートでいつMQAサポートが提供されるか分かるようになります。
技術仕様
M15の液晶画面はM11Proと同じ「5.15" 2:1 720P」仕様で、解像度とアスペクト比は変わりません。これはスマートフォン向けにサムスンが提供する SoC(Exynos7872) とセットになっています。
ソフトウェア
FiiOのMシリーズはAndroidベースのデバイスなので、Androidアプリを動作させることが出来ます。専用のストアアプリはプリインストールされていますが、FiiOのマーケットアプリにはないお気に入りのアプリがあれば、apkファイルを併用することで利用することができます。
※現在、他のMシリーズDAPにもほとんど問題なくapkをインストールできるようになっています。
メモリとストレージ
両モデルともに64GBの内蔵ストレージと最大2TBの拡張性により、MP3からDSDまであらゆるフォーマットに対応しています。ただし、DSDについてはM15のほうがサポートは充実しています。搭載されている3GBのRAMメモリは、必要なバックグラウンドプロセスを中断することなく、スムーズに実行してくれるでしょう。
デザイン
この2つのプレーヤーのどちらを選択するかを決める際には、ボタンインターフェースと出力ポートの構成を考慮する必要があります。私の見解では、M11Proの方が出力ポートの位置関係で良いところがあり、ジャックポート(3.5/2.5/4.4)がデバイスの底部に集中していて、持ち運ぶ際、ポケットに入れたときにケーブル類が変なふうに折り曲がらないからです。しかし、私は実のところ、M15の方がボタン配置ははるかに優秀だと思っています。M11Proにもある、見慣れた再生コントロールボタンだけでなく、古き良きウォークマンのようなHOLDボタンと、機能を割り当てられるプログラム可能なボタンがあります。ボリュームコントロールも異なっています。M11 ProはこれまでのMシリーズ同様縦型ですが、M15はよりアンプのボリュームコントロールに似ていて、上面の出力ポート付近に置かれています。
総評
では、この2つの中で最適な選択肢はどちらでしょうか。今のところ、M15の方が強力で、仕様が更新されているだけでなく、バッテリー容量も大きくなっていることが判明しています。しかし、音質を重視している場合は、それがM11 Proから本当に改善されているか、レビューが出るまで待つ必要があるでしょう。また、価格もかなり違うので、M15の価格上昇がそれに見合うものかどうか、またどのように正当化されるのかを考える必要があるでしょう。今後のFiiOのDAPについての情報の充実に期待しましょう!
追伸:M15 Proに関するニュースを待っていた人は、FiiOのCEOであるJames Chung氏が、このプロジェクトを断念したと表明したことを残念に思うでしょう。詳細は近日中に。
Fiio M15 Flagship DAP Android-base Loseless Portable Music Player
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- 元記事の公開日:2020/01/05
- 著者:Riccardo Galla
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