興味の赴くままにオーディオ製品を取り上げる「物欲探訪」。今回取り上げる製品はオーテク偽造品完全ワイヤレスイヤホン「自称audio-technica ATH-G16」です。Gシリーズはオーテクのラインナップの命名規則ではゲーミング向けモデルの型番です。通例、オーテクの完全ワイヤレスイヤホン製品は末尾にTWがつくのが普通です。これはついてませんね。
この機種は技適検索しても出てこないんで、オーテク製品である証拠は皆無です。少なくともこの記事執筆時点で技適を取ってない可能性が高いので、日本で使用するのもおすすめできません。そして、のちほど言及しますが、確定的に偽造品と思われます。実際は海外でYinlang G16として売られている量産型TWSを勝手にオーテクブランド品と偽って売っている可能性が高いです。G16のレビューは以下の動画があります。
- ほぼ確定的に偽造品
- 2000mAhのモバイルバッテリーとして利用可能
- 高い防塵防水性能IP67
- ドルビーサウンドエフェクト?
耳元で音楽やアプリを完全に制御可能
オーテク偽造品 ATH-G16は耳元でボリュームコントロールを含めた音楽の完全な操作を提供します。
中国語のサイトでもオーテク製であることを否定
ATH-G16については以下の中国語のナレッジ共有サイトでも明確に偽造品と指摘されています。この返答をしている人物はかなりオーテク製品に詳しいようですが、中国で模倣品が多いことも指摘しています。中国でオーテク製品を見かけたら注意が必要なようです。
Q: audio-technicaにATH-G16というモデルはありますか?
いいえ。
audio-technica製品を買う場合は純正品を選びましょう。
まとめ
謎のオーテク海外モデルと思われた「自称audio-technica ATH-G16」ですが、どうも偽造品の可能性が高いです。そして、中国ではオーテクの偽造品が意外と出回っているようです。こうした偽造品には手を出さないのが賢明です。
製品としても見るべきところは少なく、ANCなどがなく、アプリにも対応しないようで、高い防塵防水性能と比較的良好なバッテリー持続時間、2000mAhのモバイルバッテリー機能が尖っているくらいです。
一昔前の低価格中華完全ワイヤレスイヤホンで流行した見た目のスペック重視のデザインですね。ただオーテクは比較的バッテリー性能を重視する傾向がありますから、そういう点ではオーテクらしいと言えなくもないです。
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