興味の赴くままにオーディオ製品を取り上げる「物欲探訪」。
今回は、Fosi AudioのD級パワーアンプ「Fosi Audio TB10D」を取り上げます。
Fosi Audio TB10Dの特徴
- 【600W出力パワーアンプ】 Fosi Audio TB10Dは、最大600ワットの出力で、家庭用オーディオサウンドシステムを構築するために簡単にインストールできるアナログ入力(RCA)クラスDオーディオアンプです。お気に入りの曲を楽しく再生したい場合は、ミニステレオアンプが最適です。
- 【TI TPA3255高性能チップ】TI TPA3255高性能クラスDパワーアンプチップを採用し、真のプレミアム音質を実現しています。高度な統合フィードバック設計と独自の高速ゲートドライバーエラー訂正(PurePath Ultra-HD)を備えています。このテクノロジーにより、オーディオ帯域全体での超低歪みと優れたオーディオ品質が可能になります。このデバイスはADモードで動作し、最大2 x 315 Wを10%THDの4Ω負荷に駆動し、2 x150Wを8Ω負荷にクリップ解除して駆動できます。
- 【家庭用Hi-Fiアンプ】高効率の2.0CH300Wx2デスクトップパワーアンプは、ほぼ家庭用の大型パッシブブックシェルフスピーカーを駆動でき、最高の音質を保証し、コンピューター、DVD、CDプレーヤー、PC、ラップトップ、テレビなどのほとんどのサウンド機器と互換性があります。
- 【小型ながらパワフル】低音、高音、音量調節を備えたミニクラシックでシンプルなデザイン。 背面には、生線も受け入れることができるバナナプラグコネクタがあります。
Fosi Audio TB10Dの技術仕様
- 電源アダプタ:32V / 5A
- DC入力範囲:18-48V
- 対応インピーダンス:2Ω-8Ω
- 最大出力:300W x 2
- THD:≤0.3%
- 周波数範囲:20Hz〜40kHz(±1dB)
- S/N比:≥90dB
- 入力感度:≤600mV
- 入力モード:RCA
パッケージ
ビルドクオリティ
サイズ感としてはかなりコンパクトです。同じアンプチップを使っている「AIYIMA A08 Pro」と比べると、奥行きは少し長いですが、全体的に非常にコンパクトなモデルになります。
海外レビューの紹介
100ドル以下のステレオアンプに完璧な性能を求めることはできません。しかし、これまでにテストしたアンプの平均に近い健全なパワーを発揮してくれることを期待します。その点、Fosi Audio TB10Dは、それを実現しています。寝室や作業場など二次的な用途でアンプが必要な場合、TB10Dは1、2回の夕食代もかからない非常に良い候補となるでしょう。
私はFosi AudioのTB10Dアンプを推薦します。
まとめ
パーソナルな空間で使えるコンパクトなパワーアンプを求めている場合、Fosi Audio TB10Dは手軽に使える便利な選択肢です。抜群の機種というわけではありませんが、コスパは多くの人にとって、おそらく標準以上です。
出力は4Ωスピーカーで最大300Wを謳っているものの、実用的な水準は100W以下です。また同じアンプチップを使っているAIYIMA A08 Proに比べて全体的なスペックでは見劣りし、価格の標準的な選択肢になります。入出力もシンプルな構成で、特別な機能はなく、リモコンもなく、きわめて単純な構成のパワーアンプです。
音質水準では理論的にはレコードは言わずもがな、CDレベルにほぼ対応できるダイナミックレンジを実現しており、価格帯では不足はありません。
ほとんどの人の日常使用において不満は出ないと思われますが、もうちょっと機能面や音質、なにより外観にこだわりたいという人は2倍の値段を出してAIYIMA A08 Proを検討するのが良いでしょう。同じアンプチップを使っているため、音質の傾向は非常に似ており、全体的なスペックはAIYIMAのほうがよりよい仕様を実現しています。
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