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【完全ワイヤレスイヤホン QCY HT03 ファーストインプレッション】5000円以下の新たなスター登場かもしれない。ANC性能はかなりよさそう

ヘッドライン

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QCY HT03

QCY HT03

 

 QCY HT03を手に入れたので、ファーストインプレッションをお届けします。今回のユニットはQCYから読者に誠実な印象を伝えることを条件に提供されました。

 

※QCY HT03は技適証明を取得済みのため、日本国内で安心して利用できます。

 

市場で最高のコストバリューANC TWSを目指して

 QCYは、2009年に設立されたDongguan Hele Electronics Co., Ltd.傘下のブランドで、TWS、ポータブルスポーツ製品など様々なブランドポートフォリオを持っています。QCYはBluetooth分野全般を網羅する技術企業であり、クオリティが高く、人々の生活を豊かにする、斬新でスタイリッシュなBluetooth製品を生み出すため、日夜努力と研鑽を続けてきました。

 

 2020年の第1四半期時点で、QCYはBluetooth完全ワイヤレスイヤホン部門における国際グローバル市場で世界第4位の巨人となっています。

 

 近年急速な勢いで成長し、成熟した完全ワイヤレスイヤホン市場を俯瞰したQCYは、業界のリーダーブランドの一翼として、意欲的なプロジェクトを開始しました。

 それはコストバリューにおいて最も優れている完全ワイヤレスイヤホンを、成熟した現代社会のミュージックリスナーの求めるクオリティで実現し、人々の音楽ライフをより豊かにするために、QCYがさらにコミットしたいという願いでした。

 

 

「バリュー・オブ・ミュージックライフ」の向上のために、HT03のプロジェクトにおいてQCYが追求したのは以下の目標です。

  1. 仕事や学習などに集中したいとき、いつでも要求される静寂な空間を確保できること
  2. 日常的な通話、会議、娯楽などのニーズを満たすこと
  3. スタイリッシュな外観の実現
  4. 完全ワイヤレスイヤホンに精通したリスナーでも満足できる品質
  5. 究極のコストパフォーマンス

 

 こうして進められたプロジェクトによって生まれたのが、$50クラスで究極のパフォーマンスを実現する完全ワイヤレスイヤホン「QCY HT03」です。それは2021年、最も買うべき価値がある完全ワイヤレスイヤホンとして、QCYが日本をはじめ全世界のオーディオファンに提案する製品です。

 

QCY HT03

 

www.ear-phone-review.com

 

サウンドインプレッション

 QCYSoundPEATSMpowのように低域を強調することが好きな傾向がありますが、QCY HT03もどうやらQCY伝統の重厚感のあるサウンドを実現しているようです。

 

 HT03を耳に入れてReoNaの「ジュブナイル」を聴いた途端、ドラムがドスンとした重みをたっぷりと聞かせてきました。しかし、そのサウンドはブームが強くやや膨張感を感じるものの、圧倒的すぎて中域を邪魔する感じではありません。とはいえ、直前までSudio T2のスピード感のある低域で同じ曲を聴いていたせいか、少しボディが豊かで鈍重な印象を受けます。

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 逆に言えば、T2のサウンドは重みはあっても量感がタイトすぎて、薄っぺらく聞こえるように思う人もいるでしょうから、ドラムやベースの音に厚みを感じたい人にはHT03のほうが良さそうですね。T2に対し、パワフルさで勝ります。

 

 低域が強いので、人によって籠もりを多少感じそうですが、中域はわりと鮮やかで「ジュブナイル」のチェンバロの音に濁りがなく、響きが艶やかです。楽器音の色づきがかなり良いので、強めの低域に音楽の全体が埋没する感じはなく、ボーカルもわりと前進的に聞こえます。低価格機種でありながら、意外とバランス良く調整されているようなので、早速測定値を確認しました。

 

 測定してみると「なるほど」といった感じですね。中域以上は人気のあるスタジオチューニングであるSonarworksターゲットにかなり忠実です。私も好みのチューニングの一つですが、低域が強い中でも中域が鮮やかで立体的に聞こえる原因はSonarworksターゲットの生み出す強固な構築感に由来しているようです。

 低域はやはり強調されていましたが、強調点がわりと深いところにあり、中低域の膨張をうまく抑えつつ、重みと太さを出して力強い量感を低域で生み出していますね。重低域は少しロールオフしているので、ランブルやサンプはベースヘッド(低域好き)からするとやや味気ないかもしれない可能性がありますが、普通の人には十分か、若干強いくらいでしょう。

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 私の好みからすると、もうちょっと引き締まって深い低域が好きですが、力感が豊かなので、ロックやEDMにパワフルさとインパクトを求める人には歓迎されるでしょうし、ポップスやJAZZにも向きますね。

 JAZZではコントラバスにゴリゴリというかゴンゴンとした重みが感じられるので、表現に重みと深みが出ます。空間表現は少し狭い印象を受けるので、大規模編成よりは小規模編成のほうが相性が良いと思いますね。低域がかなり黒く、コントラスト感を出すこともあり、中域の色彩感と密度感が高く感じられるので、たとえば下地紫野&悠木碧「Harvest Moon Night」のような曲はSudio T2より充実感があり、濃厚かつ艶やかに聞けますね。

 歯擦音や刺さり感は基本的に抑制される傾向にあるので、高域に敏感な人にはとくに快適でしょう。また中域で色彩感に優れ、低域も太く黒く逞しく聞こえるので、外出時の周囲がうるさい環境でも音楽に没入しやすそうです。

 

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QCY HT03のオーディオステータス

 

アクティブノイズキャンセリング性能はかなり良さそう

 まだ測定していないので詳細はわかりませんが、ANC効果は体感的にはかなり優秀で、EarFun Air Pro並みのような気がします。価格を考えると、かなり良いと言えますね。

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まとめ

 これまでのところ、QCY HT03に対する私の印象はかなり良いです。サウンドはやや低域の太さと重みが強く、コンシューマーライクなサウンドになりますが、全体のバランスはよく、ドンシャリでありながら音像と音場表現に不自然さがほとんどありません。比較的高機能なアプリと優秀そうなアクティブノイズキャンセリング性能があることを考えると、5000円以下では破格の出来と言えなくもなさそうですね。

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QCY HT03

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