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こんな人におすすめ
- 濃厚感のある音が好き
- 高域に敏感
- ウォームな音が好き
DUNU FALCON PROの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「DUNU FALCON PRO」です。
DUNU FALCON PROの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:5Hz~40kHz
- インピーダンス:26Ω
- 感度:112dB
- ケーブルコネクタ:MMCX
- 価格帯:20000円~30000円
パッケージ
パッケージはシンプルですが、付属品はかなり多く、豪華です。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- イヤホン本体
- チューニングノズル
- イヤーピース
- キャリングポーチ
- 説明書など
ビルドクオリティ
外観のビルドクオリティは価格帯の水準以上です。ブランド品のように美しい造形です。
装着サンプル
コンパクトで耳が小さい人も快適だと思われます。
音質
DUNU FALCON PROは低域の存在感が強く、ウォームなサウンドを持つV字型のシグネチャーを持っています。中低域の膨張が大きく、中域の音像に少し悪影響が出ているため、一般に中域の正確性にこだわりを持つオーディオマニア向きとは言い難いサウンドです。
今回はリファレンスノズルで標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:B
- おすすめ度:B+
- 個人的な好み:B
DUNU FALCON PROはウォームなサウンドが好きなマイルドリスニングを好むオーディオファン向きです。ノズルを変更しても分厚く温かみの強い傾向自体に変化がないため、中域の音像の改善はほとんど見込めません。したがって、原音忠実主義者や中域の音像にこだわるオーディオマニア向きとは言えません。ちなみに私の好みはトランスペアレンシーノズルです。
同じ価格帯には同じようにチューニングシステムを備えたMoondrop KATOとBQEYZ Autumnがあります。個人的にはKATOが最もおすすめで、次にAutumn、その次にFALCON PROという順番になります。
音質的な特徴
美点
- ウォームで聴き心地が良い
- 奥行き感のあるサウンド
- ノスタルジック
- 濃厚感がある
- 解像度に優れる
- 落ち着きがある
- マイルド
欠点
- 癖が強いサウンド
- ぼんやりして聞こえやすい
- 高域の拡張性に欠ける
- 構築感に欠ける
- ブーミーな低域
- 音像一貫性に欠ける
- 人によっては濁って聞こえる音
- ぼわつく低域
総評
2万円台で高級な質感の美しいイヤホンが欲しいならDUNU FALCON PROはかなり魅力的な選択肢です。全体的なサウンドパフォーマンスも価格の標準を満たしており、水準的にはかなり優れています。ただし、サウンドバランスはウォームに傾きすぎており、中域の音像がぼんやりしやすいのが欠点です。
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