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こんな人におすすめ
- 深みのある低域が聞きたい
- ウォームなサウンドが好き
- ビルドクオリティにこだわる
KZ × HBB DQ6Sの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「KZ × HBB DQ6S」です。
KZ × HBB DQ6Sの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:20Hz~40kHz
- インピーダンス:25Ω
- 感度:116dB
- ケーブルコネクタ:0.75mm 2pin
- 価格帯:3000円~5000円
パッケージ
KZ DQ6Sのパッケージはシンプルです。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- イヤホン本体
- イヤーピース
ビルドクオリティ
外観のビルドクオリティは価格帯の水準以上です。最近のKZはビルドクオリティが以前とは格段に違うほど上がっていますね。
装着サンプル
比較的収まりの良いハウジングで、装着感は良好です。
音質
今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
KZ DQ6Sのサウンドシグネチャーは中域充実系のウォームニュートラルサウンドです。Tripowin×HBB Meleも同じようなウォームニュートラル系のサウンドだったので、これはコラボしたHBBの好みのサウンドなのでしょう。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:A-
- おすすめ度:B+
- 個人的な好み:B
KZ DQ6SはMeleと同じようなウォームニュートラルサウンドをより高域を強調する形に再構成したようなサウンドです。
ダイナミズムに改善が見られますが、それでも一般的にはやや不足気味で、中域の表現力はかなり劣化したのをどう考えるかです。一般にオーディオマニアは中域にこだわる傾向があるため、よりオーディオマニア向きと言えるのはMeleでしょう。DQ6Sはより深みと精彩のある低域と改善された高域により、Meleより楽しさを重視したサウンドです。
音質的な特徴
美点
- 比較的高い原音忠実度
- すっきりした中域
- ウォーム
- 深みのある低域
欠点
- 構築感に欠ける
- 爽快感に欠ける
- 鮮明感に欠ける
- 高域の拡張性に欠ける
- マイクロディテールの不足
総評
KZ × HBB DQ6SはHBBコラボモデルらしい低域を重視したサウンドを持っており、低域の質に関して言えば同様のコラボモデルであるMeleより優れています。ただし、Meleの息を呑むほど正確だった中域の質感表現はここでは後退し、少し薄く聞こえるようになりました。ダイナミズムは改善されているため、Meleの穏やかなサウンドが好みでない人には、DQ6Sのほうが魅力的に映るでしょう。
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