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【カナル型イヤホン AZLA ORTA レビュー】パワフルなボディを持つ低域を味わいつつ、中低域の濃厚さに焦点を当てて楽しめる、聴き心地の良いサウンド

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AZLA ORTA

AZLA ORTA

AZLA イヤホン カナル型 ORTA Abyss Blue アビスブルー 2.5mmバランスプラグ搭載 3.5mmプラグ変換ケーブル付属

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「シュア掛けと直垂らしのどちらにも対応」

おすすめ度*1

AZLA ORTA

ASIN

B07QTHJVZF

 ハウジングはAZLA伝統のインナーチャンバーをポリカーボネイトで包み込んだスタイルでかっこいい。滑らかな質感で耳への収まりも良い。ケーブルは普通に直に垂らしてもいいし、耳に掛けてシュア掛けにしてもいい。遮音性はそこそこ。音漏れは少し。

 

【2】外観・インターフェース・付属品「mmcxリケーブル可能」

 付属品はイヤーピースの替え、3.5mmアンバランス変換プラグ、キャリングポーチ、説明書。ケーブルのタッチノイズは少し。mmcxリケーブル対応。

 標準では2.5mmバランスケーブルが付属しており、それを3.5mmアンバランスに変換するプラグがついている。

 このモデルはイヤーピースにSednaearfit Lightが付属する。が、個人的にはノーマルのSednaearfitのほうが低域のコントラスト感がよい印象があるので、そちらがおすすめ。

 

AZLA ORTAAZLA ORTA

 

【3】音質「AZLAらしい濃い低域で、重心の低い濃厚な味わい」

 ダイナミックドライバー1発のイヤホン。全体を確認すると、低域に寄って中低域付近に濃厚感を出す感じになっており、高域は発色が抑えられて明るさはそれほど強調しないようになっている。基本的にはAZLAらしい、ディテール感のある低域を意識させつつ、その温かみを維持した範囲に音響のピントを合わせて濃厚感を出すサウンドに仕上がっている。

 

[高音]:高域の上の方はやや暗く感じられる。ヴァイオリンは明るさを抑えて芯を出さず、太く聞こえる(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ピアノも厚みがあり、キンキン感は強調されない濃厚な味付け。中低域の根元を意識させられる音で濃い。

[低音]:100hz~40hzまでしっかりした振動。30hzで沈む。ベースはボディの重たいしっかりした音。床面は感じるが、それほど強調されない(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:中低域付近に音の重心を感じる。女性ボーカルのちょい下くらいに一番濃厚さを感じる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムのボディはしっかりしている。バッツンバッツン系の力強い音。高域の発色は強調されないので、シンバルはやや薄味だがドライ(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:おそらく手持ちのイヤホンが比較的女声ボーカルを明るく艶やかに聞かせるものが多いせいか、このイヤホンの女性ボーカルは上の方が少し暗い印象を受ける。男声女声ともにボーカルは自然な色合いでボーカルの分離感は良い。

 

【4】官能性「正統派ロック、あるいはJAZZ向きかも知れない濃厚サウンド」

rionos「ウィアートル」

  濃厚感と透明感のバランスを感じる音響。高域は強調されないので、明るすぎない自然な暖かさが音場にある。ウォームで聴き心地はよい。低域もディテールは良いが、ディテールを強調しすぎず、中域の鮮やかさを大事にしている。全体として濃く鮮やかに温度感を大切にして聞かせる。

 


映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』オリジナルサウンドトラック

 

ヨルシカ「ただ君に晴れ」

 ボディの厚みがしっかりしたドラムの弾みが曲全体を躍動的にしている。地鳴りはあまり出ないので、鳴動感は強くなく、部屋鳴りよりはドラムボディの音をそのまま素直に味わう感じ。この曲だと低域の主張が強めで、音場の色は濃い目の感じになって、ギターも少し黒みがかるので、正統派ロックな味わい。

 


負け犬にアンコールはいらない

 

佐々木恵梨「ふゆびより」

  ボーカルはやや暗めで下の方のふっくら感中心になり、ウォーム。温度感を強調する。色味の濃いアコースティックギターが黄金色の色彩を加えて、濃い感じをさらに感じさせてくれる。濃厚感のある暖かみを感じさせる聞かせ方で、ほっこりよりはもうちょっとウォームかな。

 


ふゆびより (キャンプ盤DVD付)

 

三月のパンタシア「星の涙」

 ピアノの濃厚感とやや濃いめのシンバルの主張が少し強い。背景のグロウ表現はそれほど強く出ず、どちらかといえばJAZZ味が強い。ボーカルは少し太く濃い味わい。分離は良い。私が普段聞いているバランスだともうちょっと明るい感じのことが多いので、サビはちょっと暗いかなって思うけど、ニュートラルで自然な感じだとこのイヤホンの表現くらいになる気がするので、ある意味原曲の雰囲気に忠実な気もする。とはいえ、好みとしては、ボーカルはともかく、ピアノはサビでもうちょっとキンキン感を強調して盛り上げて欲しいかなって思う。

 


あのときの歌が聴こえる

 

【5】総評「低域のパワフルさと中低域の濃厚感が魅力」

 AZLAのイヤホンは相変わらずデザインはかっこよくて物欲を刺激してくれる。音は低域の聞こえを重視しているから、男声ボーカルのロックなんかかっこよく聞けると思う。女声ボーカルは私の好みからすると、ちょっと暗めなので、すこし落ち着いて聞こえる。ピアノやギターの厚みや濃さを感じさせる鳴らし方は、カントリーとか正統派ロックとか弾き語り系、JAZZに合うんじゃないかな。

 

AZLA ORTA

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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