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【ハイレゾ対応イヤホン FiiO FH1 レビュー】自然と中域、ボーカルに焦点の合う良バランス機。女性ボーカルはややハスキーになるが、詳細に聞こえる。ロックのリスニング向けにおすすめ

FiiO FH1

FiiO FH1

FiiO FH1 Black FIO-IEMFH1-B

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「装着感は良好」

おすすめ度*1

FiiO FH1

ASIN

B079M72C8J

 カナル型でシュア掛けするスタイルで装着感は良好。遮音性は高く、音漏れも気にならない。

 

【2】外観・インターフェース・付属品「付属品満載」

 付属品は1万円台の機種とは思えないくらい豪華。低域強化型と標準タイプの2系統のイヤーピースの替え、2.5mmバランスケーブル、防水キャリイングケース、説明書。ケーブルのタッチノイズはない。mmcxリケーブル対応。

 あれ?なんか微妙にどこぞのFH5より付属品の構成よくない?まあFH5はケーブルが高品質だったから、そこらへんの差かな。

 

FiiO FH1FiiO FH1

 

【3】音質「自然にボーカルに焦点が合う中域に照準の合った音響」

 音響構成はダイナミックドライバー1基+バランスドアーマチュア(BA)ドライバー1基のハイブリッド構造。

 このイヤホンの音質はリスニング向きな感じで、中域が一番精密でそこに焦点が合うように音が設計されているようだ。サウンドイメージとしてはボーカルに焦点を合わせてレンズ絞りされている感じ。あくまでピントはボーカルとその付近の中域に合っていて、そこが一番細密できれい、低域は量感はあり、色味も強いが、基本的にはソフトで焦点を避けるように解像度は抑えられており、高域も上の方でそこそこ明るいものの、中域付近で尖る音は慎重に避けて被さらないように調整されている印象を受ける。ボーカル周りが楽しめるように全体の趣向が凝らされていて、自然とボーカルが緻密な中域とともに浮き上がって、最も存在感が感じられるようになっている。こういう組み立て嫌いじゃないな。

 

[高音]:BAっぽいというか、弦楽や管楽は芯を強調して筋っぽい音を鳴らして細く聞こえる。ガラス質のキンキン感や白化しやすいシャリシャリ感は抑えられていて、明るさを感じさせる高域(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:金属系の音の精彩がうまく、シンバル・アコースティックギターを結構楽しめる。金細工のように芸が細かい音を出すので緻密感はある。金属系の光彩感に比べると、キンキンしない感じのピアノは案外普通でおとなしめかな。たぶん中域を理解すると、ロックやJAZZ向きな、ドライな方向に仕上がっている印象。

[低音]:100hz~60hzまで素直な減衰。50hz~40hzくらいで少し強い振動。30hzでかなり沈み、20hzで少し振動する。結構濃くて量感もある感じだけど、前面に出る感じではないかな。中域に比べるとソフトでウォームに仕上げられていて、ここにピントが当たらないようになっている(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:中高域を担当するBA部分はやや無機的な筋のある感じの音。つややかさは若干足りないかも知れないけど、緻密。中高域、女性ボーカルとシンバルの位置くらいの一番緻密なあたりの音に焦点が自然と合う音場になっている。低域と中高域で音のキャラクターは結構変わるけど、そういう意味では統一感はしっかりしてるかな(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:シンバルはこの価格帯ではすごく繊細なレベルできれい。ドラムはバッスンバッスン系の少し膨張する、ややソフトな音。ドラムは耳当たり優しくて刺激は強くないので、シンバルのほうが主張してきて主導する感じに聞こえる(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは分離が良いが、息感が少し強調され、質感もドライになりやすく、ハスキーに聞こえやすい。

 

【4】官能性「金物の音、ボーカル、ギターの三位一体。つまりロック向き。ただ、音場は明るめ」

UVERWorld「CORE PRIDE」

 ドラムはソフトで床面を主張する感じは強くない。膨張感と量感だけを加えてウォームに下を埋めており、耳当たりは優しく、そのあたりに耳が集中することはあまりないので、自然と目線は上に上がる。そうして中域に目を向けるとこちらは緻密で精彩に満ちており、ボーカル、シンバル、ギターが細やかに音を鳴らしている空間が広がっている。高域方向もキラ味を強調しないので、明るめではあるが意識をかき乱さず、ボーカル付近から目が離れることがない。そういう、自然とボーカルとその周りの音響を聞き込める形になっていて、リスニングしやすいし、味わいもわかりやすく、楽しい。

 


CORE PRIDE

 

TVアニメ「宇宙よりも遠い場所」ED主題歌「ここから、ここから」

 BAの中高域はドライな感じが出てしまうが、全体的に解像感は高い。ただし煌めき感はセーブされているので、背景のグロウ表現は抑えめでキラキラした感じは控えられている。ピアノもややおとなしいので、つややかさを感じにくいところもあるかも知れない。ギターのエッジがきれいで自然と目が向き、ボーカルも若干ハスキーでロックな感じに聞こえる。

 


TVアニメ「 宇宙よりも遠い場所 」エンディングテーマ「 ここから、ここから 」

 

渕上舞「グラヴィティ」

 この曲は結構聴き応えを感じた。ガラス質の光沢感は抑えられており、金属光沢系の音が強調されているので、エレクトロ的な電子表現はそれほど主張が強くなく、渋くドライでロックな感じが強い。ボーカルは息感が強調されるが、サ行はそれほど刺さらず、やや尖ってるかなという感じ。ボーカルの刺さり具合は結構ぎりぎりを攻めている感じがあるので、イヤーピースによって変わりやすいかも知れない。焦点が当たる中域の分離感はよく、この曲の緻密感はよく出るので、メリハリ感は充分。

 


~TRΛNSMISSION~【通常盤】(CD)

 

ヨルシカ「藍二乗」

 以前もaudio-technica ATH-CKS770Xのレビューで言ったけど、この曲はドラムセットが多彩なので、パーカッション表現に優れたイヤホンを手に入れるとつい試したくなる。ATH-CKS770Xとは違って、こちらはシンバルの精彩中心で楽しむって感じだけど。

 とにかくノリノリで刻みが良くドライなシンバルが楽しい。ギターもエッジが締まってドライ。ピアノが控えめで目立たないのは、この曲が元々そういうバランスっぽいけど、このイヤホンもそれに合わせて目立たせないから、なおさら相性良いかな。この曲はそれで味気なくなることもなさそうだし。ドラムは柔らかく中高域を支える縁の下の力持ちになっていて、主張は強くないから火力感は少し不足して感じられるかも知れない。

 


だから僕は音楽を辞めた

 

【5】総評「1万円でボーカル中心にロック聴くなら有力候補」

 自然に中域とボーカルが楽しめる、難解さのない音響構造が非常に好ましいです。緻密なのにしっかり的を絞っているから、変に集中力を要求しないし、かき乱されることもなく、大抵の曲でいいとこ取りさせてくれるイヤホン。付属品も妙に豪華だし、なんかすっげーお得な気分になれる良好なコスパ感が素晴らしいです。

 

FiiO FH1

FiiO FH1

FiiO FH1 Black FIO-IEMFH1-B

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。