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【ANC搭載ワイヤレスイヤホン MOXNICE ANC-S3 レビュー】アクティブノイズキャンセリングとヒアスルー搭載。低域広めで中域に厚みが出る重心低めのサウンド。おすすめ

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MOXNICE ANC-S3

MOXNICE ANC-S3

【Bluetooth 5.0 IPX6完全防水 ANC】Bluetooth イヤホン スポーツワイヤレスイヤホン 15時間連続再生 マグネット搭載 SBC&AAC対応 マイク内蔵ランニング用 ハンズフリー通話 ANCノイズキャンセリング搭載 自動ペアリング 運動 ブルートゥース イヤホン iPhone/ipad/Android適用

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「軽量」

おすすめ度*1

MOXNICE ANC-S3

ASIN
 

 軽量で付け心地は軽い。遮音性はそこそこ。

 この機種はアクティブノイズキャンセリング機能を搭載している。ノイキャン性能はエアコンの音が少し遠くなるくらいの微々たる効果だが、音楽を再生すればそれなりに静寂感が出る。

 ANC性能的には直近でレビューしたMeloAudio ANC-SPORTと同等くらいで、価格なりの性能はある。

 

 通信コーデックはSBCのみ。商品ページではAAC対応とあるが、Cayin N6IIHiby R6 ProといったAndroid系DAPで試した範囲ではAAC接続されない。接続機器のOSがiOSのときだけAAC接続されるのかも知れない。距離的には音源機器との間に5m程度距離を取っても比較的安定している。テストした範囲では通信性能はそこそこ安定している印象を受ける。

 なおテストした範囲ではONKYO GRANBEATと相性があまり良くないのか、GRANBEATとつなぐと音楽再生が不安定。

 

【2】外観・インターフェース・付属品「DAC内蔵」

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、説明書。ケーブルにタッチノイズは少しある。

 アクティブノイズキャンセリングのほかに、ウルトラヒアリングモードというヒアスルー機能を搭載しており、周辺音を取り込める。このヒアスルーはどちらかというと音楽と環境音を共存させるというより、ナレーション聞き取り機能らしく、話し声などがブーストされる。

 

 連続再生時間はノイキャンOFFで最大15時間と長め。防水性能はIPX6でスポーツ用途としては充分。

 

MOXNICE ANC-S3MOXNICE ANC-S3

【3】音質「やや低域によった豊かなサウンド。透明感も悪くない」

 音質的には高域は明るいが目立たないようにやや奥まり、中域に厚みがあるが中低域に向かって引っ込んでクリア感を出し、中低域から重低音にかけてまた少し膨らむ感じがある。安定感高めで少し重厚感が強調されるが、中域で一定の透明感と奥行き感がある。ポップスから重厚系のロック、JAZZあたりに聴き応えがありそうだ。

 パワーバランスは低域がわずかに強く、次に中域、高域に聞こえる。

 

美点
  1. 厚みと広がりがあり、床面は豊かだが、膨らみすぎずに一定のタイト感もあるバランスの良い低域。
  2. 中域でも音が太く、色味も濃いめだが透明感があって奥行きがある。
  3. ほどよくウォームで安定感がある。
欠点
  1. 高域はやや暗く、ディテール抑えめ。
  2. 音のタッチは柔らかめで少し丸い。
  3. 重低音の深いところは弱く、深みと重みはそれなり。

 

[高音]:高域はやや暗めで空気感の広がりは抑えめ。高域は明るいが奥まって強調されず、基本的には抜けは抑えめで中域に濃厚感が出る(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、菅野よう子「Power Of the Light」でテスト)

[中音]:中高域に向かって前屈みだが、中域真ん中あたりにも充分なふっくら感があり、ボーカルや楽器音は甘味や暖かみのある、ふくよかな音になる。そのため密度感があって一定の没入感があるが、一方で音は一様に近すぎず、奥行き感もあって一定のクリア感がある。

[低音]:100hz~40hzまで厚めのぼーっとした振動。30hzで沈み、20hzでほぼ無音。中低音の下から重低音に強調がある、下に重い低域ではあるが、タッチは少し優しく、濃さは沈み込みは必ずしも深くなく、明るめで重みも強くない。つまり重いが、浮き上がりの良い低域である(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:中域は充実しているが、かまぼこではなく、低域に充分に存在感があり重厚系。しかし低域が強すぎるという感じでもなく、中域はマスキングされず、曲によっては中域が充分に前面に出る(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムはバスドラが重めで下に重い感じになる。タムやスネアは色味抑えめのバズンバズン系。ハイハットは明るいが、ドラムに比べるとかなりおとなしいので、基本的にズドンが一番強い重厚系のパーカッションになる(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:男声ボーカル・女声ボーカルともに温かめで太さがあり、濃いめ。のびやかというよりは濃厚である。

 

【4】官能性「ほどよい重厚感と温かみと、そこそこの見通し感を共存させたサウンド」

Suara「天命の傀儡」

 この曲は中高域のギラギラ感より低音のドドンドドンが強めで、盆踊りに似たようなバランスで聞こえると言えばわかりやすいだろうか。ボンボンやや柔らかめに膨らむ低域だが、中域とはよく分離されていて、中域はほどよくクリアでマスキングされる感じは全くない。そのため、ボーカルのふっくらした広がりとそれを囲む楽器音の広がりに混濁する感じはない。高域の高さは抑えめで、高域木管音は控えめなあたりに味付け不足を感じるが、民族調のこの曲を総じて満足して聴ける。

 


天命の傀儡 - Single

 

大原ゆい子「イエスかノーか半分か」

 私の大好きな大原ゆい子さんのJAZZポップス。甘味のある声がかなりおいしく頂ける曲なのでおすすめ。で、こういう濃厚系JAZZ曲とは相性が良い。低域に充分な重厚感と暖かみがありつつ、深すぎず明るめで、中域に照り返す感じがある。高域も同じように開放しすぎず抑制されていて、中域に濃厚感が出る。その中域は濃厚なのに、クリアで奥行き感があり、ボーカルが楽器に包まれながらもほどよく前に出てくる。そのボーカルは甘味とコクの強いコーヒー色を感じさせる。カフェでこんな曲を聴きながらコーヒーを楽しみたい。

 


煌めく浜辺(アニメ盤)TVアニメ『宝石の国』エンディングテーマ

 

井上大輔「風にひとりで」

 この曲を楽しむのに充分な温度感とボーカルフォーカスがあり、低域もほどよく重心が低い。低域には重みがあるが、深すぎないので、ほどよく浮き上がりがよく、中域を暗くしたり、重苦しくしない。ギターとハーモニカサウンドに暖かみと広がりがあり、ボーカルも濃厚で心にじんわり広がる。ベース音も暖かい。 

 


GUNDAM SONGS 145

 

ORESAMA「Wonder Drive」

 中域に透明感があるし、EDMに充分な厚みを持ち、浮き上がりも良い低域なんで、こんな曲も満足度高め。ちょっと甘味強め、ほんわかほどよく膨張した密度感重視な音だけど、中域の見通しは良いから、奥行き感は結構しっかりしている。個人的にこのイヤホンくらいの暖かいバランスで聴くのも好き。

 


Hi-Fi POPS(初回限定盤)(Blu-ray Disc付)

 

【5】総評「ノイキャン性能はそこそこ、ヒアスルーもアナウンスフォーカスだが、多機能でコスパは良い。そして音質はウォームで案外万能」

 ANCやヒアスルー搭載でそこそこスペックも良いスポーツ向けワイヤレスイヤホン。音質は少しウォームでやや重厚系だが、中域で透明感もあるので、ポップスを中心に、JAZZ、EDM、ロックあたりをそこそこ楽しめる。高域木管やヴァイオリンが暗いのが気にならなければクラシックもホールで聴いているような重厚感がそれなりに出るので、案外万能系で悪くない。

 

MOXNICE ANC-S3

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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