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【中華イヤホン Yinyoo TRI-i4 レビュー】組み立てのしっかりしたモニターライクな音を目指したドンシャリイヤホン。おすすめ

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TRI-i4

TRI-i4

TRI-i4 イヤホン 高音質 イヤホン 高精度のダイナミックドライバー*1基+Knowlesバランスド.アーマチュア型ドライバー*1基を搭載 原音忠実 カナル型 高遮音性 密閉型 中華イヤホン

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「装着感は良い」

おすすめ度*1

TRI-i4

ASIN

B07TZSQWR9

 装着感は良好。遮音性もそこそこ。音漏れ少し。

 

 ハウジングの工作精度は価格を考えると結構高いです。接合面に不自然なところもないですし、mmcxコネクタの噛み合わせも悪くありません。

 

【2】外観・インターフェース・付属品「mmcxリケーブル可能」

 付属品はイヤーピースの替え。ケーブルのタッチノイズはほとんどありません。mmcxリケーブル可能。

 

TRI-i4TRI-i4

【3】音質「ギターサウンド、シンバル、ボーカルの位置関係を丁寧に定め、詳細なディテールを集中し、適度にタイトでウォームな低域で全体の音味を調えて、聴きやすさを調整した堅実な組み立て」

 amazonで売られている中華イヤホンっていうと、結構変な方向に個性を出している感じがあるんですけど、このイヤホンはかなりまともなモニター風ドンシャリです。コンセプトはハッキリしていて、とくにロックやポップス、ダンスなんかを楽しむ人向けに、ギター、ピアノ、シンバル、女声ボーカルが聞こえる中高域に音の資源を集中させ、低域のダイナミックドライバーのほうは、高域方向のクールな感じがきつくならないようウォームな色味を出して調整し、ワイドレンジ感を維持しつつ、適度に聞き心地の良い床面を提供します。間の中低域と中域では少し後退が見られるので、男声ボーカルはやや薄味に感じると思います。

 高域の高い方は丁寧に閉じられていて、開放感を強調しすぎずに中域につや出しする方向で味付けされています。そのため女声ボーカルに潤いを感じる一方、上方向では抜けは悪くないにしても過剰な空気感の広がりは抑えられていて、シンバルなどの音が白く弾ける感じはセーブされているため、人によってはシンバルの色味は暗く感じられるような、マイルドカーブな抜けが実現されています。

 尖る感じが嫌いな人に合わせたマイルド感と、篭もる感じの音が嫌いな人に合わせたクリーンな感じがあり、みんな大好きなボーカルは目立つようにと、かなり万人向けなチューニングがされていてクセがありません。

 不足感があるとすれば低域は中高域を支える性格なので、重みと厚みはそれなりであること、超高域に向かう音の突き抜け感に欠けるところがあること、ボーカルはやや甘味を強調して息感は少しセーブされ、突き抜け感はわずかにマイルドに抜けていく感じに調整されているところ、中域はかなり清潔なので、ピアノ音などにそれほど深みが出ず、充実感は薄いところくらいです。あと男声ボーカルの色味が薄いのでやや埋没しやすいです。こうした表現にとくにこだわる人は他を当たるべきですが、おそらく多くの人には満足できるし聞きやすいバランスでまとまっています。

 

美点
  1. 比較的万人向きの味付け
  2. 中高域はディテールが集中し、充分に輝き、充分にマイルド
  3. 低域に適度な温度感と床面の存在
  4. 全体として色味がニュートラルに仕上がっている
欠点
  1. 中低域から中域にかけてがクリーンで厚みに欠ける
  2. 男声ボーカルは色味が薄い
  3. 高域に空気感の広がりと抜けの良さはそれほどない

 

わずかにロック向きに寄せたイコライジング例

 個人的にロックを楽しむにはわずかに不足感を感じたので、ロック向きのイコライジングをしてみました。

 ギターの歪みを強くし、外連味と存在感を上げ、少しボーカルに絡む感じを出しました。ボーカルの甘味を維持するために周辺も少し持ち上げ、低域に少し涸れた感じが出たのでやや盛りました。

 これならギターに存在感が増す以外は、たぶんそんなに影響ないはず。

 

[高音]:空気感の広がりは必ずしも量が多くないので、高域方向はやや閉じていく印象を受ける。そのためボーカルやシンバル、ギターは上に明るく抜けていくというよりも中高域の一定の位置で豊かに聴かせる印象になる。シンバルなどはやや乾燥して金属光沢感を強調しクールに聞こえる(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、菅野よう子「Power Of the Light」でテスト)

[中音]:中域はやや後退していて中高域に向かってゆるやかに持ち上がっていく感じがある。したがって、ボーカルは女声のほうが明らかにはっきりしている。これは中低域の不足に由来する。そのため、ピアノ音やギター音には深みが出づらく、ドラムもタムやスネアの鼓面とバスドラの間に分離感を感じるかも知れない。またギターは幅が狭くやや濃度高めのため、ディストーションに高さを感じないかも知れない。好みにもよるが、ロックでボーカルとエレキギターが絡み合う感じを味わいたいなら、2khz・4khz・8khzの間をやや持ち上げるイコライジングを行うとよい。

[低音]:100hz~40hzまで濃いめではあるがややぼーっとした太く鈍い振動。30hzで沈み、20hzでほぼ無音。低域はウォームで高域のクール感を中和している印象。一定の厚みはあるが、基本的に深掘り重視で、どちらかといえば床面ビシバシの強い低域である。ロックに充分なほどの適度な温かみとダンスを聴いても遅れる感じのないスピード感はあり、厚みがそれほどない以外はそれほどクセを感じない(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:音場はクリーンで中域にすっきり感があるため、ほどよく見通しを感じ、音場は広め。奥行き感も悪くない。一方で高域ではやや閉じた印象を受けるかも知れない。基本的には女声ボーカルの属する中高域の聴き応えに資源を集中していて、ポップスに合わせている印象を受ける。そこからロック、ダンスミュージックなども対応している(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:タムの鼓面はほどよく粘り、硬い感じではなく躍動感が出る。バスドラは若干薄いかも知れないが、ドンはそれなりに感じられる。重心は充分に低いが、色味はそれほど濃くない。ハイハットは少し濃いめにチンチンしたところを強調して聞こえる(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:男声ボーカルは上の方で明るいバランスになるのでちょっと中性的に聞こえる可能性がある。女声ボーカルは甘く、少し上に伸び、濃く聞こえる。

 

【4】官能性「ポップスをクリアに聴きたいという用途でたぶん最もパフォーマンスを発揮する」

Poppin'Pary「ときめきエクスペリエンス」

 ボーカルはちゃんと厚みと甘味を持ってかなりコケティッシュにツヤツヤして聞こえる。シンバルがちょっと濃いめによく聞こえ、キーボードもツヤツヤで、ギターも濃い。好みとしてはもうちょっとギターが歪む感じでギュインって音が欲しいけど、これはこれで、甘味を最大限出すことに集中している感じがあって満足度が高い。

 


TVアニメ「BanG Dream!」OP主題歌「ときめきエクスペリエンス!」

 

ricono「To My Dearest」

 この曲は中低域と中域の厚みが足りず、中高域で少しギスギスした感じが出るくらいのバランスになるかも知れない。クリアでモニターライクな感じであるが、情緒感は抑えめに感じられるだろう。たぶんこのボーカルを聴く時は、このイヤホンよりは中域にもう少し厚みがあると安定感が出る気がする。

 ぶっちゃけこのriconoさんはよく知らないが、ゾンビランドサガの曲で大好きな「To My Dearest」って曲の許諾動画探してたら見つけて、「お、悪くないかも」と思って聴いている。

 


To My Dearest

 

MADKID「RISE」

 ちょっと中高域のクールな感じが強調されてギラギラする感じが出るけど、たぶんこの曲は聴き応えがあると思う。モニター的にシャキシャキさせた聴かせ方だけど、高域は適度にセーブされているから、音が上で派手に散って集中力を乱す感じがそれほどなく、組み立てがしっかりしていて緻密感は丁寧に聴ける。とはいえ、高域のディテールは少し不足感があるので、ダンスはもうちょっとキラキラ明るい方が良いって人も多いかも。低域のスピード感は的確で適度に厚みもあってビシバシがきつすぎないのも個人的には評価点。

 


RISE【Type-B】

 

德永英明「Rainy Blue」

 音場に清潔感があるので、たとえばこの曲だとボーカルとシンセの透明感によく集中できる。しかもその透明感も明るく撥ねる感じがなく、ツヤッとした感触に落ち着くから、キラキラ耳に痛い感じがなく、まろやかに自然に染み入ってきて、わずかに温もり感を感じるほど。おそらく明るさ的にはこの曲を楽しむのにちょうど良いくらいで、透明なボーカルを適度にコクのある感じで楽しめる。

 ていうか「壊れかけのRadio」もクリアだけどマイルドでいい感じだし、結構德永英明キラーかもね、このイヤホン。ロック曲ではエレキギターに若干歪みの不足感を感じたけど、この曲のエレキギターはむしろ抑制的に下から情感を昂ぶらせてくるので、上に歪まない方が適切で説得的に聞こえるから、このイヤホンの表現に丁寧な味つけを感じる。

 


ALL TIME BEST Presence(通常盤)

 

【5】総評「解像感は高く、バランスも良く考えられたポップス向けモニターライクイヤホンです」

 個人的にこのイヤホンはおすすめです。音は少し細い感じはあるでしょうが、組み立てはしっかりしていて、ポップスを特に綺麗に聴かせたいっていうコンセプトが明確に感じられます。音場も開放的に聞こえ、上でギスギスする感じもなく、聴き応えと聞き心地のバランスを取っています。質の良いドンシャリで、抑制すべきところで抑制も効いており、チューニングはかなり丁寧にされている印象を受けます。これは個人的によい。

 価格を考えてもビルドクオリティは高いですし、音質もこれなら納得です。

 

【おまけ】おすすめのイヤピセッティング「Acoustune AET08」

 Twitterでいつもお世話になっているしろぬこさんが呟いてたんで、やってみたんですけど、この組み合わせ、たしかにすごく楽しいです!このイヤホンでAcoustune AET08、おすすめ。

  

TRI-i4

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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