Audiosense DT600は出力インピーダンス85Ω付近のときに素晴らしいサウンドバランスで音楽を聞かせるという話を紹介してきました。
さて、レビュー記事を書き上げた後、私の関心はDAPでAudosense DT600のこの美しいサウンドをどうやって味わうかということに移ります。理論上は85Ω相当のインピーダンス負荷を与えてやればよいわけで、アッテネータを選んで挟んでやればいいということはわかります。問題は適切なアッテネータの選定です。
正直これは苦労するかなと思ったんですが、案外すんなり見つかりました。Etymotic Researchのアッテネータである「R38-24」の負荷が82Ωだという情報を見つけたからです。
以下が実際にER38-24をつけた状態で、RME ADI-2 Pro FSにAudiosense DT600をつないで測定した結果です。なかなかそそられる、素晴らしいバランスです。
実際の音もこれなら言うことありません。これで名実ともにDT600は私にとって完璧に近い製品になりました。
相対的に高い解像度と優れたサウンドバランス、マイクロディテールの繊細さがほしいときはこのアッテネータを使えばいいし、耳が疲れたのでマイルドで温もり感のある音が聞きたいと思えば、このアッテネータを外すだけで音が柔らかくなります。
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