- iBasso Audioからmmcxイヤホンを完全ワイヤレス化できるレシーバーキットが登場
- iBasso Audioとは?
- 有線イヤホンも完全ワイヤレス化できる時代に
- Qiワイヤレス充電に対応
- iBasso CF01は期待できますか?
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iBasso Audioからmmcxイヤホンを完全ワイヤレス化できるレシーバーキットが登場
有線イヤホンを完全ワイヤレスイヤホン化するアダプターキットはこれまで数多く発売されていますが、iBassoからも発売されるようです。搭載チップはQualcommのQCC3020で、コーデックはaptX/AAC/SBCに対応するそうです。
MUSINは、iBassoブランドより、MMCX端子を備えたケーブル交換式のイヤフォンを完全ワイヤレス化する耳掛け式Bluetoothアダプタ「CF01」を7月31日から発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は18,370円前後(税込)。
iBasso Audioとは?
iBasso Audioは中国を代表するオーディオブランドの一つで、とくにデジタルオーディオプレーヤー(DAP)を得意とし、DAPやインイヤーモニター(IEM)で高品質な製品を提供してきたことで有名なメーカーです。
最近ではDAPのiBasso DX220 MAXやIEMのiBasso AM05などが好評を博しています。
有線イヤホンも完全ワイヤレス化できる時代に
有線イヤホンを完全ワイヤレス化できる製品はこれまでにも多く発売されてきました。Fostex TM2やShure AONIC 215をはじめ、低価格ではTRN BT20Sなどが知られています。
既存機種との違いは?
収納ケース | ヒアスルー | 価格 | mmcx | 2pin 0.78mm | FitEar 2pin | A2DC | 連続再生時間 | 操作性 | |
iBasso CF01 | ◎(バッテリー機能付き) | × | 18370円 | ○ | × | × | × | 4時間 | ? |
Shure Aonic 215 | ◎(バッテリー機能付き) | ○ | 32000円 | ○ | × | × | × | 8時間 | ○ |
FOSTEX TM2 | ○(バッテリー機能なし) | ○ | 30000円 | ○ | ○ | ○ | ○ | 10時間 | △ |
TRN BT20S | × | × | 6500円 | ○ | ○ | × | × | 6時間 | ○ |
価格や機能的に直接のライバルはFostex TM2やShure AONIC 215になると思われますが、これらと比べてのCF01の相違点は「イヤホン部分が付属しないこと」と、「ヒアスルー機能が提供されてないこと」です。また与えられたスペックからは連続再生時間も少し物足りなく思えます。しかし、バッテリー性能が低いのはおそらくiBassoが独自強化したという電流出力によると思われ、再生時間と引き換えに音質の向上が図られていると思われます。TWS+にも対応しています。
これら直接の競合2機種に対しては価格面で優位性があり、デザインもよりコンパクトに仕上がっているようです。
非常に安いTRN BT20Sに対してはケースが付属する点で勝っています。TRN BT20Sは安い割に音質面での完成度も高いコスパに優れた機種で、CF01の直接の競合にはなりませんが、そもそも安いイヤホンを完全ワイヤレス化する目的であれば、iBasso CF01ほどの価格を出す必要はないと思う人が多いのではないでしょうか。
Qiワイヤレス充電に対応
iBasso CF01はQiワイヤレス充電にも対応しており、規格に対応したワイヤレス充電器があればケーブルレスでの充電が可能です。
iBasso CF01は期待できますか?
私のiBasso製品の全般的なイメージを述べますと、「音質は良いが、使い勝手やビルドクオリティ、安定性は高くない」ブランドというイメージです。CF01も独自回路設計で出力を増幅していることから、音質面でかなりこだわりが感じられる可能性がありますが、使い勝手についてはどこまで作り込んでいるかは未知数です。しかし一方で、中華オーディオ製品全般に言えることですが、ここ1,2年のiBasso製品の品質向上のスピードは尋常でなく、確実にクオリティが向上しています。以前のように音は良いが使い勝手が悪いというイメージは薄れてきたとはいえ、それでもiBasso DX220MAXを使っていると、HibyやCayin、Shanling、FiiOといったライバルに比べて妙に動作がもっさりで使いづらいと思うことは事実ではあるので、CF01の完成度については個人的には期待度半ばといった感じです。
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