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【中華イヤホン iBasso AM05 フラッシュレビュー】透明感と厚みのある中域が万能で音楽的なサウンドを実現してくれます

ヘッドライン

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iBasso Audio AM05

iBasso Audio AM05

iBasso Audio AM05 5ドライバBA搭載カナル型イヤホン (グリーン)

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる製品はiBasso AM05です。iBassoはデジタルオーディオプレーヤーを中心に先進的なオーディオ製品をリリースしていることで有名な中国のブランドで、iBasso DX220 MaxというモンスターDAPを近くリリースすることが話題となっています。

www.ear-phone-review.com

 

 iBasso AM05はiBassoの最新IEMで、それまでのITシリーズとは異なる設計思想によって作られたAMシリーズの最初の機種です。その音は濃厚かつ透明感があり、AMの名に恥じない、豊かな音楽性を持っていることが特徴です。

www.ear-phone-review.com

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 なおこのレビューはONZO様の素晴らしいサービスを利用して作成されました。感謝とともにONZO様のますますのご発展をお祈り申し上げます。

 ONZO様のサービスについて興味がある方は以下をご参照下さい。

www.phileweb.com

www.onzo.co.jp

 

f:id:kanbun:20200507114754p:plain

 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Recommended」として、比較的多数の人にとって買って損がないオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 周波数特性:10hz-40khz
  • インピーダンス:32Ω
  • 感度:115dB
  • ケーブルコネクタ:mmcx

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体はこの価格帯では標準よりちょっと良いくらいです。イヤーピースは多数付属しており、ストックケーブルも2.5mmバランス接続と3.5mmシングルエンドのコンパチブル構造になっており、比較的豪華だと思われます。金属製のしっかりしたイヤホンケースが付属しているのもポイントが高いでしょう。しかしパッケージデザインはこの価格帯では標準か、もしかすると若干チープかも知れません。

 なお詳しいパッケージの雰囲気はHiFiGOのレビューできれいな写真で紹介されているので、そちらを見るのがよいかもしれません。

www.ear-phone-review.com

 

iBasso Audio AM05

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iBasso Audio AM05

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装着サンプル

 ハウジングは厚みがそれなりにありますが、装着感は良好で、遮音性も悪くないでしょう。

iBasso Audio AM05

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iBasso Audio AM05

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 M装着時]左右別
  2. [AET07 M装着時]左右平均
  3. [AET07 M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [青軸シリコンM装着時]左右別
  6. [青軸シリコンM装着時]左右平均
  7. [青軸シリコンM装着時]左右別(自由音場補正済み)
  8. [青軸シリコンM装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  9. [グレーシリコンM装着時]左右別
  10. [グレーシリコンM装着時]左右平均
  11. [グレーシリコンM装着時]左右別(自由音場補正済み)
  12. [グレーシリコンM装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  13. [ホワイトシリコンM装着時]左右別
  14. [ホワイトシリコンM装着時]左右平均
  15. [ホワイトシリコンM装着時]左右別(自由音場補正済み)
  16. [ホワイトシリコンM装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  17. [ブラックシリコンM装着時]左右別
  18. [ブラックシリコンM装着時]左右平均
  19. [ブラックシリコンM装着時]左右別(自由音場補正済み)
  20. [ブラックシリコンM装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  21. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  22. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

※「AET07 Mサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

※なんとなくわかると思いますが、今回のAET07の測定値は他の測定値とは別の日に採ったもので、条件が異なり、実際以上の誤差がある可能性があります。

 

iBasso Audio AM05

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 全体として見れば、フラットに近く、高域まで凹凸が比較的少ないサウンドシグネチャーになっています。分類上はウォームサウンドに近いと言えるかも知れません。一般に低域と中域の繋がりが良く、厚みのある充実感のある音が特徴です。

www.ear-phone-review.com

 

 AM05の「AM」とは「All Music」という意味だということは明らかにされていますが、まさにそれにふさわしく、音楽の心臓部である中域へのフォーカスが意図されています。中域の充実感を重視した調整になっており、低域はややモニター的、高域はマイルドでディテールを強調しすぎない形の音作りになっていて、あくまで主役が中域であることがわかりやすい音質です。濃厚ですが透明感の高い中域によって、ピアノとボーカルはこのイヤホンの主役になります。

 中低域から中域部分で音に充分なボディと厚みが供給されるので、音楽には充実感があります。一方で、より重みや深みを感じさせる部分は抑えめになっており、ローエンドはクリアです。そのため低域の印象は少しモニター的ですが、モニター的という言葉が感じさせる人工的な音の感触はそれほど強くありません。

 中低域から中域下部にかけて適度な厚みが存在しているために、アコースティックなサウンドでも充分に音に実体感があり、中域にも潤いがあります。とくにピアノはまさに豊穣な音というような潤い感と沈み込み、厚みがあり、しかも音の稜線にはソリッドな輪郭がありながらキンキン感は強くないというリアルな雰囲気があります。ピアノ弾き語りやJAZZピアノ曲を愛するリスナーをきっと満足させてくれるでしょう。

 ボーカルのディテール感とボディのバランスも素晴らしく、一般にボーカル好きを満足させてくれます。ボーカル自体は一般に、楽器音との距離感が離れすぎない雰囲気で、周囲がほのかに色づくくらいの分離しすぎない定位感で聞こえてきます。とくに子音の荒れがないので、どちらかといえばニュアンス重視系よりはボディ重視系のボーカル愛好者に好まれる傾向の音です。ただし、これはこのイヤホンのボーカル表現がニュアンスに劣るという意味ではありません。

 

 個人的にはたとえばガンダムソングであれば、井上大輔「ビギニング」、森口博子「水の星へ愛をこめて」「ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜」、ひろえ純「一千万年銀河」、椎名恵「遠い記憶」、MIO「STAR BRIGHT」、KIX-S「もう一度TENDERNESS」、KARAK「いつかまた生まれた時のために」、井上武英「君の中の永遠」、Warren Wiebe「HUMAN TOUCH」、中瀬聡美「銀色Horizon」、米倉千尋「未来の二人に」、奥井亜紀「月の繭」、田中理恵「静かな夜に」「Fields of hope」、中島美嘉「FIND THE WAY」、Rie fu「I Wanna Go To A Place...」、CHEMISTRY「Wings of Words」、伊藤由奈「trust you」のような透明で美音的な楽曲をこのイヤホンで聴くのが好きです。

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。ゲインは高設定、使用イヤーピースは標準添付の「青軸 Mサイズ」です。今回はバランス接続の音声とアンバランス接続の音声を別々に録音しました。個人的にバランス接続の効果について体感的に確認したいっていうのもありました。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ
アンバランス

anchor.fm

バランス

anchor.fm

 

OST
アンバランス

anchor.fm

バランス

anchor.fm

 

クラシック
アンバランス

anchor.fm

バランス

anchor.fm

 

ロック
アンバランス

anchor.fm

バランス

anchor.fm

 

総評

 透明感と濃厚感のバランスが良く、音楽的な美しい中域が魅力のイヤホンです。パッケージ内容は3万円クラスとしては相対的に豪華でおすすめできますが、パッケージ自体に高級感があるというほどではありません。ただ、パッケージデザインは音質とは関係ないですし、開封体験の満足度の問題に過ぎないので、重視するほどでもないでしょう。そういうわけで実質的に欠点はほとんどありません。むしろこの価格ですぐにバランス接続できるケーブルが付属しており、お得に感じられるほどです。

 

iBasso Audio AM05

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