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こんな人におすすめ
- 充実感の高い音が好き
- リラックスして音楽を聞きたい
SoundPEATS Air3 Proの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「SoundPEATS Air3 Pro」です。
SoundPEATS Air3 Proの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 連続/最大再生時間:6h/24h
- 防水性能:IPX4
- 対応コーデック:AptX Adaptive/AptX/AAC/SBC
- 技適番号:018-210307
- 価格帯:5000円~10000円
パッケージ
SoundPEATS Air3 Proのパッケージは価格の標準を満たしています。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- SoundPEATS Air3 Pro本体
- 専用充電ケース
- USB Type-Cケーブル
- イヤーピース
- マニュアル
ビルドクオリティ
ビルドクオリティは価格を考えると、標準的か少し良いレベルです。
装着サンプル
装着感は良好です。小さな耳でもしっかり収まります。
接続品質
AACでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯では優秀な接続品質です。
人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では安定しています。距離耐性は優秀で、5mくらい離れてもシームレスでそのままつながっています。遮蔽物を挟むと一瞬途切れ、その後も音楽が聞けないレベルではありませんが、やや断続的になります。
ホワイトノイズはわずかにあるかもしれませんが、おそらくほとんどの人が気になりません。
インターフェース/操作方法
操作インターフェースはタッチ式です。
電源ON | 充電ケースの蓋を開ける |
電源OFF | 充電ケースにイヤホンを収納し、蓋を閉じる |
ペアリング | イヤホンを電源ONにしたあと、接続先がない場合は自動でペアリングモード |
曲再生/停止 | 多機能ボタンを2回タップ |
曲送り | 右耳側の多機能ボタンを1.5秒長押し |
音量+ | 右側の多機能ボタンを1回タップ |
音量- | 左側の多機能ボタンを1回タップ |
通話応答 | 多機能ボタンを2回タップ |
通話終了 | 多機能ボタンを2回タップ |
通話拒否 | 多機能ボタンを1.5秒長押し |
ゲーミングモードON/OFF | 左側の多機能ボタンを3回タップ |
ノーマル/ANC/ヒアスルーモード切替 | 左耳側の多機能ボタンを1.5秒長押し |
アクティブノイズキャンセリング性能
詳細は有料記事に譲りますが、SoundPEATS Air3 ProのANC性能は価格帯では平凡なANC性能です。
音質
SoundPEATS Air3 Proは全体的な原音忠実度は悪くありません。ただし、全体的に直線性に欠けるサウンドで、中域は解像度が高いのですが、濁って聞こえるのが一番苦しいですね。この中域に独特の空気感のようなものを感じるなら、好ましいでしょうが、オーディオマニアは透明度が低いのに前面に聞こえるのが不自然だと言うでしょう。距離感が掴みづらい音です。低域はT2で好評を博した深さ重視のチューニングになっていますが、ANC ON時でもT2よりは浅いです。
以下のレビューはFiiO M15にaptXでつないでノーマルモードにし、標準イヤーチップ Lサイズでテストしています。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:A
- おすすめ度:C+
- 個人的な好み:D+
SoundPEATS Air 3 Proは率直に言って、チューニングの意図が理解しづらく、KZがチューニングしたかのような難解で癖の強いサウンドです。おそらくハーマンターゲットかEtymoticターゲット、Sonarworksターゲットのようなわかりやすいターゲットから担当者が好みを加えたチューニングを進めていった結果、こうなったのだと思われますが、事情はわかりません。
SoundPEATSが最近の製品でわりと良質で説得的なチューニングを連発したあとに、かつてのチューニングよりも難解で、得意分野だった低域の質も悪化してしまったこのイヤホンを、どうして作る気になったのか、少し理解に苦しみます。
音質的な特徴
美点
- マイルドな聴き心地
- 中域への適切なフォーカス
- 解像度が高い
- 充実感が高い
欠点
- 癖の強いサウンド
- 定位が分かりづらい
- 音像一貫性に欠ける
- 太さに欠ける低域
- 高域の拡張性に欠ける
- 透明感に欠ける濁った中域
総評
SoundPEATS Air3 Proはなんと言ったらいいか、一昔前の理解し難いKZ的なサウンドを持っているイヤホンです。SoundPEATSの伝統的なファンが愛する深くて重い生きの良い低域があるわけではなく、最近のSoundPEATSが連発していた合理的なオーディオマニア向きのチューニングがあるわけでもありません。独特の脚色を加えつつ、全体のバランスは保とうとした雰囲気があるので、これは方向転換ではないと信じたいですが、魅力的なSoundPEATS T2と比べると、落差が大きすぎます。
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