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こんな人におすすめ
- 楽器音の質感にこだわる
- 室内楽や落ち着いた小編成JAZZが好き
- ボーカルものが好き
- スピーカーサウンドが好き
- イヤホンの見た目重視
- コスパに優れたイヤホンが欲しい
Tin HiFi T3 Plusの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「Tin HiFi T3 Plus」です。
Tin HiFi T3 Plusの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:10Hz~20kHz
- インピーダンス:32Ω
- 感度:105dB
- ケーブルコネクタ:0.78mm 2pin
- 価格帯:5000円~10000円
パッケージ
パッケージは価格の標準を満たしています。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- イヤホン本体
- キャリイングケース
- キャリングポーチ
- イヤーピース(2種類)
ビルドクオリティ
外観のビルドクオリティは価格帯でも優れている水準です。
装着サンプル
装着感はかなり良好です。
音質
TinHiFi T3 Plusは非常にニュートラルで完璧に近い中域を持ち、質感表現が非常に正確です。音場は前方定位的で音楽はスピーカーで聴くときのように前面に聞こえます。中域の透明度が高く、非常に綺麗に聞こえます。
今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:A+
- おすすめ度:S+
- 個人的な好み:S+
友人のTinHiFi T3 Plusを聞かせてもらったとき、私は驚きを隠せませんでした。「この音は非常に好みだ。たぶん買うかもしれない」と言ったことを覚えています。何度か購入を検討しているうち、幸いにしてこの機種のレビュー依頼が舞い込みました。もちろん即答でOKしました。
レビューユニットが届いてすぐに「あのサウンド」であることを耳で確認し、すぐに測定しました。そして思わず興奮しました。測定値が想定以上だったからです。私は自分の聴覚にこれっぽっちも自信など持っていませんが、お気に入りの機種がいいデータ成績を収めることに喜びを隠すことは出来ません。
非常に正確な質感表現はこの価格帯で得難いだけでなく、全イヤホンを探してもここまで中域を丁寧に作り込んでいるものは稀でしょう。またピークディップの少ない高域も非常に素晴らしく、EQで低域と高域を上げるだけでかなり完璧なモニターイヤホンになります。
音質的な特徴
美点
- 完璧な質感
- 原音忠実度が高い
- 刺さりの少ないマイルドな高域
- 音像一貫性に優れる
- 前方定位的
- みずみずしい
欠点
- ダイナミズムに欠ける
- 爽快感に欠ける
- 鮮明感に欠ける
- 深みに欠ける
- 高域の拡張性に欠ける
総評
TinHiFi T3 Plusは正確な質感表現を愛するオーディオマニアにとって最高のイヤホンの一つです。自然な質感のまま、モニタースピーカーのように音楽の全体を前方定位させ、中域をとくに美しく聴かせます。ボーカルやピアノ、バイオリン、エレキギターがとてもみずみずしく、チャーミングに聞こえるでしょう。この価格帯でまっさきに検討すべきイヤホンであることは間違いありません。
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