- このレビューは誠実な品質レビューを読者に伝えるためにCCAから提供されたサンプルに基づいて書かれています。
- これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
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こんな人におすすめ
- バランスの良いサウンドが好き
- きらびやかな音が好き
- 楽しくダイナミックな音が好き
- コスパに優れたイヤホンが欲しい
CCA CRAの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「CCA CRA」です。
CCA CRAの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:20Hz~40kHz
- インピーダンス:34Ω
- 感度:105dB
- ケーブルコネクタ:0.75mm 2pin
- 価格帯:1000円~3000円
パッケージ
パッケージは価格の標準を満たしています。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- イヤホン本体
- イヤーピース
ビルドクオリティ
外観のビルドクオリティは価格帯の水準以上です。
装着サンプル
装着感はかなり良好です。
音質
今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
CCA CRAはKZ ZEX Proの高域と低域を強調し、拡張したような、ニュートラルを意識したV字サウンドを持っています。KZ ZEX Proより中域で奥行きが強調されるようになり、ディテールと空気感が改善されています。低域の太さと力感も増し、音場もやや広くなり、楽しく聞こえる一方、中域の透明感で劣化しました。解像度はほぼ同等で、中域でTHDが高くなりやすいKZ ZEX Proと似た傾向を持っていますが、適正音量より少し小さい音量ではZEX Proより歪が小さくなります。
また、ZEX Proの最大の問題点であった8kHzの強いピークは消滅してはいませんが、ピークの鋭さが変化したため、かなり改善されました。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:A+
- おすすめ度:S-
- 個人的な好み:A+
CCA CRAは大まかに言って、改良されたZEX Proです。それはZEX Proより大幅に安いにも関わらず、同等の解像度とTHD、そして改善されたレンジと聴き心地を提供します。
残念ながら中域の透明度と解像度はZEX Proから後退したため、ZEX Proの完全な上位互換とは言えません。したがって、一般に中域にこだわりの強いオーディオマニアがZEX ProとCRAのどちらを選ぶかは難しいところですが、少なくともフルオーケストラの鑑賞に必要とされる自然な倍音表現を取るなら、CRAのほうにより多くの利点があるでしょう。
音質的な特徴
美点
- かなり良い質感
- 原音忠実度が高い
- バランスが良い
- ダイナミズムに優れる
- 奥行き感のある音場
- きらびやか
欠点
- 歯擦音が少しきつい
- 中域が歪みやすい
- 薄っぺらく暗く、かさかさして聞こえやすい中域
- メタリックに聞こえやすい
総評
CCA CRAはZEX Proの基本コンセプトを受け継ぎつつ、別のドライバー構成でほぼ上位互換の音を廉価に提供してくれる機種です。全体印象はかなり改善されており、個人的にはZEX Proよりこちらを買うことを推奨します。ただし、中域だけはわずかに劣化している点を考慮する必要はあるでしょう。
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