- このレビューは誠実な品質レビューを読者に伝えるためにQCYから提供されたサンプルに基づいて書かれています。
- これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
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こんな人におすすめ
- すっきりしたサウンドが好き
- 高解像度な音が好き
- 優美でのびやかな音が好き
- 明るい音が好き
- 音場重視
QCY T17の概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「QCY T17」です。
QCY T17の完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 連続/最大再生時間:8h/26h
- 防水性能:IPX5
- 対応コーデック:AAC/SBC
- 技適番号:216-210063/216-210064
- 価格帯:3000円~5000円
パッケージ
QCY T17のパッケージは価格の標準を満たしています。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- QCY T17本体
- 専用充電ケース
- USB Type-Cケーブル
- イヤーピース
- マニュアル
ビルドクオリティ
ビルドクオリティは価格を考えると、良好なレベルです。
装着サンプル
装着感は良好です。小さな耳でも多分問題ないと思います。
接続品質
AACでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯では優秀な接続品質です。
人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では安定しています。距離耐性は優秀で、5mくらい離れてもシームレスでそのままつながっています。遮蔽物を挟んでも、接続はほとんど問題ないですが、わずかに途切れやすくなります。
ホワイトノイズはわずかにあるかもしれませんが、おそらくほとんどの人が気になりません。
インターフェース/操作方法
操作インターフェースはタッチ式です。
電源ON | 充電ケースの蓋を開け、イヤホンを取り出す |
電源OFF | 充電ケースにイヤホンを収納する |
ペアリング | イヤホンを電源ONにしたあと、接続先がない場合は自動でペアリングモード |
曲再生/停止 | 多機能ボタンを2回タップ |
曲送り | 右耳側の多機能ボタン を1.5秒長押し |
曲戻し | 左耳側の多機能ボタンを1.5秒長押し |
通話応答 | 多機能ボタンを2回タップ |
通話終了 | 多機能ボタンを2回タップ |
音声アシスタントの起動 | 左側の多機能ボタンを3回タップ |
ゲームモードON/OFF | 右側の多機能ボタンを3回タップ |
音質
QCY T17はニュートラルを意識しつつ、より音場を重視した調整になっています。これは同じくQCYのエントリーモデルであるT13と同じ発想で作られていますが、T17のサウンドの全体はT13よりさらに高域寄りになっており、明るく伸びやかで爽やかな高解像サウンドになっています。
以下のレビューはFiiO M15にSBCでつないでノーマルモードにし、標準イヤーチップ Lサイズでテストしています。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:A+
- おすすめ度:A+
- 個人的な好み:A+
QCY T17はT13を全体的に高域寄りにし、原音忠実度と音場を重視したサウンドと言えます。より伸びやかなサウンドが楽しめますが、中域が薄くなったうえに風通しも良くなったため、全体的に表現が薄味になっています。しかしおそらくチタンドライバーのせいか、解像度が改善しており、総合的な音質ではT13よりおすすめ度が高いと言えます。
音質的な特徴
美点
- のびやかなサウンド
- 繊細
- 爽やか
- メタリック
- 深みと重みがありながら引き締まった低域
- すっきりした音
- 原音忠実度が高い
- 不快な要素の少ない高域
欠点
- エッジ感に欠ける
- 構築感に欠ける
- 輪郭がぼんやりしやすい
- 芯の強さに欠ける、なよなよした音
- 少し金属質
- 薄っぺらく聞こえる音
- アタックが弱い
総評
QCY T17はT13の音を全体的に明るくしたリファイン版とも言えるサウンドを持っています。より繊細で明るく、爽やか、音場が広く感じられる音が好みならT13よりT17のほうがおすすめです。チタンドライバーの効果なのかわかりませんが、総合的な解像度もT13よりかなり優れています。
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