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こんな人におすすめ
- とにかく派手な音が嫌い
- すっきりした音が好き
- UniqueMelodyファン
UniqueMelody MINI MESTの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「UniqueMelody MINI MEST」です。
UniqueMelody MINI MESTの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:20Hz~20kHz
- インピーダンス:23Ω
- 感度:113dB
- ケーブルコネクタ:0.78mm 2pin
- 価格帯:50000円~100000円
パッケージ
パッケージは価格を考えると標準的か少し悪いくらいでしょう。最近は1,2万円台でもっと豪華なパッケージのものが多いので、とくに感動するところはありません。
悪いケーブルではないんでしょうが、付属ケーブルの見た目もチープで、高級感がありません。これならケーブルは別売にしてその分安く売ったほうがいいくらいです。
キャリイングケースはこだわったようですが、それなら個人的にはケーブルかイヤーチップの方にお金をかけてほしかったですね。
驚きのない、極めてシンプルな開梱体験です。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- イヤホン本体
- キャリイングケース
- クリーニングクロス
- イヤーピース


ビルドクオリティ
外観のビルドクオリティは価格帯の標準を満たしています。




装着サンプル
装着感はかなり良好です。




音質
UniqueMelody MINI MESTはウォームニュートラルを意識したマイルドなV字型ないしW字型といったサウンドシグネチャーを持っています。ボーカルを丁寧に聞かせようという意図が感じられますが、構築感に欠けます。贅沢な構成の割に、音質にそれが生かされてるとは言い難く、総じて平凡な機種です。
今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:A-
- おすすめ度:C+
- 個人的な好み:B-
一般的にUniqueMelody MINI MESTを買う前に、TRN VX Proを買ったほうが多くの場合幸せになれます。TRN VX Proには高域でMINI MESTより少しピーキーであるという欠点がありますが、MINI MESTも同じようなもので大差がないため、ほぼ完全に上位互換のイヤホンを入手可能です。これにより出費を大幅に節約できるでしょう。
あるいは真のハイエンドに値する、良いイヤホンを手に入れたいなら、MINI MESTは素通りしてお金を節約し、Symphomium HeliosやShuoer EJ09など、はるかに優れている選択肢を買ったほうがいいでしょう。MINI MESTは価格なりかそれ以下の凡庸なパッケージなので、よほど気に入ったり、熱烈なUMのファンでもない限り、多くの人は、これに無駄な出費をする必要はありません。どちらにせよ、このイヤホンより悪いイヤホンは同じ価格帯にそれほど多くないと思われます。
MINI MESTが仮にパッケージやデザインで魅力的ならまだわかりますが、すでに紹介したように、その点でも価格の水準を満たしているとは言い難く、凡庸です。
ちなみに骨伝導がどういう効果をもたらしているかは、レコーディングシグネチャーを聴けばわかるでしょう。脳髄に伝わるような深みのある響きが加わっており、包まれ感に貢献しています。私の使っているHATSは骨伝導にも対応しているため、音に変換されています。
音質的な特徴
美点
- ウォームで聴き心地が良い
- 優れたダイナミズム
- 奥行き感のあるサウンド
- 派手さのないすっきりしたサウンド
欠点
- 彩度に欠ける
- 爽快感に欠ける
- 高域の拡張性に欠ける
- 構築感に欠ける
- 精彩を欠くギターやスネア、バイオリン、木管その他諸々
- 扁平なボーカル表現
総評
UniqueMelody MINI MESTは贅沢な技術が優れた音をもたらすわけではないということを証明するUniqueMelodyの壮大なプロジェクトです。それは非常にエキサイティングに最新技術を組み込まれながら、できたサウンドは錆びついており、どんな素晴らしい技術でも正しく使われなければ意味がないということをリスナーにわからせてくれます。
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