- このレビューは「私的な購入品」または「対価を払ってレンタルした商品」に基づいて書かれています。
- これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
- 当サイトのプライバシーポリシーをご確認ください。
こんな人におすすめ
- 優れたモニターイヤホンを探している
- バランスの良いサウンドが好き
- 低域の深みにこだわる
- 倍音表現にこだわる
- クラシック・JAZZファン
- コスパ重視
Moondrop CHUの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「Moondrop CHU」です。
Moondrop CHUの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:10Hz~35kHz
- インピーダンス:18Ω
- 感度:120dB/Vrms
- ケーブルコネクタ:なし
- 価格帯:3000円~5000円
Moondrop CHUの特徴
- 10mm ナノクリスタルコーティング複合チタンコート振動板
- N52ネオジム磁石回路
- 超薄型輸入CCAWコイル
- ムーンドロップVDSFターゲットレスポンスとインラインでチューニング
- 高品質な金属製イヤーキャビティ
- プレミアムスプリングチップ付属
パッケージ
パッケージは価格の標準以上です。
パッケージ内容
- イヤホン本体
- イヤーピース
- キャリングケース
- イヤーガイド
- 説明書
ビルドクオリティ
ビルドクオリティは価格の標準を満たしています。リケーブルはできません。
装着サンプル
装着感はかなり良好です。
音質
今回は標準イヤーピース Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
Moondrop CHUは中域を重視したニュートラルサウンドを持っています。低域の深さにも優れており、重厚感もわりと良く表現することができます。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:A+
- おすすめ度:S
- 個人的な好み:S+
CHUは私がこれまで聴いてきたMoondrop製品の中でも最上位に近いサウンドを実現しており、とくにそのサウンドバランスはかつてないほど秀逸です。
KATOと比べてどうかって?KATOはオーディオスペックで非常に優れており、優れたノズルシステムとビルドクオリティを考えても、レビュアー的にはKATOのほうが良いイヤホンだと言わざるを得ないでしょう。
しかし、個人的な好みで言えばCHUですね。低域の差かな。高域はKATOのほうが伸びていて甲乙つけがたいんですが。というか、KATOと比べて甲乙つけがたいと感じさせられるあたり、エントリークラスであるはずのCHUに対する、Moondropの妥協のない作り込みに驚かされますね。
音質的な特徴
美点
- ほぼ完璧な質感
- サウンドバランスが良い
- 明るい中域
- みずみずしい
- 高い解像度
- 深さに優れた低域
- 良好なクリア感
- ほぼ完璧なモニタースピーカーサウンド
- 音像一貫性に優れる
- 透明度の高い音
- 前方定位的
- コヒーレンスに優れた倍音の響き
欠点
- 空気感に欠ける
- わずかにうるさくなりやすい中域上部
- くつろいだリスニングにはややはっきりしすぎる音
- 繊細さに欠ける
総評
Moondrop CHUはKATOで得られた知見を活かして作られた「小KATO」ともいうべきエントリークラス中華イヤホンです。それは価格相応にクオリティが抑えられていながら、最新モデルで得られた開発成果が着実に投入され、一部は改善すらされているところもあるイヤホンで、Moondropが一つ一つの製品に真摯に向き合っていることがわかり、妥協のない製品づくりが感じられます。
関連記事