XDUOO XD-05 Plus Portable Desktop DAC Headphone Amplifier 32bit/384kHZ DSD256
- 【導入】最強のワイヤレスレシーバー環境を目指してみました
- 【スペック】かなりパワフル
- 【インターフェース】多様なソースとヘッドホンに幅広く対応します
- 【音質】パワフルでのびやか
- 【総評】パワフルなBluetoothレシーバーを求めているなら、最有力
- 【関連記事】
【導入】最強のワイヤレスレシーバー環境を目指してみました
今回紹介するのはxDuoo XD-05 Plusです。この機種は単体でもポータブルアンプとしても魅力的な機種ですが、なんとオプションのターンテーブル05BL Proを別途購入してドッキングさせると、高音質ワイヤレスコーデックに対応した高性能ワイヤレスレシーバーアンプとしても使えます。
というわけで、ワイヤレスレシーバーアンプとして現状最強クラスの環境となるXD-05 Plus + 05BLを運用してみました。
ようやく届いた。これで俺の #xDuoo XD05 Plusの全能力が開放されるのだぁぁぁあああああ!!!!!!!うほほほほーい😂😍🤩🙃 pic.twitter.com/4boPSVGs1q
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) November 20, 2019
まず対応コーデックですが、LDAC/aptX HD/aptX LL/aptXに対応しています。通信品質はCayin N6II/A01とつないでテストしてみました。テスト場所は関東某ターミナル駅周辺です。左ポケットに本機、右ポケットにN6II/A01を入れ、LDAC接続でテストしてみました。時々妙に通信が乱れますが、意外と安定して使える感じでした。家の中ではかなり安定しています。
操作もターンテーブル側で再生停止/曲戻し/曲送りができます。ただし、ターンテーブルは出力ポートやボリュームノブとは逆側に設置するので、操作する場合はXD-05 Plus本体をポケットから出して行う必要があるので、そこらへんの小型ワイヤレスオーディオレシーバーと違ってお手軽操作とは行きません。私の場合、どちらかといえば、DAP側を操作したほうが早い感じです。
ワイヤレスレシーバーとしてこれ以上ないくらい優秀になるうえ、外出時の操作も楽になるので、個人的にはXD-05 Plusは05BL Plusといっしょに運用するのをおすすめします。
【スペック】かなりパワフル
海外のレビューでもパワフルさを指摘されていますが、実際インピーダンス600Ωのbeyerdynamic T1で試しても音量が取りにくいとか音が曇って力不足を感じるということはありませんでした。前世代のXD-05からの変更点としてBOOSTスイッチシステムが搭載され、150Ωを超える場合はこれをONにすることでゲインがよりパワフルに上昇するようになっています。
xDuoo XD05 Plus。AK4493EQ搭載。とりあえずbeyerdynamic T1は普通に行ける感じ🤔
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) November 10, 2019
音はとにかくパワフル系だけど、上はESSと違ってあんまりパリパリしてなくて、AKっぽい、ピロピロくらいでちょっと音がのびやかに広がる感じがあるかな🤔←語彙力
PAW6000まだ聴いてないから、聞き比べしたい🤩 pic.twitter.com/NNNuaSE8Cv
【インターフェース】多様なソースとヘッドホンに幅広く対応します
まず底面部の入力インターフェースですが、USB/CAOXIAL(同軸)/OPTICAL(光学)/AUX IN(シングルエンド)に対応しています。専用ターンテーブルを用いれば、Bluetooth対応になります。
上面は制御スイッチ類と出力部があります。ヘッドホン出力部のすぐ右には「BOOST」スイッチがあり、150Ω以上のヘッドホンに繋ぐ場合はここをONにすることが推奨されています。真ん中は「BASS」スイッチで、ONにすると低域の量感が増します。最後は「GAIN」スイッチで3段階で調節可能です。
さらに側面部に3つのスイッチがあり、これはヘッドホン出力部側から順に「INPUT」「SRC」「FILTER」のスイッチになっています。
「INPUT」は入力ソースの切り替えを行うためにあり、「SRC」はサンプリング出力を強制的に調整することができ、押すことで順次「調整なし」「SRC48(48khz固定)」「SRC96(96khz固定)」「SRC192(192khz固定)」に切り替わります。
最後の「FILTER」はDACチップのフィルター切り替えを行うことができます。押すと順次「PCM1」~「PCM4」まで切り替わります。
フィルター切り替えによる音質調整効果は実際のところかなり微妙で、ほとんど体感できません。「PCM1」は「Sharp roll-off」、「PCM2」は「Slow Roll-off」、「PCM3」は「short delay Sharp」、「PCM4」は「short delay Slow」フィルターです。この4つのフィルターモードはAK4399の頃から搭載されています。SharpとSlowの違いは音の減衰の仕方が短いか長いかで、short delayのついている方は、さらに音の立ち上がりが良くなっています。私のお気に入りは「PCM4」の「short delay Slow」です。
AK製DACのフィルターの詳細は下の記事を参照してください。
【音質】パワフルでのびやか
DACチップはAK4493EQを搭載しています。同じAK4493EQを搭載しているLotoo PAW6000と店頭で聴き比べましたが、旭化成系DAC独特の自然な音の広がりと厚みを感じるのは似ていますが、より透明度の高い感じのPAW6000に比べると、もう少し濃厚系の音に聞こえます。
低域に自然な深みが感じられ、中高域に音の焦点がくる感じがあり、艶やかさが強い印象を受けますが、音は一般的に丸みを帯びており、太さもあって豊かな印象を受けます。高域方向はほどほど鮮やかですが、中高域の艶やかさよりは空気感を出しすぎないように自然に後退して聞こえます。同じAK4493EQを使っているPAW6000よりかはむしろ、AK4497を搭載しているN6II/A01に近い音質に、私には聞こえます。
この機種の低域ブーストは海外レビューでもあまり推奨しているサイトは少ないですが、私もこの低域ブーストは沈み込みがよくなるというよりは、厚みがまして音がもっさりする印象を受けたので、多くの場合、むしろ籠もって聞こえる可能性が高いのではないかと思います。この低域モードはもう少し洗練される余地があるように思います。
【総評】パワフルなBluetoothレシーバーを求めているなら、最有力
3万円クラスのポータブルヘッドホンアンプとしては出力のパワフルさで優れ、入力ソースの多様性でも魅力的です。音質的には解像度を強調する感じではなく、ナチュラルで少し濃厚な音になっています。音は緻密な感じではありません。私の印象では、イヤホン向きというよりはヘッドホン向きの感じがします。
専用のターンテーブル05BL Plusを追加することで、この機種は最強クラスのワイヤレスオーディオレシーバーとなり、どんなパワフルなヘッドホンでもワイヤレスで持ち運べるポータブル性を実現してくれるようになります。
XDUOO XD-05 Plus Portable Desktop DAC Headphone Amplifier 32bit/384kHZ DSD256
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