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【特集】fhána「ムーンリバー」を有線イヤホン23機種で聞き比べ![第2回(2/3)]

 絶賛放映中のアニメ『有頂天家族2』のエンディングテーマ、fhána「ムーンリバー」。その魅力に取り憑かれてしまい、毎日隙あらば聞き続けている筆者。変化に富んだこの曲はイヤホンによって音味が異なり、多彩な味わいがあるので飽きが来ない。そこで手持ちの代表的な有線イヤホン22機種で一気に聞き比べて、その違いをまとめてみた!

 

【1】fhána「ムーンリバー」とは?

 fhána 11枚目のシングルで『有頂天家族2』のEDテーマ。アニメ盤とアーティスト盤が発売されており、アニメ盤のカップリングは前シーズン『有頂天家族』のEDテーマ「ケセラセラ」のアレンジバージョン。アーティスト盤のカップリングは「Rebuilt world」となっている。

 さて、「ムーンリバー」であるが、かなり変化に富んだ曲だ。重厚な出足から徐々にのびやかで叙情的になっていき、サビ付近では一度一気に色づいて華やかな展開になった後、余韻を残すようにさっぱりと抜けていき、2度目のサビ後は曲調を変えて情感を加えながら、間奏に入り、最後はやや暖色の色合いを残しつつ、きれいに終わっていく。

 一貫性のあるボーカルを道標に、場面に合わせて音の傾向もかなり変化するため、それぞれの場面ごとに味が変わって飽きない。またイヤホンによって表現がだいぶ異なって曲全体の印象もがらりと変わる。とにかく面白い曲なのだ。

 詳しい味わいポイントなどについては以下の第1回の記事を参照して欲しい。

 

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※なお普段のレビューテストはヘッドホンアンプ(最近はOPPO HA-2SE)を利用しているが、今回は一般的な環境を考慮してSONYのポータブルオーディオプレイヤーNW-A25直挿しでテストしている(「ムーンリバー」ハイレゾ音源はmoraからダウンロード)。

 

【2】聞き比べレビュー

[8]ZERO AUDIO ZB-03

ZERO AUDIO ZB-03

低域 高域 ボーカル 解像度 全体の印象
A A S A マイルド

ボーカル:なめらか。

低域:やや硬質で重みのある固体感のある音。

立体感:低域は前面に出て、高域はやや奥まる。

中高域:なめらかでのびやか。

聞きやすさ:キレとなめらかさのバランスが良く、高域も精彩がしっかりしている。

総評

 低域が前面に出て存在感を感じさせる中を、ボーカルがなめらかにのびやかに歌い上げていく、この表現力は絶妙。豊かな色彩感も味わえ、価格を考えると恐るべきパフォーマンスに思える。

 

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[9]ZERO AUDIO ZH-DX220-CM

 

低域 高域 ボーカル 解像度 全体の印象
A B A A 重厚

 ボーカル:シャープ。

低域:重厚感がしっかりしていて、弾力もあり爆発力も感じられる。

立体感:やや高域が奥まる。

中高域:シャープでドライ。

聞きやすさ:サビでボーカルが若干低域に押されている。

総評

 ややシャープな味わいが強め。そのためボーカルの透明感はきれいに感じられて、心地よい。反面、低域がやや強含み、サビではボーカルを少し喰っている感じがある。

 

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[10]ZERO AUDIO ZH-DWX10

低域 高域 ボーカル 解像度 全体の印象
A A A A シャープ

ボーカル:なめらかでつややか。

低域:重厚でとくに厚みがしっかり。

立体感:奥行きもしっかり広め。

楽器音:シャープ。

聞きやすさ:2ドライバーのせいか細かく干渉しているようなキンキンした音がかすかに聞こえるのが気になる。

総評

 シャープでキレの良い音の中をつややかでのびやかなボーカルが貫いていく、その一体感がチクチク刺激的ながらジンジン情感にも訴えかける説得力を作っている。一方で音の端に細かな干渉感があり、キンキンと耳に刺さるようになるのが気になる。

 

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[11]Klipsch X11i Rev.1.2

 

低域 高域 ボーカル 解像度 全体の印象
A S S A シャープ

ボーカル:シャープでキレが良い。

低域:ほどよくタイトだが熱量も感じる。

立体感:奥行き良好。

楽器音:シャープ。

聞きやすさ:音像ははっきり緻密。抜けも良く、圧迫感がない。

総評

 シャープでクリア、精緻ですっきり爽快感のある音楽が楽しめる。低域もタイトだが熱量も感じさせる厚みがあり、中高域を豊かにしている。

 

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 [12]ZERO AUDIO ZH-DX210-CB

低域 高域 ボーカル 解像度 全体の印象
A A A A 重厚/マイルド

ボーカル:なめらかでのびやか。

低域:重厚で振動しっかり。

立体感:奥行きはそこそこ。

中高域:重厚。

聞きやすさ:高域ボーカルになめらかさがあり、低域もやわらかくつややか。

総評

 全体的に優しく調和的な表現力を感じる。なめらかでマイルドな感触が強く、まろみがあってやや上品な味わい。

 

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[13]ZERO AUDIO ZB-01

ZERO AUDIO ZB-01

低域 高域 ボーカル 解像度 全体の印象
B B A B 重厚

ボーカル:なめらかだがやや奥まり、やや暗い。

低域:ややサッパリ。

立体感:奥行きそこそこ。

中高域:重厚。

聞きやすさ:若干暗め。低域に重厚感はあるが、意外とさっぱり味で聞き疲れしにくい。

総評

 若干ボーカルが暗く感じてしまうところがあるが、全体的に重厚でしっかり味わえる。圧迫感が少なく、聞き疲れしにくい印象だ。

 

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[14]DENON AH-C820

低域 高域 ボーカル 解像度 全体の印象
S A A A シャープ

ボーカル:なめらか。

低域:シャープで輪郭がはっきり。重厚感と爆発力もあって元気が良い。

立体感:そこそこ奥行き感がある。

中高域:シャープでエッジが利いている。

聞きやすさ:若干明度と音圧が強く、聞き疲れしやすいかも知れない。

総評

 とにかく酸味のあるキレの良い爽快な音質が楽しい。輪郭がはっきりしていて、力強さとメリハリを音場に加える低域は格別。

 

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[15]audio-technica ATH-CKR100

低域 高域 ボーカル 解像度 全体の印象
A A S S シャープ

ボーカル:なめらかでのびやか。

低域:音像ははっきりしているが、重厚感はそれほどでもない。特徴的なのは冒頭付近でウェット感のある音を出したかと思ったら、中盤ではシャープでドライな味わいに切り替わっており、その切り替わりに落差感があり、多彩な色合いを感じる。

立体感:広い。

中高域:クリア。

聞きやすさ:ややシャープネスが強く、うるさく感じるかも知れない。

総評

 サウンドリアリティーという言葉通りの恐るべき変化ぶりに驚く。ウェットな音はとことんウェットに聞かせ、シャープな音はよりシャープに、カメレオンといっていいほど変貌する。七変化という形容が似合う音の変わりっぷり。この曲はシャープネスがやや強いので、全体的にシャープよりな印象。

 

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