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【ワイヤレスイヤホン The House of Marley SMILE JAMAICA WIRELESS レビュー】厚みのある豊かな温もり感のある、暖かい表現。高域では煌めき感があり、低域は柔らかタイトに引き締める。南国の鮮やかな陽気を感じさせる。JAZZ、R&Bやクラブサウンド向き。これはおすすめ

SONY WI-C300

House of Marley SMILE JAMAICA WIRELESS カナル型ワイヤレスイヤホン IPX4防滴仕様 シリコンネックバンド 高耐久ファブリックケーブル リモコン付き 音声通話 シグネチャーブラック EM SMILE JAMAICA WIRELESS SB【国内正規品】

 

おすすめ度*1

The House of Marley

ASIN

B06XWGTK67

 ネックバンド式だが、装着感が緩く、最初は戸惑った。Tシャツの下に挟み込む形にすると安定し、スポーツで多少激しく動いても外れなくなったが、それでも少しぎこちない。首回りが太い人は少し不安定に感じやすいかもしれない。

 イヤーピースは耳への収まりよい。遮音性はそこそこ。音漏れは少なめ。

 aptXには対応しない。通信性能的には遅延なく、動画鑑賞にも十分堪える。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、キャリイング用の袋、多言語マニュアル。ケーブルのタッチノイズはかすかにあるが、まず目立たない。

 さて、マニュアルは多言語で日本語も記載されている。しかし、他の言語では注意書きがいろいろ書かれているのに、日本語はサポートセンターの問い合わせ先が書かれているだけ。日本語だけ明らかな手抜き感があって笑った。操作方法に特殊なところはないので、迷うことは無いとは思うが、初心者向きではない。

 

The House of MarleyThe House of Marley

 

【2】音質

 音質的にはまさにジャマイカ。低域はウォームな暖色系タイト。輪郭は優しいが、膨張感はそれほどないので締まりは良い。前面に出すぎるバランスではなく、中高域を邪魔しないが、量感はしっかり。率直に言って、これは耳当たりの優しさと引き締め感のバランスがすごくいい。中高域も大ざっぱな傾向としては空間への溶込みがよいウォーム傾向だが、しかし煌めき感がきれいで色づきは良い。ピアノはとくに煌めき感と厚みのバランスがよく、精彩が良いが輪郭は溶け込む、弦楽も柔らかで自己主張は少ない。ギターのエッジ感については完全にやわらかで温かみを出す鳴らし方で調和的なので、攻撃性を求める人には向かないだろう。音質は全体として、南国のうららかな陽気を感じさせる。

 音楽ジャンルの傾向としてはラテン系JAZZ、R&B、クラブサウンドに向く。とくにクラブサウンドはテクノポップ系の曲でも生命的な躍動感を出して有機的でアコースティックな味を出し、耳当たりよく聴かせてくれる。聞き疲れもしにくい。

 

[高音]:暖かく空間に溶け込む調和的なのびやかさ。煌めき感は良く出る(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:楽器音は全般的に端は空間に溶け込む調和的な鳴り方。とくに弦楽は、奥行き感を出すことに終始しているような曲では、溶け込んで自己主張は少なめに感じるだろう。ピアノは煌めき感も出て厚みもあり、温度感は暖かめでJAZZ味のある音。ギターのエッジはかなり出るが柔らかく、曲の温度を高める鳴り方。空間的には圧迫感は感じられず、弾力的な広さを感じ、調和的で聞き疲れしにくい。

[低音]:やや厚みのあるはっきりした振動で30hzまで存在感しっかり。この振動が輪郭はタイトだが、内部には温度感を出し、地熱感のある低域を形成する。また太めの重低感はかなり深くまではっきりしているので、高域ではやや溶け込みやすかった弦楽は低域では深掘り感を明確に出す(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域は厚みがあるが、決して前面に強く出てこないので、上にも下にも左右にも奥にも弾力のある球状空間を感じる。どちらかというと上は少し近く、下の方がやや広さを感じやすい(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは地熱感と爆発力があり、わずかに膨張を感じさせるボシンボシンという音。粘りはあるがそれほど強くなく、どちらかといえば柔らかい、固めのゴム風船というか、バランスボールやビーチボールのような反発感を持っている音。ハイハットは粒の良いチリチリ感は出やすいタイプだが、優しく空間に溶け込みやすいので、大抵の曲でドラム優位(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:傾向としては明らかにウォーム。息に温もり感があり、端は空間に溶け込む。

 

【3】官能性

 美波「ライラック」では、骨格は良く表現する。個人的にはもう少しドンシャリなクール傾向で聴かせた方がこの曲には合うようにも思うが、ウォームな音質でゆったりと温度感重視で聴きたい人にはこのイヤホンくらいのバランスが聞き疲れしにくくて良い。ただクライマックス部分ではギターが優しすぎるだろう。ドラムの重みは十分。

 「宇宙よりも遠い場所」の挿入曲「One Step」は個人的にお気に入りの曲の1つだが、このイヤホンで聞くと楽器の調和的な一体感と煌めき感が出て、価格帯最高クラスに楽しめる。キャスト全員で歌っているバージョンも調和的でよいが、キャラクターソング盤ではキャラクターごとにも楽しめる。水瀬いのり、花澤香菜、井口裕香、早見沙織がそれぞれ歌っている。個人的にこのイヤホンに合う順をつけるとすると、声の傾向的に甘味が出やすい花澤香菜バージョンか、息感の温もりが綺麗な早見沙織バージョンが甲乙付けがたく最も良く、次に元気なコケティッシュ感の強い井口裕香バージョンかな。水瀬いのりバージョンは少し幼さを強調したような声色になっているので、この曲に限れば調和性でほんのわずか劣るかな。いや、実際どれもいいので難しいのだが。興味がある方は是非聞き比べて欲しい。

 鈴木このみ「Lasting Moment」もアコースティック感を重視した、音の温かみのある傾向がこのイヤホン向き。この曲ではボーカル傾向も柔らかい、やや温度感のあるハスキーさを出す表現になっているので、それもこのイヤホンと相性が良い。さて、この曲は「Summer Pockets Original Soundtrack」に収録されている。同アルバムに入っている同じ鈴木このみ「アルカテイル」はもう少しデジタル色が強いけれども、このイヤホンでは生命感が出て弾力的に聴けるし、rionos「ポケットをふくらませて」、水谷瑠奈「羽根のゆりかご」、YuRiKA「夜奏花」なんかもこのイヤホンは楽器音の生々しさを大切にしながら丁寧に聴かせてくれる。つまり全般的にこのアルバムを楽しみたいなら、このイヤホンの傾向はよく合っていて、おすすめだ。

 中島みゆきを楽しむにもいい。まず挙げるべきは「銀の龍の背に乗って」。最近の瀬尾一三が積極的に関わるようになってからの中島みゆきの曲に多い、独特の熱気のあるギター表現や温もり感のある背景表現の典型が見られる曲だが、このイヤホンはこういうムード感とロック感を調和させるような一体感重視の曲がうまい。中島みゆきの温かなボイスがこのイヤホンと相性が良いのはもちろんだが、たとえば(最近のアルバムに収録されているアレンジ版ではない「誕生」とカップリングされていた)「Maybe」なんか生命的なドラムと温かなギターが最高に心地よくボーカルと調和する。もちろん「Maybe」よりしっとりしたムード感のある「誕生」は調和性がより曲の味わいに響くので、さらに相性良く思える。ほかには「家なき子」の主題歌でお馴染みのヒットナンバー「空と君のあいだに」も煌めき感とウォームでタイトなドラムがよく合う。そういえば「旅人のうた」もこのイヤホン向き。「旅人のうた」についてはアコースティックな低域弦楽を利かせてたり、楽器音がよりウォームに感じる「2nd Version」のほうがさらに味わい深いかも知れない。ウォームな熱気のある曲と言えば、「地上の星」も相性抜群に思えるし、「たかが愛」も価格帯最高クラスの聴き応えを感じる。温もり感と言えば「with」「空がある限り」「ファイト!」なども外せないだろう。どれもチリチリのシンバルに熱気のあるドラムで温めるパーカッションと、温度感のあるウォームで調和的な楽器音で、ボーカルを包み込んで豊かに聴かせてくれる。

 

【4】総評

 この機種についてはよい評判を聞いていて、手に入れたいとずっと思っていたのだが、いろいろあって意図せず購入を後回しにしてしまい、ようやくレビューを書くことが出来た。一部で高い評価を得ているその評判に違わず、音質は価格帯最高クラスの実力を持っている。ウォームで聞き疲れしにくいのに、かなりの煌めき感とダイナミックさを持つバランスは比較的万能。ロックは攻撃性が弱まるし、テクノ系のクラブサウンドは生命的に聴かせるのでより硬質な無機感を求める人には合わないところはある。

 コスパ的にはゆるいネックバンドの使い心地はちょっととまどうが、音質に関しては大多数の1万円クラスと互角に渡り合えるくらいの、よいバランス感覚があり、個人的にはこの価格帯ベストバイに近い。

The House of Marley

 

【5】このイヤホン向きの曲

 この分島花音の名曲を味わうなら、個人的に価格帯最強といえる。低域弦楽の深掘り感は最高。タイトだがウォームな音色のドラム、くどくなりすぎない調和的なハイハットと、同じく温度感を高めて熱気に貢献するギターが、ホットな空間を作り上げる。ボーカルも生命的で息感に温もりのある甘味を感じさせ、非常に蠱惑的。

 

 全体的に調和的で生命的。ボーカルにほっこりした温度感もよく出るので、相性が良い。温度感のある低域が熱を与える中高域の甘味が強く、ホットミルクのような充実感がある。

 

 温度感のあるウォームな表現でR&Bを、生命感を感じさせる形でしっかり聴かせる。たとえばこの曲。生命的な躍動感と温度感が包み込んできて、リラックスできる。

 

 こういう優しいスムース感のある曲も相性が良い。ボーカルに温度感が出て、楽器は優しく包み込んで溶け込み、調和性に富んで一体感がある形で聴かせてくれる。

 

 クラブサウンド系のリミックスも含めて、エド・シーランの曲とも相性が良いように思う。いろいろ迷ったけど、このイヤホンで聴く一番のおすすめはこれかな。ボーカルとドラム、ピアノ、ギター、背景コーラス、すべての傾向が調和的なこのイヤホンの特性に最高にマッチしている気がする。

 

 この曲もかなり相性が良い。ほっこり感が乗りやすいボーカルで暖かいノスタルジックな曲の世界観がよく出る。

 

 ロック全般得意というわけではないが、たとえばこの曲のように、アコースティックな楽器との一体感が持ち味で、ドラムの熱気が重要な味わいポイントになっている曲には強い。クライマックスの弦楽はやわらかに伸び上がって最高に盛り上げてくれるが、このMVではもちろん一番イイ場所はカットされている。残念。

 

 かなり柔らかく、温度感重視でこの曲を楽しむのにもよい。ボーカルはほっこりと甘味強め。ドラムの熱気と、温かみのある弦楽、温度を加える調和的なギターが生命的な色彩で豊かに聴かせる。

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。