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【カナル型イヤホン Marshall Mode EQ レビュー】低域イコライザー機能を搭載している。厚みのあるややドライ傾向の音質がロック向き。EQをONにすると、さらにドライ味が増し、暗くなる。

Marshall Mode EQ

Marshall MODE EQ

 

おすすめ度*1

Marshall Mode EQ

ASIN

B00OHVT2SO

 装着感はかなりよい。丸形ハウジングは耳当たりよく、収まりよい。その装着感のおかげか遮音性は高めに感じられ、音漏れも少なめ。

 

 製品のレビューとは関係ないが、Marshallの製品はネット通販では偽物が多く出回っていると聞く。パッケージデザインが若干異なっているらしいが、素人目には判別が難しいところがあるだろう。万全を期す場合は、amazonの「並行輸入品」を扱うようなマーケットプレイスの販売者を避けて、ヨドバシカメラやBIC CAMERA、e☆イヤホンなどの通販サイトを使うと良いかも知れない。Marshall製品は家電量販店でも多く扱われているので、店舗で買うのも安全策になる。

 偽物は外観的には変わらないらしいが、音質的には大きく傾向が異なるとのことである。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は説明書。ケーブルのタッチノイズはない。

 ケーブル中途のコントロールパネルにはイコライザー機能のON/OFFスイッチがある。イコライザーをONにすると、少しだけ低域が持ち上がり、それ以上に中域が引っ込んで乾いた音味が増す。プレイリストにもよるが、個人的にはイコライザーは普段はOFFに、ロックを聴くときにONにするとよい感じだ。

Marshall Mode EQMarshall Mode EQ

【2】音質

 イコライザーをONにしてしまうと、大分カサカサしてしまうので、ここではイコライザーOFFの音質をレビューする。

 

 音質的には比較的肉厚な表現で、色味は煌めきすぎないバランス。弦楽やピアノは音が太く、煌めき感が抑えめなので、ややドライな若干暗めの大人びた印象を受ける。しかし厚みのある音で、中盤ではつややかとした有機的な色彩感を感じさせるところがあり、音の鳴り始めは暗めに思っても、伸びてくるにつれ色彩感を感じることも多い。徐々に色を出して濃厚味も増す鳴らし方で個々の音にコントラスト感と躍動感が出やすい。イコライザーOFF状態でもバランス的にはやや低域に寄っており、重い存在感を感じやすい。

 

[高音]:高域は若干暗いが、清潔感は出る。突き抜け感はあまりない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ドライ傾向。弦楽は太めで根元はっきり。ピアノは厚く、中盤の発色は良く、JAZZ味が感じられる。

[低音]:100hz~30hzまで重い振動。20hz以下で沈む(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:奥行き感そこそこ。音が太めで密度感が出やすく、低域も厚く重いので床面を意識しやすい(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは粘りそこそこ。爆発力もそこそこあって、革張り感の出るバツンバツンした音。ハイハットはサリサリといった乾いた、ややおとなしめに感じる音で、ドラム優位に感じやすい。(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:女性ボーカルは太めで暗い。高域で少しかすれて聞こえやすい。

 

【3】官能性

 池田綾子「はなびら Album Version」を聞くと、まずボーカルは煌めき感抑えめで太めに感じる。ピアノの音色が厚ぼったく、重厚味が出る。サビでの色づきも明るいよりは油絵のように濃い感じで、濃厚身を感じやすい。JAZZ味が強く思える。

 飯島真理「愛・おぼえていますか」は粘りがあって固着感が強いので、重さを意識させるドラムが床面をはっきり作る。印象としては下方向に向かって滞留する感じがあり、ボーカルも重力を感じさせる。全体的に重厚な方向にまとまっている。

 rionos「ウィアートル」ではボーカルの清潔感は比較的綺麗に感じられる。厚みのある有機的なピアノとの組み合わせはよく、楽器音の濃厚感とボーカルの清涼感が同居している。ボーカルはどちらかというと生命的な温もりのある息感を出し、ほっこりしている。ただし高域では乾いてかすれる傾向があり、必要以上にハスキーに聞こえるところは好みを分けるか。

 petit milady「LOVE Demonstration」はピアノ音の発色が濃厚で有機的なアコースティック感を出しており、生々しい。テクノ系の演出のある曲だが、アコースティックなピアノ音のおかげか生命的で、JAZZ味がある。またリズム感を強調する衝撃音は重く耳に刺さらない厚みのある音で、重厚感に貢献している。

 

【4】総評

 重厚味のあるハードロック系の曲を聴くには、価格帯ではなかなか優秀なモデル。イコライザーをONにすればさらにドライになって、ビターな味わいが増す。ドライな音質ではあるが、高域での女性ボーカルの清潔感もそれなりに出て、目立って暗くはさせない。ただ声はかすれた印象は受けやすいところはある。地に足が着いたという表現にふさわしい重厚感がある。低域はタイトすぎもせずブーミーに膨らみすぎもしないバランスの良い音で、ロック向きの粘り腰な音で満足度は高い。

 

Marshall Mode EQ

 

【5】このイヤホン向きの曲

 暗いところから浮かび上がる中盤の濃厚な色彩感を味わうなら、この曲がいい。ボーカルも太く力強く、楽器音とともに密度感を出す。瞬発力もよいので、メリハリ感も感じられやすい。重厚感がある低域寄りのバランスもこの曲に向いている。

 

  重厚なバランスが、床面を明瞭に感じさせて曲の骨格をたしかなものにしている。中低域付近に厚い密度を感じさせて、熱気と迫力がよく出る。

 

Marshall MODE EQ

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。