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【aptX対応ワイヤレスイヤホン AUKEY EP-B33 レビュー】3種類の優秀なイコライザー搭載。とくにEQ1モードでは、かなりの奥行き感と広さがあり、価格帯では音場表現に優れる。JAZZ、ロック向き。おすすめ

AUKEY EP-B33

AUKEY EP-B33

【aptX 、aptX LL低遅延&高音質AAC対応】AUKEY Bluetoothイヤホン ワイヤレスイヤホン Bluetooth5.0 グラフェン採用ドライバー 3段EQモード マグネット搭載  USB-C急速充電  IPX6防水  8時間再生可能  マイク付き ハンズフリー通話 ネックバンド型 スポーツ向け 技適認証済み Key Series EP-B33

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「装着感は軽め。通信品質もよい」

おすすめ度*1

AUKEY EP-B33

ASIN

B07WVCKJYD

スペック・評価
連続再生時間/最大再生時間 8h/-
Bluetoothバージョン 5.0
対応ワイヤレスコーデック aptX LL/aptX/AAC/SBC
防水性能

IPX6

音質傾向

低域重視、音場が広い、奥行き感がある、ナチュラル、音が丸い、ウォーム

 イヤホンは小型で耳に良く収まる。装着感は軽い。遮音性はそこそこ。

 

 対応コーデックはaptX LL/aptX/AAC/SBCとなっている。テストした範囲では接続安定性はかなり高めに思う。

 

テスト環境

 今回のテストはHiby R6 ProとONKYO GRANBEATで行っている。

www.ear-phone-review.com

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【2】外観・インターフェース・付属品「3段階EQ搭載。イコライザーが自然で優秀」

 付属品はイヤーピースの替え、充電ケーブル(TypeC)、説明書。インターフェースが物理式。反応はかなりスムーズ。

 

イコライザーが優秀

 イコライザーを搭載しており、本体右側前面のスイッチボタンを押すことで切り替え可能。3段階のモードがあり、ボタンを押したときに流れるモニター音の回数で判別する。1回なら「EQ1」で低音重視、2回なら「EQ2」でフラット傾向、3回なら「EQ3」で高音重視となる。

 個人的に感心したのが「EQ1」で、よくある低域強調とは異なり、低域が膨らむというよりは、前に出てきて、中域以上に奥行き感が出る感じになる。そのため、ヘッドホンクラスかと思えるような広めの音場を感じることが出来るようになる。「EQ2」でも音場は比較的広め。「EQ3」だと高域強調で音がきつくなるというよりかは、露骨に中高域が前傾してくる感じになるので低域方向で奥行き感が出る感じになる。

 どちらにせよこのEQは単純に各音域を強調しているのではなく、聞こえ方を意識してナチュラルに変化させてくれるので、いじっても音楽的に破綻することがほとんどなく、これは個人的にすごくいい。

 ぶっちゃけこのEQにも丁寧なチューニングが感じられ、最近のAUKEYのオーディオに対する本気度が充分に窺える。

 

AUKEY EP-B33AUKEY EP-B33

 

【3】音質「低域の床面重視で音場が広い『EQ1』、フラット傾向の『EQ2』、ボーカルフォーカスが強い『EQ3』。どれも音味はナチュラルでほどよく丸く、ウォーム」

 音質的にはウォームで丸みのある音でどこかがうるさくて聞き疲れるという感じは基本的にない。やや高域が閉じていて、中域にややフォーカスされた感じが強めだが、左右の広がりも良く、定位感が良い感じは共通している。「EQ1」にするとより奥行き感が出て、より音場の広さが感じられ、「EQ3」ではボーカルフォーカス感が高まる。

 以下のレビューは基本的にフラットで標準だと思われる「EQ2」で行っている。

 

 このイヤホンのサウンドイメージ的には、私はなんとなくNulbarich的世界観を感じた。奥行きのある中域、強調されるけどタッチが柔らかく、膨らみを抑えたまとまりのよい低域、なめらかに閉じている高域といった具合だ。

 

美点
  1. 奥行き感がある中域
  2. 音の広がりもよく没入感がある
  3. ボーカルのボディが充分
  4. 音の色合いが鮮やかだが、輪郭は丸く聴きやすい
  5. 低域も強調されるが、床面はドシッとした一定の厚みがあり、マイルド
  6. ウォームで聴き心地が安定している
欠点
  1. 中域でやや音が遠く感じるかも知れない(「EQ3」にすれば改善される)
  2. 高域で明るさやディテールの強調がなく、やや暗い
  3. シャープネスは抑えめで緻密感はやや薄い

 

[高音]:高域は基本的にマイルドカーブしており、中高域以上では派手さや明るさは抑えめになっている。高域強調の「EQ3」も高域よりさらに中高域が出てくるので、基本的にはマイルド系の丸い高域になっているため、基本的に高域でディテールは強調されず、女声ボーカルへのフォーカスが強め(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、菅野よう子「Power Of the Light」でテスト)

[中音]:中域の甘いあたりと中高域の光沢感が感じられるツヤに強調がある。質感的にはややドライでウォームになるので、しっとり感や潤い感は抑えめで、ギターのエッジも乾いた攻撃的なものに聞こえる。ピアノも充分に上辺で明るいが、少し落ち着いた感じで沈み、中低域で膨らむ感じがあるので深みは感じやすい。この中域は中域やや下あたりに後退があるようで、奥行き感と清潔感がある。「EQ1」にすると低域の張り出しが強くなるので、より奥行きが強調され、オーケストラ的な立体感が出るようになる。

[低音]:100hz~40hzまで太めのボーッという感じの重く深い振動。30hzでわずかに振動音が残り、20hz以下無音。低域はパンチとキックがやや浅い感じで少し膨らむ感じで出やすいので床面が少し高く強調される感じがあるが、ベースの音も聞こえが良く充分に濃いので、低域自体の立体感もしっかりしている。タイトさはほどよく抑えて広がりはかなりあるが、ブーミーに広がりすぎる感じもなく、とくに中低域でスピードコントロールは良さげ。ドラムの膨らみも表現されつつ、浮き上がりも良く、うるさくなりすぎないので、耳当たりの良い感じ(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:大雑把に言えば中高域と中低域に強調点があるので、シャリシャリではないが、ドンシャリ的ではある。中域の下側に引っ込んでいる感じがあって、低域との分離と奥行き感をもたらすような音響デザインになっており、ボーカルフォーカスと音場の広さに配慮が見られる。高域に強調がなく、ディテールを重視している感じではないので、解像度的には分離感ではなく、定位感と音の広がりの厚みを重視した感じに聞こえる。そういう意味では音の塗り方、つまりテクスチャ重視の音響である(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは基本的に中低域の膨らみがやや強めになるので、少し弾みと張りを重視した音になる。スネアやタムは革張り感、パンチは少し膨らみ重視、キックは若干浅めにドンドンといった感じ。全体として見ると膨らみ気味のバッツンバッツンって感じかな。ハイハットは少し分離して浮かび上がるので存在感は結構しっかりする(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:男声ボーカルはホットでウォームな感じで、深みもそこそこで濃さも適度にある。女声ボーカルはあまり潤い感を強調せず、中域で甘味、中高域でツヤを少し出しつつ、やや伸びは抑えて太い感じで聞こえる。輪郭は丸く、息感に強調はあまりない。

 

【4】官能性「イコライザーによって音の印象をあまり変えずに聴き心地をコントロールできるのは素晴らしい」

aimer「StarRingChild」

【ONKYO GRANBEATで鑑賞】この曲、結構ドラムのズンドコとボーカル周りにぎっしり感があるんで、このイヤホンの色味がドライなのは雰囲気によく合っていていいんですけど、標準の「EQ2」だとドラムのズンドコとギター音がボーカルにかかりまくりでややうざったい感じに聞こえます。

 ところが、まず「EQ3」にすると低域のズンドコが引っ込んでボーカルが前面に出てきて、ギター以外の大半の音よりよく聞こえるようになるので、聴き心地が安定します。

 反対に「EQ1」にすると、これはこれでズンドコが目立ちますが、奥行き感が出るのでギターとボーカルの絡まりが整理されて聞こえるので、こちらも聴き心地が安定します。

 普通このくらいの価格のイヤホンに搭載されているイコライザーは、ただ低域を盛ったり、高域を盛ったりするだけなので、色味自体が変わりやすいですが、このイヤホンのイコライザーは各音域の色味はなるべく変えずに存在感だけを変化させてくれる感じがあり、個人的にはAUKEYやるねって思います。結構音場の印象は変わりますが、音自体の雰囲気は変わりません。

 


StarRingChild EP

 

Matt Bianco「Say The Words」

【Hiby R6 Proで鑑賞】中高域で艶やかさを出しつつ、全体の色味はやや抑えめにドライな感じがあり、中域は音が丸く広がる感じがあるのに、見通し感も悪くないので、濃厚感がありつつほどよく清潔。ボーカルの浮き上がりも良く、抑制されながらも鮮やかさのあるセクシーサウンドがじつに大人びた感じで聞こえる。

 


Matt’s Mood

 

西木康智「Octopath Traveler -メインテーマ-」

【Hiby R6 Proで鑑賞】「EQ1」にして低域をちょっと張り出させ、奥行き感を出すと、たとえばこういうオーケストラ的な曲をより雄大に楽しめるようになる。低域楽器が床面を厚く作る上に、木管や金管、弦楽が奥から音が伸びてくるような立体感が出て、なかなかの没入感が出る。音量を上げてもうるさい感じが出ないのも良い。

 


OCTOPATH TRAVELER Original Soundtrack

 

sora tob sakana「ささやかな祝祭」

【Hiby R6 Proで鑑賞】この曲でも「EQ2」だとちょっと音がいっぺんに出過ぎる感じがあるので、「EQ3」で上のにぎやかな感じにフォーカスするか、「EQ1」で奥行き感を出すとかなり雰囲気はよい気がする。全体的に丸みのある音で、高域は少し明るさを抑えて中高域で鮮やかさを出しつつ、中域は清潔な感じで聴ける。

 


sora tob sakana/ささやかな祝祭 (通常盤)

 

【5】総評「価格は結構強気な気もするけれど、完成度は高い」

 元々の音がかなり聴きやすい上に、イコライザーで自分の好みのバランスを簡単に追及できるのは良いです。そのイコライザーも音の性質が変わる感じではなく、音の印象はあまり変えずに、音場の表現バランスを変える感じで、自然に調整できるようになっています。通信品質も安定していますし、音質的にもナチュラル系で聴き心地とボリューム感のバランス感覚が良く、最近のAUKEYらしい良質な調整になっています。

 

AUKEY EP-B33

AUKEY EP-B33

【aptX 、aptX LL低遅延&高音質AAC対応】AUKEY Bluetoothイヤホン ワイヤレスイヤホン Bluetooth5.0 グラフェン採用ドライバー 3段EQモード マグネット搭載  USB-C急速充電  IPX6防水  8時間再生可能  マイク付き ハンズフリー通話 ネックバンド型 スポーツ向け 技適認証済み Key Series EP-B33

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。