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【完全ワイヤレスイヤホン Maxell MXH-BTW1000 レビュー】マクセルらしい明るいロック向きのイヤホン。ライバルはAVIOT TE-D01dか?

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maxell MXH-BTW1000

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maxell MXH-BTW1000 完全ワイヤレス型 Bluetoothイヤホン TWS (WC ホワイト×カッパー)

 

 

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【1】装着感/遮音性/通信品質「装着感は良い。接続品質もそこそこ良い」

おすすめ度*1

maxell MXH-BTW1000

ASIN

B07QQ1NDDQ

 少しだけ大きい感じはあるが、耳に嵌まりやすい丸形デザイン。女性でも問題なく使えそうな感じ。遮音性はそこそこ高い。音漏れ少し。

 

 通信品質は結構安定していて、家の中では遅延・途絶ともにまず見られない。街中ではさすがに切れる場面が出てきて、交差点などでは切れる。

 

【2】外観・インターフェース・付属品「防水性能が不安」

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、専用充電ケース、説明書。

 

 イヤホン単体のバッテリーでの連続再生時間は5.5時間で、これはかなり優秀。ケース込みで22時間程度の再生時間を謳っている。

 

 防水性能はたぶん防滴くらいしかない。

 

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【3】音質「明るく発色の良い元気な音。TE-D01dとガチライバル」

 以前、この機種については店頭試聴時のサウンドを語ったことがあるが、ぶっちゃけあれはやっぱりイヤピが合ってなかったっぽい。この機種の店頭試聴機は小さめのイヤピ使ってるらしくて、どこでも低域が貧弱に感じてたけど、手に入れてしっかりイヤピチューニングしたら元気な爆発力のある低域音を奏でるやつになった。シャリシャリ感も収まり、素直にマクセルらしい明るいロックサウンドが聞ける。

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 この機種はAACとSBCに対応してるが、私はSBCでしか聴けないので音質はSBCのレビューとなる。PEN素材を採用したドライバーというのがどんな音を奏でるのか気になっていたが、大枠としてはグラフェン系と同じような高域の刻みと鮮明感が高い感じとなる。低域は爆発力も感じられる躍動感のある音で、中高域は素直に上方向に向かって明るく発色する。

 聴いていて、すぐにAVIOT TE-D01dにそっくりな音だなと思って、どっちもスパイラルドット++にして聞き比べてみたけど、音場の表現の仕方や低域の黒み、躍動感などもほぼほぼ同等クラスで、ピアノ・弦楽の表現も似ており、わずかにこちらのほうが高域方向に伸びているのか、シンバルなど金物の発色や楽器の突き抜け感で勝る印象を受ける。TE-D01dは一段上の解像度とされる音質コーデックのaptXで聴いているが、SBCで聴くMXH-BTW1000のサウンドの方が解像度感はかすかに高い印象を受ける。

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 どちらにせよTE-D01dとはかなりキャラクターが似ているので、ガチライバルになるんじゃないかな。少し価格差あるけど。「TE-D01dの音は素直なんで意外と他のイヤホンでも聴ける可能性がある」なんて以前ちょこっと語ったことがあるけど、期せずしてすぐそんな機種に出会った。

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[高音]:刻みが良く、細くきれいに伸びる(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:かなり解像度感高め。厚みもそこそこ感じられる。音場は左右少し広く、圧迫感はない。

[低音]:音像の輪郭と厚みのはっきりした振動で100hzから40hzまで素直な減衰。30hz付近で少し沈み、20hzは無音。ベースは輪郭良く太めで力強く感じる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:Maxellらしく中高域では刻みと粒感の良い解像度を意識したサウンドを奏でる。ソリッド感は強調されるところがあるので、シンバルやアコギにはやや砂粒のようなドライな味が出る(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは明るく、小さめのイヤピだとバシンバシン系、大きめにするとバツンバツン系。シンバルは細かい粒感(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは分離感も良く、しっかり浮き上がる。輪郭は少し強調される声色で明るめになるが、サ行は刺さる感じはあまりない。

 

【4】官能性「躍動的なベースラインと上方向に明るく刻みの良いミドルハイ。快活」

UVERWorld「CORE PRIDE」

 この曲は音質テストでいつも使うし意外と音色も多彩でお気に入りの曲なんで、音質知るのに重宝してるけど、このイヤホンはやや明るめにメリハリ良く聴かせる。で、これ聴いてすぐに「あー!?これはっ!?」って気づいて、TE-D01dを聴いてみるとかなり似てたってわけ。TE-D01dとはステム長とか細かい作りに差はあるので、似てる音探していったらTE-D01dはスパイラルドット++のM、こっちはLって感じになったので、装着感次第でぶれるところはあるかもしれないけど。

 低域は厚みと弾みが良いバツンバツン系の元気サウンドで、重量感は出しつつも重くならない、躍動感のある音。中高域の上に向けての伸びやかな感じと親和性が高く、楽しい音場を作ってくれる。それからドライで刻みの良いシンバルな。良い仕事してるし、ギターもエッジがしなやかにまとまっている。そう、しなやかさといえば、この曲では金管も負けていない。プイッと軽く詰まったところからプウォォォォォッって上方向に明るく伸びて、音場を中空に浮き上がらせるようなキャラクターで元気。

 


CORE PRIDE

 

Jess Glynne「Hold My Hand」

 この曲でもTE-D01dと熱心に聞き比べたけど、やっぱり全体的なキャラクターはそっくりで、わずかにこちらのほうがシンバルの粒感が優れている印象を受けるから、そこらへんで音質差を感じるって言えば感じるけど、無理矢理探さないといけない感じ。解像度や色味はほぼ同等。

 低域はイヤーピースをしっかり選べば膨張感と厚みが丁寧に出るので、ウォームで聴きやすい上に、元気で解像度感も高くボケない。ボーカルも輪郭感が良く、下の方では厚みをしっかり出しながら、サビでは上に気持ちよく伸びる。音場は全体的に明るくて、少し浮かれているところはあるかもしれないけど、聴き応えを感じる。

 


I Cry When I Laugh [Explicit]

 

水瀬いのり「三月と群青」

 音場は上方向に明るく、やっぱり一番ポイントになっているのは元気で厚みのある爆発力を備えたドラムで、その推進力を受けて、サビではボーカルがきれいに伸びる。伸びる。楽しいな、この伸び方。あと金物の発色がきれい。ギターのエッジも刻みが良くて輪郭感しっかり出すから全体的にメリハリきいているし、ドラムがそういうの全部まとめて躍動させてくれるから、まあこの曲みたいな明るいガールズロック系のアニソンなんか得意なんじゃないかな。こういうの聴いてると、マクセルらしい音ッスね!

 


BLUE COMPASS

 

早見沙織「ブルーアワーに祈りを」

 ピアノは明るいけど、厚みもしっかり出るし、刻みの良いアコギにも少しじわっとした温度感があって、ドラムは柔らかさと輪郭感のバランスが良く躍動的。やや上にスリムで芯をほどよく見せつつ、えぐりもよい弦楽。そして少し明るく伸びるボーカル。TE-D01dよりわずかに刻みが良いシンバルのおまけ付きって感じかな。

 


ブルーアワーに祈りを

 

【5】総評「さすがマクセル。音質は良い。問題はこの音にどこまで個性を感じられるか」

 私が個人的に確認した範囲では店頭試聴モデルのイヤピは大抵小さいのが付けられている。女性ならそのサイズでフィットすると思うが、普通の男性はもうちょっと大きめで聴くのが良いので、店頭試聴時はイヤピを調整してもらうとよいと思う。音は若い感じで、音場は少し明るめだが、低域のボリューム感と弾みは良く、安定感があるので万能に近い。やや明るい以外は、意外と素直な解像度感を出すので妙な癖も感じない。

 気になるところは大人気機種AVIOT TE-D01dと音質的には被る感じがあり、店頭試聴で聞き比べて差が無かったら、スペック周りや通信品質で安定性の高く、値段も安いTE-D01dのほうが好まれる可能性が高いということ。わずかに高域の解像度感で勝っている印象があるが、それが決定打になるかどうか。

 

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maxell MXH-BTW1000 完全ワイヤレス型 Bluetoothイヤホン TWS (WC ホワイト×カッパー)

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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