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【完全ワイヤレスイヤホン NUARL NT01L レビュー】中低域に厚みがある。高域は少し粗いが、音質は悪くない。しかし通信品質は劣る

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NUARL NT01L

NUARL NT01L

NUARL Bluetooth5 完全ワイヤレスイヤホン NT01L:左右分離型 5時間再生 重さ5g IPX4耐水 自動再接続 マイク付 ダークグレー NT01L-DG

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「装着感は良い。接続品質はちと悪い」

おすすめ度*1

ASIN

B07JGXW2XP

 イヤーフックを引っ掛ければ耳への収まりは良いが、フックは固定力を高めるとともに、少し隙間も作るので遮音性はともかく、音漏れは少しする。ここらへんはフックを取り外すなどしたり、装着感によって変わるかも知れない。

 

 通信品質は家ではかなり安定して使える印象。外出時は結構乱れる。

 

【2】外観・インターフェース・付属品「標準的なスペックは満たしている」

 付属品はイヤーピースの替え、イヤーフックの替え、充電用USBケーブル、専用充電ケース、説明書。

 

 イヤホン単体のバッテリーでの連続再生時間は5時間。ケース込みで17時間程度の再生時間だという。1万円以下で考えると優秀な方かな。

 

 防水性能はIPX4。

 

NUARL NT01LNUARL NT01L

 

【3】音質「厚みのある中低域に元気な高域が合わさっている」

 最上位機種であるNUARL NT01AXとはだいぶ音質の水準が違うが、低域は私が聞いている感じでは、かなり似ている。高域方向ですらーっときれいに整理されているNT01AXに比べると、こちらは音像がだいぶ粗い。重心がNT01AXより低い感じなので、音質的にはそちらよりロック向きな印象を受ける。分離感は劣るので、聴き応えにかなりの差があるけど。

www.ear-phone-review.com

 

[高音]:精彩やや欠く。発色は悪くないが、エッジは全体的に粗く、金物は荒ぶった感じがある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域はそこそこ厚みがある音で、少し温かみのある音響。ここらへんのウォームな感じはNT01AXに似ている。

[低音]:厚みのある振動で100hzから40hzまでしっかり。30hz以下も振動感あり(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:音は全体的に近い。中低域が厚く、やや前面に張り出す。音場はNT01系らしく、明るめ(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:膨張感と地熱感のある音。柔らかいキック。シンバルの粒感は粗いが、ドライな感じで悪くない(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:厚みがある声色。NT01AXより太く感じる。

 

【4】官能性「中低域方向に厚い重心の低い音響。ロックやJAZZ向き」

Choucho「優しさの理由」

  やや中低域に膨張感があって、温もり感のある音響。ドラム表面の弾力は強く、よく反発力を出し、中高域は明るめの印象を受けるので、全体的に快活な感じで聴ける。分離感は少し悪いけど、この曲は低域が引き締めてくれるし、それほど中高域情報量多くのないので、うるさい感じはない。

 


優しさの理由

 

花澤香菜「ざらざら」

 中低域に充分な膨張感があり、ボリュームと温かみを感じられる。ボーカルは暗く出るかと思ったけど、明るめの印象かな。ふっくら感もちゃんとしていて甘味は充分感じられる。

 


ざらざら

 

水瀬いのり「三月と群青」

 NT01AXと聞き比べてみると、低域の厚みがより目立つ印象。高域の発色はNT01AXにやや劣るものの、それでもかなりののびやかさがあって、天井感はあまり感じない。もちろんNT01AXほどの抜群の突き抜け感はない。色味は少し明るめだが、NT01AX比較だとやっぱりちょっと暗い。金物なんかの粗い感じが意外とドライに聞こえて荒々しく、雰囲気的によりロック色を感じられるのは、個人的にはNT01Lのほうかな。

 


BLUE COMPASS

 

Matt Bianco「I Never Meant To」

 NT01AXのレビュー記事でこの曲を取り上げて、JAZZにはちょっと明るいかなって話をしたので、NT01Lの音とも改めて聞き比べてみた。こちらはNT01AXより発色が抑えられているせいか、より大人びて聞こえる。特にボーカルはNT01AXはつやつやとした感じが強くて、少し若い声色に感じたけど、こちらはより渋くて大人びた感じかな。JAZZもNT01Lの方が雰囲気は良いかも知れない。好みによるかもだけど。

 


Matt's Mood

 

【5】総評「廉価でそこそこ音は良いけど、通信品質が少し弱いかな」

 NT01系らしく、音質は結構聴き心地が良い。HDSSが搭載されていないせいか、分離感はシリーズでは劣る印象だけど、中低域の厚みはシリーズでは一番感じられる機種なんじゃないかな。これ以上の中低域を求める場合はNT100がもうちょっと中低域寄りに感じるので、そっちを買うと良いかもしれないけど、こちらもあちらも通信品質はイマイチなのでおすすめしづらい。同じ価格帯にいるAVIOT TE-D01eは音質傾向が違うからライバルにならないけど、ちょっとお金を出せば買えるAVIOT TE-D01dあたりには全く敵わないし、SOUL ST-XS2とかJBL FREE Xっていう強力なやつがすぐ近くにいるから、これを選ぶ前にこれらの機種をあらかじめ確認しておいた方が良いかも。

 この機種は価格帯ではどうしても後手に回りやすいところはある。

 

NUARL NT01L

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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