さて、今日のトピックは最近話題のGeek Wold GK10です。
これまでいろいろ紹介してきたGeek Wold GK10です(「さっさとレビュー書け」という声も聞こえます)が、今回は一部で話題のベント穴問題に触れてみましょう。
Geek Wold GK10のシェルには2つのベント穴があることが知られており、GK10信者の間では、GK10が一部の人に「ウケない」のは、この2つのベント穴のどちらかに不具合があって「中低域が不自然に盛り上がっている」GK10の不良品を彼らが手に入れているせいだという信仰がありました。こういうオカルトじみた話はHypeイヤホンにはつきものです。
GK10信者の間では、耳の形状によっては内側のベント穴が塞がれてしまう、あるいはベント穴が接着剤でふさがっている不良品があるために、GK10本来の音が出せない場合があり、GK10を低く評価する人はそういうトラブルによって、良い音に聞こえないのだ、という話がありました。
結論から言いますと、このベント穴問題は最終的には解決されました。@tgx78が実際に測定データを示して、ベント穴をいじると場合によって音質の劣化を招くことを証明しました。
その測定によると、まず内側のベント穴に針を突き刺して無理に貫通させた場合、低域が著しく減り、サウンドバランスが悪化します。
トップのベント穴のほうは無理に貫通しても、ほとんど音質に影響がありません。
つまり、GK10のベント穴をいじることはサウンドを悪化させるか、ほとんど変化がないので意味がないばかりか、場合によって故障につながるのでおすすめできないということです。
また、これまで測定されたGK10の周波数特性データはどれも中低域が同じように盛り上がっており、GK10の中低域の隆起が個体差や不具合ではなく、仕様であることを示しています。
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