audio-sound @ hatena

audio-sound @ hatena

オーディオ機器やゲーミングデバイスのレビュー、そして好きな音楽を徒然なるままに

MENU

【特集】2万円台の情感表現力の王者はどちらだ? SENNHEISER HD599 と JVC HA-FX1100 を課題曲で聞き比べる!

SENNHEISER HD599JVC HA-FX1100

 

  JVC HA-FX1100のレビューでうっかり「空間表現でSENNHEISER HD599に遜色ない」などと言いつつ、その後に「実際には差がある」というようなあいまいぼかした書き方をしてしまいました。文章全体のまとまりの面からも、レビュー記事では詳しく掘り下げませんでしたが、なんだかお茶を濁した感じです。そのままにしておくのも後味が悪いですから、この記事ではその点について深く掘り下げたいと思います。

 私があの点で問題にした空間表現力とは、一義的には音場表現の広さを指すことはもちろんですが、もう一つの面として音同士の広がりの連携の仕方という意味もあります。そうして厳密に2点に切り分けて言えば、一義的な音場自体の広さに関しては差があるが、後者の音同士の音場への広がりにはほとんど遜色がないというのが私の発言の正確な意図になります。

 まあヘッドホンとイヤホンを比べようというのは端的に言って無茶な話ではあります。が、それを言っても始まらないので、気にしないことにしましょう。

 

 この節では話は少し話がそれますので、面倒な方は読み飛ばして次の節に行って下さい。

 さて、私はSENNHEISER HD599をこよなく愛していて、半ば信者と言っても良いです。SENNHEISER製品全般が好きなわけではなくて、IE80Sなんか世間では高く評価されてますけど、私はギミックを変にくっつけて使い勝手は悪くなっていて、そのギミックにこだわったせいで音自体の方向性はあんまり定まっていない感があるので、こっちで手間を掛けて自分の音を探して調整してやらなければいけない不自由なイヤホンに見えます。もちろんコアなオーディオファンとしてはそういった手間を掛けて自分の音を追求することに味わいがあるのでしょうが、私はどちらかというと手軽に自分のプレイリストを楽しむ派なので、スクラッチ&ビルドして一つの機種をカスタマイズがどうこうなんてことに時間と金をかけるより、一定の製品レベルで組み上げられた既製品を手っ取り早く使い分けたいという考え方です。だって世の中、こんなにオーディオ製品あるんだぜ?自分の気に入った機種をさらに血眼になって改造してまで音を求める時間があるなら、いっそ気に入った別々の音質の機種を2個買って、プレイリストを機種毎に分ければいいじゃないくらいの感覚です。

 音質の好みとしてはaudio-technicaのSOLID BASSシリーズやJVCのXXシリーズやらをとくに好んでいたので、素性的には低域ジャンキーでありましたが、重低音モデルの至宝のように言われていたSONY MDR-XB950とかいうバカなヘッドホンを聴いて、率直に言って興ざめしました。SONY MDR-XB950は評価が高いヘッドホンで今でもBluetooth対応版のMDR-XB950N1が人気があるくらい、あまり悪い評判を聞きませんが、私が求めていた迫力はこういうものではありませんでした。詳しくは書きませんが、SONY MDR-XB950にはライブ感がなくて豊かな情感を感じさせる味がなく、そこには無味乾燥なブーム音しかありませんでした。

 私はそれまでパッケージの説明文を読んでそのまま買ったり、PHILE WEBみたいなレビューとamazonのレビューをさらっと読んで、雰囲気がよさそうな機種を適当にポチッてましたが、店頭試聴で実際に音を聞き込んで選ぼうと思い始めました。そうして私が出会った、私にとって理想に近い最高のヘッドホンがSENNHEISER HD598です。お値段的にも目玉が飛び出るくらい高い値段ではなく、安くはないですが長く使うなら出してもいいと思える値段設定でした。

 

 私がこよなく愛したSENNHEISER HD598の後継機種がHD599です。特徴としては開放タイプらしい抜けの良いすっきりした聴きやすいところがありながら、個々の音に厚みと濃密な広がりを持たせて空間をスカスカにしない充実感の高い音響が魅力です。この音場全体が一体的に充実して満たされる雰囲気を私は自己流に「調和性」と呼んでいます。「包まれている」感覚といえばわかりやすいでしょうか。その一つの完成形に近いものを示してくれるのがHD599という機種なのです。私が知る限りでは、「調和性」の表現は一つではなく、実際にはSHURE SRH1440のように虚空を感じさせながら、音を緻密にぎっしり綺羅星のように散りばめるタイプの「調和性」もありますし、HD599と同じような傾向に見えて、より色づきのよいfinal SONOROUS IIみたいな機種もあります。final SONOROUS IIは私の求める「調和性」について、音質的にはHD599以上といえるかも知れませんが、いかんせんお値段が少し高いところでお財布に調和的でなく、装着感もHD599の軽妙な付け心地に比べると重くて長時間聴くには調和的ではありません。SHURE SRH1440についてはパッションに満ちたHD599とは違う理知的な方向の「調和性」なので、ここでは考慮しません。

 そういうわけでHD599は「調和性」において一つの理想型に近かったわけですが、しかしイヤホンでこれに匹敵する「調和性」を味わうのはなかなか難しく、いろいろ聴いていく中で比較的近い形で実現してきていたのがJVC WOODシリーズのイヤホンだったわけです。そうしてWOODシリーズをいろいろ試した途中はすっ飛ばし、結論としてはJVC HA-FX1100こそがイヤホンでこれに並び立つにふさわしいものと認めるに至ったわけです。

 そこでこの記事では私の大好きな曲をあれこれ聴きながら、両者がいかに「調和性」のアプローチにおいて似通っているか、似ていてもどこが違うかについて語ろうというわけです。

 

【課題曲その1】佐々木恵梨「ふゆびより」

 アニメ「ゆるきゃん△」のED曲です。こういう温もり感のあるほっこりサウンドはHD599が最も得意とするジャンルの1つです。

 ほどよい柔らかみがあって煌めきすぎないアコースティックなギター音の表現に、空間を歪ませないようにお互いに配慮するかのように丸い角とゆったりとした幅を持たされたパーカッション、芯の厚みを感じさせるとともに、濃すぎない余韻感でのびやかに空間を満たす弦楽音が、濃密に聴かせてくれるのがHD599です。

 ではJVC HA-FX1100はどうでしょうか。一聴した印象としてはアコースティックの弦楽の煌めき感には差があり、より精彩が強くキラキラとして聞こえてきます。同様にシンバルも少し発色が良く、そのせいか疾走感がやや強く感じられて、HDD599と同じくゆったりはしていますが、走ったリズムをより明確に感じます。この違いは最後に加えられる弦楽のワンフレーズの浮き上がり方に差となって感じられ、やわらかく浮き上がってふんわりとした空気感を失わずにまろやかにとけこんでいくHD599に比べると、HA-FX1100はしっかり厚く音を浮かび上がらせ、はっきり響かせてから溶かし込みます。これを分解能の差と重視する人もいるかも知れません。一方で空間の濃密さという面では、音が球状に広く濃かったHD599の密度感と比べると、HA-FX1100の音は、いささか地平線付近に集まってきてしまっている印象を受けます。

  率直に言って曲の精彩という面でいえば、JVC HA-FX1100のほうが優れており、その音を聞いた後だとHD599の音はところどころメリハリ感が薄くマイルドすぎてぼやけたイメージを持つかも知れません。しかし全体として眺めてみると、この曲の空気感の濃密さを空間全体に調和させていて充実感を感じられるという点ではHD599にやや分があります。どちらがより好ましいかははっきり言って趣味の問題で、私はラストのワンフレーズの印象力でJVC HA-FX1100にかろうじて軍配を上げたいと思いますが、甲乙付けがたいです。

 

【課題曲その2】TVアニメ「宇宙よりも遠い場所」ED曲「ここから、ここから」

 個人的に今年最高のアニソンの一つとして愛好していますが、こういう火力のある曲で低域の熱気を空間に広げて音場全体のパッションにつなげるのがうまいのがSENNHEISER HD599です。

 一方で、個々のボーカルの透明感や鮮明さを味わいたいという人は「たしかに迫力はあるが、これは全て混ぜ込んでしまっていてボーカルが背景に埋もれて音の像が壊れてしまっており、美しくはない」というかもしれません。そういう人はSHURE SRH1440で聴いて下さい。

 異論があるのを承知しながら、私はこの曲に関しては理知的なSRH1440よりはHD599の感情的な音が好きだということを申し上げます。

 背景の透明感やキラキラ感を感じさせるグロー表現に緻密さがなくて精彩に欠ける?ギターが膨らんでギャンギャン吠えてうるさい?ドラムの地熱感が暑苦しくてうざったい?

 ――おおいに結構。どうして、そんな細かいこと気にして生きてんの?

 重低域の深掘りされた地熱感が腹の底から情感を盛り上げてきて、空間全体を沸騰させており、ギターもその熱気を受けて気持ちを昂ぶらせて最高に走ってる。曲全体を破綻させない速度は守っているんだから、多少のスピード違反くらい見逃してくれてもいいんじゃない?もちろんコンプライアンスが大事なことくらい知っているさ。ボーカルは太い温かな膨張感のある生命的な息感で力強くしなやかに、声の端は空間すべてに溶け込んで熱気に変わって耳に戻ってきてくれる。単なる残響とは全く異質で、空間全体を振動させるエネルギーに一体化していて、音場に充実感をもたらす。曲全体が輝かしい未来を伝える福音のように、希望に満ちて聞こえてくるんだ、心揺さぶられると思わないか。

 この曲については理知的な聴き方があることを承知で、あえてパッションに傾いて聴きたい私にとって、HD599は最高の選択肢の一つです。

 JVC HA-FX1100をSENNHEISER HD599と比べると率直に言って、まず低域の地熱感の空間への広がりには差があります。低域全体だけでなく若干中域にはみ出すように熱気を空間全体に広げるHD599と比べると、同じく空間への膨張感がありながらも、明確に下方向にとどまる性質を感じさせるのがJVC HA-FX1100です。そのため熱気が充分にありながら、熱気に染まりきらない冷えた背景が存在します。ギター音についても、よりもまとまりがよく、熱く無軌道に広がろうとするHD599のそれと比べると、いくぶん冷静です。結果、全体の印象としてはやや地平線付近に厚い音がまとまり、ボーカルは上ではやや冷めた空間に声を吸い込まれるような広がり方をしています。

 こうした違いは曲から受ける感情の乗りの差にはなっており、HD599が「夢のためなら全力疾走。夢なくしてなにが人生か。玉砕上等、死なば諸共」といった熱狂した情熱に満ちているとすれば、HA-FX1100は「ひたむきに夢を追う強い情熱」を感じさせながら、「でも、現実とどう向き合うか」という冷静な判断をまだ残しているといった感じです。前者に圧倒的な勢いと迫力と一体感があるとすれば、後者には確かな熱意の中にも、現実との緊張関係を自覚している部分があって、いくぶん葛藤を感じさせ、わずかなドラマ性があります。

 ――で、結局どちらがいいかって?……悪いけど、どっちも選べないくらい、いいよ!

 

【課題曲その3】挾間美帆「ザ・サイクリック・ナンバー」

 SENNHEISER HD599やJVC HA-FX1100はJAZZ向きという評判をよく聞きます。SENNHEISER HD599はまだそうでもありませんが、JVC HA-FX1100についてのオーディオ雑誌やWeb媒体の記事を読むと、大抵JAZZ、JAZZ、JAZZ。HD599のお世辞にも洗練されているとは言えないダサかっこいいギリギリを攻めているデザインに比べると、HA-FX1100は木製のシックで大人びたデザインですし、外面もJAZZに合いそうなのでお上品な購買層を獲得するためにはよいのでしょう。私はそれでも躊躇なくアニソンを聴きますがな。

 しかし私だってJAZZを聴かないわけではありません。とくに最近愛好しているのが挾間美帆のアルバム「ダンサー・イン・ノー・ホエア」。下に埋め込んだPVを見て惚れました。

 ただ実際は、どの曲も下のPVのように盛り上がるまで、だいぶ緩急入り乱れた展開があるので、出だしなんか一見退屈に装っているものもあります。一曲目の「トゥデイ、ノット・トゥデイ」なんてそうです。おっかなびっくり「もういいかい?」「まーだだよ」を繰り返しながら、いつのまにやら日常を踏み出して見知らぬ大都会の路地裏に迷い込んでいってしまう、そういう冒険心のある盛り上がりをする曲が多く、私のような、Rasmus Faberの「プラチナ・ジャズ・アニメ・スタンダード」やらTVアニメ「坂道のアポロン」サントラやら大野雄二バンドの「ルパン三世」サントラやら日本ファルコムのゲームミュージックのJAZZアレンジ版やらを入り口としている、あまり正統派でないタイプにはいささか難解なところがあって、まだ馴染めないところもあります。

 そういうわけでJAZZについては、はっきりよくわからないところがあると前置きしつつも、この「ザ・サイクリック・ナンバー」の面白みを説明してみます。重厚感ある静かな低域弦楽の独奏で始まり、その音色の行き先に耳を凝らしていると、いきなり金管とともに視界が開けて眩しくてびっくりし、それでも立ち止まれずにいると、一気に厚く楽器が重なってきて奔流に飲み込まれ、いざなわれていき、なんとなく方向感が見えてきます。場面としてたとえで置き換えてみると、暗い道を歩いていたら、突然手を引っ張られて車に乗せられて、そのまま疾走して、どこだか知らないがにぎやかなところへ連れ去られてしまったけど、どうする?みたいな入り方です。そしてピアノが入って色づいてくる辺りまでは比較的見通しが良いのですが、そのうち突然突き放したように彼らはおさらばしてしまって、また弦楽一人で孤独を楽しんでみたり、もう一度仲間を呼び戻してみたりと楽器同士が付き合い方をいろいろ模索し始めます。ここからはピアノが誘ってみたり、金管が先導してみたりと弦楽だけが主役を張るわけではなく、それぞれ思い思いに感情を主張し合うようになり、じつに展開が面白くなってきます。最後はちょっと熱が入りすぎて調子を崩したように音が旋回し始めて、「あーもうくたびれた。ここまでね、もう寝るわ」って感じで残った余力をしぼりきった音を出して締めて終わります。

 前述したように、JAZZをどこで楽しむかっていうのにはまだよくわからないところがありますが、何より空気感が圧倒的に差をもたらすのはわかります。そして両者充分な空気感を出しながら、この曲に関しては明らかに表現の仕方に違いがあって、HD599がスムースでまろやかな展開を重視しているのに対し、HA-FX1100はところどころはっきり攻めてきます。序盤で金管がびっくりさせるところがありますが、HD599では物語の開幕を告げるファンファーレといった感じで盛り上がりつつ、次へスムースにつながっていくのに対し、HA-FX1100のそれはホラー映画の恐怖シーンのように出合い頭に本気でびっくりさせて心臓を縮ませてくる、ちょっと愛嬌のある音です。楽器音の精彩には明らかな差があり、それが緩急のあるこの曲では展開の印象に差を与えてきます。HA-FX1100のほうが明らかに雰囲気の誇張感があり、HD599が曲の世界観に浸れる鳴らし方をしているのに対し、HA-FX1100は曲の世界観に引き込む鳴らし方をします。ちょっと血なまぐさくなりますが、殺人事件があったとして、HD599がそれをサスペンスドラマのように筋立てを重視して提示するとしたら、HA-FX1100はスリラー映画のように場面ごとにインパクトを与えて見せてきます。

 どっちかというと、HA-FX1100のほうが曲の精彩をうまく提示しており、私は好きですが、どこかやりすぎなところはあります。人によっては、HA-FX1100に情緒不安定感を感じるかも知れません。

  

【課題曲その4】水瀬いのり&久保ユリカ「動く、動く」

 この曲はTVアニメ「少女終末紀行」のOP曲です。

 まず最初に断っておきますが、この曲に関しては、SENNHEISER HD599もJVC HA-FX1100も素晴らしい解像度を出しながら、さらに迫力を加えてライブ感を出してくれ、秀逸であることを認めますが、それでも唇を噛み締めつつ、たとえばWestone W40の鳴らし方の方が洗練されていて、スムースかつキレよく、スカッと爽快に聴かせてくれるので、私はそちらのほうが好きだということを先に申し上げる必要があります。個人の嗜好といったらそれまでですが、この曲に関しては迫力もさりながら、やっぱりクリクリッとした愛嬌のある旋回力と瞬発力を求めたい。その点、HD599とHA-FX1100は勢いでなんとかしてるところはありますが、結局大味になってしまうところがあります。

 とはいえ、両者の調和的な表現も、ウォームな表現でほんわかした雰囲気を感じさせつつ、重い低域が地熱を持って広がり、迫力を充分に出して盛り上げます。パワフルで勇気づける曲調で聴かせてくれるので、気持ちが沈んだときなどは確かな活力を与えてくれるところがあります。

 一聴した感じだと、HA-FX1100のほうが音の出し方がはっきりしていて、メリハリがついており、キレがよいように聞こえます。しかし、HD599の温かな世界観で統一された音を聞いたあとには、HA-FX1100のような音の出し方はこの曲の雰囲気には野暮で、個々の音のキャラ立ちが強すぎる、窮屈な音に聞こえます。HA-FX1100には若干音の押しを強くしてしまう癖があって、それは曲によってよいメリハリ感となることはたしかですが、この曲に関してはもう少し肩の力を抜いて聴きたい。世界観に包み込んで聴かせてくれるという意味では、迫力を出しながらも、全体の調和性をより重視して、個々の音をなめらかにとろかして聴かせるHD599の秀逸さのほうが勝ります。

 

【総評】

 どちらも「調和性」に優れており、最高クラスの迫力と感情表現力を持っていますが、性格は少し異なっています。HD599がより「調和性」にフォーカスして聴かせてくれるのに対し、HA-FX1100は「調和性」を重視しつつも、ときには楽器のキャラ立ちを目立たせて、より濃密さで勝負してくるところがあります。表現として全体的に同じ方向を向きつつも、HD599が構図の表現性にこだわる芸術家らしい音の作り方をするのに対し、HA-FX1100にはときおり職人気質なところがあって、最終的には細部の表現を捨てません。なので、たとえばJAZZではそのジャンル特有の遊び心を、全体の流れの中に落とし込むHD599に対し、HA-FX1100は引き立てて表現する違いがあります。そういう意味ではHA-FX1100はよりJAZZ向きであろうということは明確ですね。HA-FX1100というのは熱血漢のような音を奏でるやつだと思っていましたが、案外チャーミングなところもあるのかも知れません。

SENNHEISER HD599JVC HA-FX1100

【関連記事】

www.ear-phone-review.com

www.ear-phone-review.com

www.ear-phone-review.com

www.ear-phone-review.com