MAVIN(マービン) ブルートゥース 完全ワイヤレスイヤホン 最大50時間 再生 重低音 高音質 安定接続 ポケットサイズ ブルーAir-X 【日本正規代理店品】
- 【1】装着感/遮音性/通信品質「付け心地はそこそこ良い。通信品質は安定」
- 【2】外観・インターフェース・付属品「連続再生時間は優秀」
- 【3】音質「充実感重視の音場表現で包み込む音響」
- 【4】官能性「充実した満腹感があり、しかも元気で暖かいサウンド」
- 【5】総評「量感と充実感のある音を楽しみたいならオススメ」
- 【6】このイヤホン向きの曲
- 【関連記事】
【1】装着感/遮音性/通信品質「付け心地はそこそこ良い。通信品質は安定」
おすすめ度*1 |
---|
ASIN |
装着感は悪くない。比較的小さく、耳への収まりも良いので、違和感は感じづらいと思う。遮音性そこそこ。音漏れ少し。
aptX対応。通信は基本安定している。遅延・途絶はない。これまで紹介してきたQCC3026の機種はペアリング直後の初動時に少し通信安定感に劣る感じがあったが、air-Xは初起動時からすんなりつながった。アンテナ設計は独自特許を持っているらしいが、そのせいかもしれない。
【2】外観・インターフェース・付属品「連続再生時間は優秀」
付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、専用充電ケース、説明書。
ケースの開閉はスムーズで取り出しも容易。コンパクトで携行性も高く、機能的なデザインだ。
連続再生時間はイヤホン単体で10時間、充電ケース込みで最大50時間を謳っている。QCC3026採用の機種の中でも優秀なスペック。
防水性能はIPX5。小雨くらいなら着けてても大丈夫で、スポーツ用途としては充分。
【3】音質「充実感重視の音場表現で包み込む音響」
音質的には個々の音も空間的にも厚み重視で、ぎっしりした充実感を感じさせる。太く厚みのある音がさらに空間にも膨張して満たしていく、満腹感のある音の鳴らし方だ。
尖る音の鳴らし方はしないウォームな傾向だが、音のそれぞれが近くボリューム感を持って感じられることもあり、圧迫感は感じやすいかも知れない。中低域の重量感が空間全体を満たすような印象を受ける。
厚い音の壁で外音を遮って音楽に没入させてくれるところはあり、外出時に音楽に没頭したい人には向くところがある。あくまで個人的な感想だけど、低価格中華完全ワイヤレスイヤホンで音質が私の好みなLesoom S1みたいなところがあって、濃密さが出るので没入して浸れる感じは強い。音が全体的に近く音量が大きめに出やすい傾向、場合によって解像度が低いと評価されがちな膨張する音の傾向が実に似ている。
[高音]:比較的伸びやかで色味も自然に抜ける感じがある。高さも結構感じられる(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)
[中音]:全体的に近く、厚みのある鳴らし方。個々の音が膨張しながら空間を埋めるように響く。弦楽ふっくら、ピアノも濃厚な音。重心が下に向いているところはあるが、もっさりした感じはなく、アタック感はそこそこ。
[低音]:厚く重たい振動で100hz~40hzまでしっかり。30hzで急速に沈み、20hz以下ほぼ無音(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:全体的に音が近く、膨張感があり、濃厚に空間を埋め尽くして聴かせる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:ドラムは膨張感と地熱感が強く、ズボボンズボボンという空間への広がりの強い音。輪郭にゆるい感じはあまりないが、場合によってブーミーに思えるかも知れない。ハイハットは粒感そこそこよいが、ドラム優位になりやすい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:ボーカルは発色良く、近くに太めに出る。
【4】官能性「充実した満腹感があり、しかも元気で暖かいサウンド」
ナナヲアカリ「ワンルームシュガーライフ」
中低域から比較的高域までぎっしりとした音圧と密度感があるのでスカスカしたところは全くない。この曲のパワフルなスピード感とメリハリを音場全体で味わえるような充実感があり、迫力満点となる。ただし聞き疲れはしやすいかもしれない。
ワンルームシュガーライフ/なんとかなるくない?/愛の歌なんて(初回生産限定盤)(DVD付)
WESTLIFE「Nothing's Going to Change My Love For You」
この曲はカヴァー曲らしくて、日本版のアルバムだと「変わらぬ想い」の邦題で収録されていることが多い。かなり音が近く、密度感の高い形でしっかりリスニングさせる形で聴かせる。やや圧迫感を感じるが、スカスカしたところがなく、厚みのある音で尖りの少ないウォームな傾向で聴かせるので、ウェストライフの調和的なハーモニーを味わうのには雰囲気が合っていて、ボリューム感も出るので満腹感のある形で聴ける。
鹿乃「春に落ちて」
低域とボーカル、左右が近く、包み込んでくる感じで聴かせる。頭の上まですっぽり音が包み込んでいる。音はふっくらした膨張感を出しながら濃厚味もあって、しかも尖りはなく耳当たりは良い。透明感は少し足りなく思うかも知れないが、この曲の味をよく引きだしていると思う。
(K)NoW_NAME「Freesia」
少し尖って出るような音も多い曲だが、このイヤホンは輪郭をしっかり出しながら刺さる感じで鳴らさないので、この曲の密度感をそのまま、息苦しくならない感じで聴ける。この曲だと特に音に包まれている充実感が感じられ、上から下までぎっしり。音の抜けも良くメリハリも出ている。発色も全体的に良い。迫力もあるのでこの曲のサビの大味っぽいところも明確に感じられて躍動感もある。
「Freesia」【豪華盤】(TVアニメ『サクラクエスト』エンディングテーマ)
【5】総評「量感と充実感のある音を楽しみたいならオススメ」
スカスカしたところがなく密度と濃厚さを出す音質傾向はたとえばJBL FREE Xに近いコンセプト。装着感や通信品質の安定感なども似ていて、ガチライバル候補かも知れない。スペック上はこちらが勝る。
2019年1月現在、QCC3026チップ採用機種では最も音が太く厚い音響で、音場はかなり包み込んでくる近い鳴らし方で差別化は充分されている。ハイファイ志向には逆行しているところはあって、どちらかといえば高域の表現力を重視した他機種に比べて、密度感で聴かせるタイプで濃厚さでは一段上。こういう音をパワフルと感じる人は多いはずで、そこらへんの完全ワイヤレスイヤホンに音圧や量感で物足りなさを感じる人、BOSEのような厚みのある音が好きな人には有力な買い換えorサブ機候補になる。
得意分野としてはロック、ダンスミュージック、ポップス、R&Bあたりになるかと思う。
【6】このイヤホン向きの曲
ClariS「nexus」
個々の音の輪郭感と膨張感、厚みのバランスがよく、そうした音がしっかりと空間全体を埋めるので、ClariSのメインナンバーに多いエレクトロダンス系の曲は大得意に見える。ボーカルと楽器音の距離感は近く、一体的で力強く仲良く聞こえてくる。上から下までぎっしり音が満ちていて、スカスカした感じもない。
【関連記事】
*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。