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【ハイレゾ対応ヒアスルー搭載イヤホン SONY IER-NW500N レビュー】NW-A50シリーズとの相性は抜群!ヒアスルーが便利すぎる。音質的にはやや低域に寄ったゆったりめのサウンド

SONY IER-NW500N

SONY IER-NW500N

ソニー SONY ウォークマン専用 ノイズキャンセリングイヤホン IER-NW500N : ブラック IER-NW500N B

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「NW-Aシリーズと併用すればANC機能が使える」

おすすめ度*1

SONY IER-NW500N

ASIN

B07572S95S

 イヤホンの装着感は良く、違和感は感じない。遮音性はそこそこ。音漏れは少し目立つ。ただしNW-A50シリーズと組み合わせればノイズキャンセリングが利用できるので遮音性は高まる。

 

【2】外観・インターフェース・付属品「ヒアスルーが優秀。NW-Aシリーズと組み合わせた運用が前提の機種」

 付属品はイヤーピースの替え、説明書。ケーブルのタッチノイズは少しあり、ヒアスルー用のマイクを搭載しているせいもあるのか、ケーブルのひずみはギシギシという音で出やすい。

 

 このイヤホンはSONY製DAP NW-Aシリーズとの運用が前提で、それ以外のXperia含むスマホやタブレットで使っても機能は活かせず、ただの割高なイヤホンでしかない。

 NW-Aシリーズと合わせて運用すると真価を発揮し、とくにヒアスルー(外音取り込み)機能は、個人的には便利すぎて愛用しており、今では家の中ではほぼこれをメインに使っているくらいだ。

 ヒアスルーは人の音声を中心にマイクで拾って音楽と一緒に聴かせてくれるものだが、私は家でこれを使って音楽を聴きながらテレビを見たり、ゲームをしたり、radikoを聴いたり、ネット動画を鑑賞したりしている。これを入手する以前はJabraのElite 65tとかElite Active 65tとかをヒアスルーのメイン機として使っていたが、若干バランスは異なるものの、精度的にはこれらのイヤホンと同等に近いヒアスルーを実現しているので、家ではこちらを使うようになってきた。

 手持ちのヒアスルー搭載機はほかにもSENNHEISER MOMENTUM True WirelessGLIDiC TW-7000などあるが、精度的にはあまり芳しくなく、Jabraクラスの性能を持っているのはこれとJBL UA Sport Wireless FLASHくらい。探せばもっといいのもあるかもしれないが、NW-A50シリーズとの組み合わせ前提なら、コスパ的には最も廉価に構築できるヒアスルー環境になる。

 ヒアスルー前提なら音楽にそんなに没入する必要もないので、音質的にやや物足りないところも気にならないし、この機種の高域にあまり精彩のないバランスは逆に外部音声との共存がしやすいバランスとも言える。

www.sony.jp

 

【3】音質「中低域に寄せたややゆったりしたサウンドだが、音場は広く感じやすい」

 ハイレゾ対応している機種だが、高域の発色は良くなく、どちらかというと中低域の厚みを中心に味わうようなバランスになる。その低域も深掘りを強調する感じではなく、穏やかに膨張するような鳴らし方で、締まりはそれほど良いとは言えないだろう。個々の音を見ると精彩は悪くないような気もするのだが、全体の印象的には地平線に平たくベターッと左右に広がった感じで聞こえやすい。高さを感じさせる躍動感には乏しく聞こえるだろう。オーケストラやJAZZではゆったり、ロックやダンスミュージックではもっさりに聞こえるバランス。どちらかというと、中低域の密度感の中に高域が少し浮かび上がってくるくらいのバランスでスピーカーで聴く音に近い感じ。

 

[高音]:高域は暗めに聞こえやすい。突き抜け感を感じさせるのはあまり得意なほうではなく、低音量ではあまり出ない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:左右の結構な広さの割に奥行きもあり、地平線付近に全体の音が集まってくる傾向はあり、どちらかというと上下にスカスカ感がある。

[低音]:厚みのある振動で100hz~40hzまで素直な減衰。30hzでだいぶ沈み、20hzはほぼ無音(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:パノラマサウンドといった感じに特に左右が広く、奥行き感もそこそこある立体感を感じさせる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:膨張感がややあり、輪郭感はあまり強くなく、地熱感もほどほどあって、肉もあるので重量感を感じさせる音だが、やや弾力感が強めでズボボンズボボンといった感じの柔らかい音。シンバルは粒感そこそこあるが、発色はおとなしめ(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカル付近は丁寧にマージンが取られている感じで、分離感がしっかり感じられる。色味は高域少し暗めの自然な発色で強調感は感じられない。

 

【4】官能性「ミニコンポのような音」

久石譲「Friend」

  左右に広く、広大な音場を感じさせるので、この曲のゆったりした雰囲気は良く出る。また、音に高域の透明感やキラ味を強調する感じがなく、自然な味わいがあり、オーケストレーションサウンドとは相性が良い。低域も強調されすぎないので、自己主張が重たくなりすぎるところはなく、自然に地平線付近に音が集まる。個性的な音ではなく解像度感に優れるわけでもないが、意外と空間表現はしっかりしていて、SONYらしい安定感がある。

 


紅の豚

  

秦基博「言ノ葉」

 この曲なんかコンポを聴いているような感じで楽しめる。この曲は低域が強調されすぎてしまって出やすいところもあるが、このイヤホンも低域の量感をしっかり感じさせながら、しかし、ほどよい膨張感で重くさせすぎず、広い音場を生かして圧迫感のない印象で聴かせてくれる。しかもボーカル周りは少し分離感を感じさせるだけの余裕があって、歌声は一体的に低域と一緒に聞こえてくる感じではあるが、埋没しない。楽器音は全体的に自然な感じで、最近流行の解像度感のある音ではないが、全体的なバランスはうまいと思わせる。

 


言ノ葉

 

YURiKA「CRAZY GONNA CRAZY」

 TVアニメ「アニマエール!」の作中で使われたTRFの名曲のカヴァー。DVD第1巻付属の特典ミュージックCDに収録されている。原曲に比べてさらにダンス色が強調されていて、音が太めになっており、密度感もかなり高くなっている。アイドルソング的な味付けも強まっており、そのおかげでかなり満腹感の高い曲になっているが、反面圧迫感は出やすい。

 このイヤホンはかなり中低域付近に音を集めて厚い床面を作らせ、ボリューム感をしっかり出しながら、左右にうまく音をばらけさせて圧迫感を減らして広い音場を意識させて一定の開放感も出していて、バランス感覚はかなりよく思える。ていうか、こういう曲を聴くとこのイヤホン、音質はあまり評価されてないけど、実は意外とすごいなって思える。もちろん欠点はあって、全体的に音が膨張傾向でギャンギャン膨らむところがあって、最近流行のハイファイ志向とは真逆な感じで締まりは悪く聞こえやすい。

 


アニマエール! Vol.1 [Blu-ray]

 

Bivattchee「太陽の真ん中へ」

 低域の音圧はしっかりしている。音に解像度感はあまりなく、この曲だとシャンシャンしたシンバルがやや他の音にかぶさってうるさく聞こえるところはあるかも知れない。しかし全体的にドライな音が強い中でも、弦楽やキーボードの透明感やのびやかさがそれなりに聞こえ、見た目の印象ほど解像度が悪いわけでもないこともわかる。音場的には結構広さを感じさせ、上方向にもマージンがあって結構な開放感がある。躍動感は強くないので、少しもっさり感はあるが、音に厚みがあって重厚感と音場の広さ重視で結構しっかり聴ける。

 


太陽の真ん中へ

 

RUANN「There's No Ending」

 この曲は密度感もありながら、各楽器音の出し方が緻密で、情報量が多いのに意外と圧迫感は出にくく、緩急もかなりあって面白い曲。結構短い曲で聞き込んでいるうちに気づけば終わってしまうところがある。そういう意味では展開が急に感じられることは事実で、曲の余韻を曲の中で一定程度消化できるくらいに、もうちょっと長めにしてもいいとは思うけど、ここではこの曲のレビューをするわけではないので、これ以上は突っ込まない。

 で、このイヤホン意外といいなって思えるのは、たとえばこういう曲も重厚感とスピード感のバランスをうまく取って緩急を存分に味わわせてくれるのが1点。解像度が高すぎないので音に一体感があるっていうのが1点。空間的にマージンを丁寧にとっているところがあって、密度感一辺倒ではないから、この曲みたいな音の広がりを緻密に演出に取り込んでいる曲では音そのものの迫力より、広い空間性を生かした雄大な迫力が出るというのが1点。

 解像度感は高くないし、音のアタック感や透明感を強調することもないから一見面白味のないイヤホンなんだけど、なんだかんだいってSONYは音作りがうまいって思える。

 


There's No Ending

 

いきものがかり「心の花を咲かせよう」

 いきものがかりの曲の中では元々低域重ためのバランスのバラードポップス。こういう感じの高低感バランスはこのイヤホンの特性と合っている気がする。広大な音場を強調する感じの弦楽を多用した表現も適している。ボーカルは突き抜ける感じではなく、どちらかというとまっすぐこちらに向かってくる感じで、SONY製イヤホンは結構こういう聴かせ方多い気がする。そういう意味では音の躍動感は上に蓋がされて、地平近くの少し下の方でいろんな音がゴチャゴチャやっている感じがあるんだけど、音に厚みがあるのとボーカルの分離感が良くて聞こえが良いのでほとんど気にならない。

 


いきものばかり~メンバーズBESTセレクション~

 

【5】総評「NW-Aシリーズとのセット運用が前提だが、なかなかの使い勝手の機種」

 ヒアスルーが便利で、NW-Aシリーズを持っている人にはそれだけでおすすめできるが、音質も一見優れている印象がしないが、実は広い音場感覚を持ち、意外と悪くない。地味に使い勝手の良いイヤホンである。用途も限定されているせいか、あまり安売りされないところがあって少し割高に感じるところがあるのだけはマイナスポイント。

 

【6】このイヤホン向きの曲

FLOW「Days」

 広大な音場表現がこの曲を表現するに充分だし、低域の存在感のあるバランスもこの曲向き。やや重みに寄った表現だが、ミニコンポで聴くような感じであまり圧迫感を感じずに楽しめる。

 


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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。