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【完全ワイヤレスイヤホン JBL FREE X レビュー】名誉挽回を図ったJBL渾身の完全ワイヤレス!通信品質は改善しすぎて神レベル!音質も肉厚で納得の密度感!

JBL FREE X

JBL FREE X

JBL FREE X 完全ワイヤレスイヤホン IPX5防水/Bluetooth対応 ブラック 【国内正規品/メーカー1年保証付き】

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「装着感良好、通信品質ほぼ安定」

おすすめ度*1

Hihiccup Hi-TWS

ASIN

B07HRF5NXP

 すんなり耳に収まる構造で、装着感は良い。遮音性高め。音漏れは少し。

 AAC/SBCのみ対応。通信は基本安定している。遅延・途絶はない。ただし、なぜかAstell&Kern SR15に繋いだときだけ片耳が稀にボツボツ途切れることがある。SONY製DAPでは安定。

 改良前のJBL FREEはかなり通信途絶が激しく、ユーザーから酷評されたが、この点JBL FREE Xは通信性能を大いに高めている。各種絶賛レビューがあるくらいだ。ただ、私のSR15とだけはあまり仲良くないようだが。

 JBLは現在韓国Samsungの傘下にあるので、同じ韓国系のアイリバー(SR15のメーカー)とは仲が良いのかと思ったが……。まあこれは私の個体だけの問題かも知れない。

 

【2】外観・インターフェース・付属品「連続再生時間だけちょっと短い」

 付属品はイヤーピースの替え、ソフトカバー2種、充電用USBケーブル、専用充電ケース、説明書。

 

 コンパクトのような丸い充電ケースからの取り出しはスムーズ。ペアリングまで特に迷うことはなかった。

 JBLというと個人的にスポーツオーディオ製品を出しているイメージだが、それにしては連続再生時間4時間は短い。完全ワイヤレスイヤホンのスポーツモデルは用途を考えると、5時間程度が標準になりつつあり、こんなに短い連続再生時間の機種はオーテクのATH-SPORT7TWくらい。私は今でもなんでオーテクは音質重視のATH-CKR7TWで6時間連続再生を実現しながら、ATH-SPORT7TWでは3.5時間に減らしたのか理解に苦しむところがある。同じスポーツ向けを謳うJVC HA-ET900BTも3時間と短いので、それに30分勝ってればいいやと思ったのかも知れないが、この点は失策に思う。話がそれたが、この機種も5時間あるとよかったかな。

 防水性能はIPX5。雨の中で使っても大丈夫というレベル。

 欧米のプロレビュアーは基本AirPods基準で完全ワイヤレスイヤホンを見るので、その点この機種は辛口に語られることが多い。これよりはJabra Elite Active 65tとか他に有力選択肢あるでしょって話になりやすい。たぶんバッテリー効率の問題が一番大きい。もちろんそれはそうなんだけど、音質と通信安定性と価格を考えると、コスパ面では充分Airpodsキラーになれると個人的には思う。

 充電ケース込みの最大再生時間は24時間でこちらは充分に長い。

 

 付属アプリは特にない。

JBL FREE XJBL FREE X

 

【3】音質「上から下まで濃密」

 音質的には上から下まで精彩のバランスが良く、濃厚な音が楽しめるといった味わいになっている。低域もよく出ているが、中音域帯が充実しているところがあり、高域までスカスカしたところなく濃密に音響が充実している。音量的には比較的大きめに出る。

 まだレビューは掲載していないが、同じJBLのUA SPORT WIRELESS FLASHに比べると、全体的に過不足なく音を聞けるところがあるので、より万能に感じやすい。ちなみに量感的にはUA SPORT WIRELESS FLASHが勝る。

 

[高音]:比較的自然にのびていく。高くまで自然に持ち上がる(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域は充実している。音には自然な厚みがあり、発色も良いので豊かに感じる。

[低音]:厚く太い振動で100hz~30hzまでしっかり。20hzは薄い。音味的にはスカスカしたところのない厚みのある音でしっかり床面を作る(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:全体的に密度感がある。重厚な低域のしっかりとした厚みがあり、そこから立ち上がる中域は骨太でビルド感がある。もしかするとBOSE SoundSport FreeよりBOSEっぽい音かも知れない(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムの火力と重量感がなかなか楽しい。バズンバズンと重いエンジン音を感じる。ハイハットの粒感も良く鮮明(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:太さもあり肉厚な声色。

 

【4】官能性「これで聞くR&Bなんて最高」

 Ne-Yo「Because of You」は重低感と深掘り感のある低域から中域あたりに向かって濃密な空気感があって充実感が素晴らしい。ボーカルは太く伸びて力強い。全体的に密度感が高く、満足できる。

 

 同じような密度感で楽しめる曲を挙げるとすれば、たとえば、あいみょん「今夜このまま」。低域が同じように充実しているだけでなく、その厚い音が中域にも素直につながって濃厚さを加える。ボーカルは自然な温度感の乗った太さで力強い。

 

 ハルカトミユキ「朝焼けはエンドロールのように」もいい。ボーカルはややドライに感じるが、全体的に濃密で力強い低域とそれと連続性のある中域によってまとまられている。楽器音は全体的に滑らかで発色が良い。

 

 ずっと真夜中でいいのに。「秒針を噛む」もこの曲の濃密な世界観を表現するのに充分な密度感がある。ピアノの色が浮き上がらず、JAZZ味のある肉厚な音で曲に豊穣さを加える。中域の濃い空間を、厚い低域がしっかり支えて、全体的に破綻させない安定したビルド感のある音楽を奏でる。これはかなり満足。

 

 高橋瞳「青空のナミダ」もいい。太さのある音がしっかりと立ち上がるので音場全体に重量感があるのはもちろんだが、その濃密な音とボーカルとの距離感が秀逸。遠すぎず、近すぎずで交わらない程度に一体化していて、そのせいか曲全体が一つの世界として響いてくる。スカスカしたところがない。そのくせシンバルが意外と粒感があって小気味よく、小刻みに音を鳴らして覚醒感を促してくる。

 

【5】総評「音質と通信性能だけ見ればコスパ最強」

 連続再生時間には若干不足感を感じるが、最大再生時間は充分であり、何より音質と通信性能はなかなかのもの。なぜかSR15とだけは仲が悪かったが、SONY系DAPでは通信は安定していたし、さまざまなレビューがそれを実証している。

 音質は中低域の密度がそのまま満足感を与えてくれる濃厚なサウンドで色味も良いので、比較的万能に楽しめそうだが、とくにJAZZとかR&Bなんかに向きそう。クラブサウンドやロックも悪くないと思うが、その分野ではよりふさわしいJBL UA SPORT WIRELESS FLASHがいる。

JBL FREE X

 

【6】他機種との聞き比べ

 JBL UA SPORT WIRELESS FLASH(FLASH)およびSENNHEISER MOMENTUM True Wireless(MTW)との聞き比べを紹介する。

 

多田葵「灼け落ちない翼」 (VS FLASH)

 FREE Xのほうがピアノやボーカルの発色はよく、より瑞々しく聞こえる。だが、FLASHのほうがドラムの重厚感や低域の深掘り感は強く、地熱もあってパワフル。色味はFLASHのほうが抑えめなので、大人びて感じられやすい。FLASHのほうが音の厚みを感じるが、全体的な密度感はFREE Xのほうが勝っており、サビではとくにそれが顕著。FLASHのサビはFREE Xよりはさっぱりして聞こえる。同じ濃厚な傾向の音でも、FREE Xはよりカジュアルな感じを、FLASHは濃淡差を出してエレガントに仕上げている印象を受ける。

 

UVERWorld「CORE PRIDE」(VS FLASH)

 ドラムの音圧・地熱感ともにFLASHがFREE Xに一段勝る。火力感では圧倒的にFLASHの魅力が高い。前曲でもそうだったが、FLASHのほうが濃淡差のある音を出すので、コントラスト感がFREE Xより優れており、個々の音の浮き上がりがよく思える。ロック曲ではFLASHのほうが妙味があるようだ。

 

Aimer「everlasting snow」(VS MTW)

 低域から中域まで濃厚で連携のよい音を奏でるという意味では、MTWと共通性がある。価格帯は大分異なるが、その意味ではもしかするとライバルになり得るかも知れない。ただ実際聞いてみると印象は大分違う。

 MTWでは、ボーカルが少し引っ込み、楽器音の艶やかな音に包み込まれて聞こえてくる。色味はあまり明るくなく、どちらかというと渋い印象を受ける。低域に向けて重力感を感じさせる重い音響だが、その低域は柔らかく、これも下からやんわりと包んでいるように感じられる。

 FREE Xは全体的に発色が良い。明らかにMTWより明るく感じるだろう。たとえばシンバルの音色を比べてみれば、MTWの音が丸く溶け込むような優しさを持っているのに対し、こちらはシャリっという手応えがしっかりある音だ。どうしても目立つ感じはあるので、比較的調和的なこの曲では、少し浮き上がって聞こえるかも知れない。だが実際のところ、不思議ではあるが、ボーカルの息感の刺さりとシンバルの尖りはMTWのほうが少し強く、刺さりやすいところがある。そのため、この曲に関しては音量を上げるとMTWは少しギスギスしてしまって破綻しやすいところがある。全体的な印象として、FREE Xの音はより溌溂としており、若い印象を受ける。

 

JBL FREE X

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。