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200$以下で選ぶ、文句なくオススメできるベストなイヤホンTOP3
200ドル以下の価格帯は、コスパの良い機種と高級機種の境目にあたり、最も曖昧なところです。一部のメーカーはかつては400ドル以上で提供されていた技術を応用して、この価格帯で大幅なパフォーマンスの向上を実現しており、この付近は現在最も競争力のある価格帯で、顧客はどこか特別なものを期待します。現状の流行が将来のトレンドの指標となり得るような状況下では、この価格帯は多産で魅力を感じると思われますが、市場のあらゆるイヤホンと本当の意味で競争できるものがほしいと思っており、それも3倍も4倍も高額なイヤホンと対抗できるほどのものをお望みならば、もう探す必要はありません。
これから紹介するイヤホンは、この価格帯でコレクションに加える可能性がある最も代表的で、ユニークな3つのイヤホンです。
BGVP DM6
手頃な値段でこのイヤホンが提供され始めたおかげで、音質、品質、価格の面で中国製イヤホンは最先端に押し上げられました。ユーザーはCampfire Andromedaを売却してDM6を買うのを好んでいますが、Andromedaの価格は1000ドル以上です。DM6は、バランスドアーマチュアドライバーに関する技術で最高峰として知られるKnowles製ドライバ-を含む、5基のBAドライバーを使用しています。BAのみのドライバー構成であるにもかかわらず、低域には充分なボディが存在しており、BA機らしいスピードと敏捷性がありながら、BAドライバーにはない深みもあります。中域は、すべての音域にまたがる優れた分離感を兼ね備えた、詳細でエネルギッシュな表現を提供します。高域は明るく前進的で、DM6の音像印象(サウンドシグネチャー)は、高音が低音や中音域よりも高くなっています。200ドル以上のイヤホンを手に入れる前に、手ごろな価格で高精細な音質を実現しているイヤホンを探しているなら、おそらくこの機種から始めるのがベストで、もっと高価な機器を持っていても、お気に入りのオーディオ機器になる可能性があります。DM6は豊富なカラーバリエーションとカスタマイズ機能を備えており、その工作精度は依然として価格帯トップレベルです。
BGVP DM6 5BA In-Ear Monitor/Earbuds Earphone
BQEYZ Spring 1
音場は通常、ドライバー数とその種類を組み合わせることで改善される傾向にありますが、常に効果が期待できるわけではありません。しかし、おそらくこのイヤホンSpring 1の場合、高域用のピエゾセラミックドライバーと中域用のバランスアーマチュアドライバー、および低域用のダイナミックドライバーを組み合わせていることが最大の強みです。この組み合わせは、クロスオーバーネットワークを使用しますが、それぞれのドライバーが互いに競合して分離と明瞭性が失われることがないよう、首尾一貫して互いに連携して動作するよう調整するのは難しいです。Spring 1は、この難しい仕事を行っており、他の価格帯で同様に3種類のドライバーを利用しているイヤホンと同じように、中域が明確でボーカルは前面に出てきます。重低音には深さがあり、中低域上部は高めでスピードとパンチ力に優れており、広い音場形成に貢献します。高音域はピエゾセラミックドライバーによって制御され、驚くべき働きをしており、ピエゾセラミックドライバーならではの優れた拡張性と独特の体感をきめ細かく実現してくれます。細かなディテールはすべての音域で聞こえ、オールラウンドであり、暖かみのある低音域、鮮やかな高音域、そして誰もが理解できる実体感のある中音域を提供します。ハイブリッドドライバー技術の音が好きで、NX7のようなイヤホンに興味があるけれども、もう少しコストをかけても良いと思っている場合、このイヤホンは決して失望させないでしょう。
BQEYZ Spring 1 Piezoelectric Balanced Armature Hybrid Drivers In Ear Monitor
TinHifi P1
平面駆動型ドライバー技術を利用した最初の低価格の製品の1つであるP1は、平面駆動型ドライバーヘッドホンを連想させるような、非常に解像度の高い詳細な音質特性を備えています。音質は現在販売されているあらゆるインイヤー型またはオーバーイヤー型とも対等に渡り合え、良い点でも悪い点でも、正確にどのように録音されたかをモニターします。明瞭性は、P1に期待される音質を表現するための最良の用語の1つです。その音質は、特定のカテゴリに分類したり特定したりするのが難しい独特なものですが、映画館にいるかのような気分にさせるほどの広大な音場はありませんが、個々の単独音、楽器音、ボーカルが完璧に再現されながら、近づいていきます。滑らかで、しっかりと分離されており、これまで聞いたことのないような自然なステレオサウンドを提供します。P1から引き出せる完全な音質を実現するには、強力なアンプ/DACを組み合わせる必要があります。より高価なDACまたはDAPと比較的低価格のIEMを組み合わせるなんてナンセンスだと思うかも知れませんが、最終的にはそれに見合う価値があるという我々の主張にどうか耳を傾けて下さい。コストパフォーマンスは、おそらく現時点で最高クラスです。
TINHiFi P1 10mm Planar-Diaphragm Driver in-Ear Earphones With MMCX Cable
【選外4位】Shuoer Tape
手頃な価格で提供された最初の静電ドライバー搭載機であり、静電ドライバーはハイブリッド構成の中では、高域用に使用されています。ただし、Tapeには優れた拡張性のある低音もあります。高域は細部まで鮮明で、優れた音場とレイヤー構造があります。TinHifi P1と組み合わせられるほどの優れたアンプ/DACが得られない場合でも、このイヤホンを駆動させるのは簡単ですが、P1とは音質が十分に異なるため、それぞれが提供する音楽はおのおのユニークなので、P1との使い分けができるという点でも優秀です。
SHUOER TAPE10MM High-Performance Nanotechnology in-Ear Earphone
【選外5位】Moondrop KXXS/Moondrop Starfield
音場を形成するにはドライバー数が重要ですが、常に問題になるわけではありません。KXXSは、ニュートラルなハーマンチューニング*1と驚くほど広い音場を持つ、ダイナミックドライバー1発構成のIEMです。
StarFieldはより密度感のある音場を持っていますが、幅と奥行きがあり、同様の傾向を持つKXXSより暖かく、音楽的にチューニングされています。どちらもあなたのコレクションに加える価値があり、ダイナミックドライバー1発のIEMであるにも関わらず、すべての音域で良好で楽しい音楽体験を提供します。
Moondrop KXXS KPE Upgrade Version Dynamic In-Ear Headphones
MoonDrop Starfield Carbon Nanotube Diaphragm Dynamic Earphone
まとめ
最初の3つは順不同でリストされており、P1がお気に入りの人もいれば、Spring1やTapeをリストの中でベストだと考える人もいるかも知れません*2。
- BGVP DM6:BAオンリー構成が好きな人、あるいは明るい高音域が気持ち良い構成を好む人向け。
- BQEYZ Spring 1:エキサイティングかつオールラウンダーな音質が好きな人向け。
- TinHiFi P1:あらゆる人に聴いて欲しい独特の音ですが、万人向きではないかも知れません。
- Shuoer Tape:P1に匹敵するディテール感を持ち、低音が強化されています。
- MoonDropの2機種:ほぼニュートラルなチューニングと、ダイナミックドライバー固有の優れた低域表現、広い音場が特徴です。
- 元記事の公開日:2020/01/20
- 著者:matthew gagliano