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【中華イヤホン KB EAR KB06 レビュー】適度に温かみがあって聴き心地が安定している。ポップスでは豊かな暖かみのある低域を聴かせてくれ、艶やかさも適度にあり、しかし全体的には清潔。おすすめ

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KB EAR KB06

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【1】装着感/遮音性/通信品質「軽量で付け心地は安定している」

おすすめ度*1

KB EAR KB06

ASIN
B07VJDFSPV
スペック・評価
再生周波数帯域 7~40000Hz
インピーダンス 24Ω
感度 111dB
ドライバー

3ドライバーハイブリッド(ダイナミックドライバー×1, バランスドアーマチュアドライバー×2)

音質傾向

ドンシャリ、爽やか、シンバルクラッシュがきれい、繊細、浮き上がりの良い低域、音場が広い、艶やか、金属光沢感がある

 小型のハウジングで耳への収まりは良いです。遮音性はそこそこ良いです。

 

テスト環境 

 今回のテストはSOUNDAWARE M2ProFiiO M15Cayin N6II/E01Galaxy A30ONKYO GRANBEATで行っています。ゲイン設定は基本的に「低」設定です。

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【2】外観・インターフェース・付属品「2pinリケーブル可能です。」

 付属品はイヤーピースの替えです。ケーブル端子は2pinです。

 

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【3】音質「さっぱりしたドンシャリです。」

周波数特性イメージ(試験運用中)

※周波数特性イメージはあくまでレビューの便宜上、個人的に周波数分布のだいたいのイメージを掴むための参考情報で、測定方法も測定されたデータも非常にアバウトで厳密な信頼性や正確性に欠けます*2

 

ファーストインプレッション

 今回は標準イヤピのLサイズを使ってレビューします。

 このイヤホンのインピーダンスは24Ωで、一般的なスマホでは鳴らすのにわずかに力不足な感じがあるような気がしますが、手持ちのGalaxy A30で聴く感じ、とくに不足感はありません。

 

 では早速、メインのテスト機のGRANBEATにつないで音を聴いてみます。すぐに気づくのは色づきが少し良い中高域がありながらも、全体としてはすっきりとして上でわずかにシャリシャリするくらいの淡泊な雰囲気です。低域が少し強い気がし、高域も少し出張っている気がしますから、ドンシャリではありますが、中域付近は比較的フラットでウォームな雰囲気と聴き心地の安定感があります。少し金属光沢を強調するところがありますが、ピアノ音にはキンキンせず適度な温かみがありますので、アグレッシブではありますが、きつい感じではありません。スネアのアタックも適度に強調されますが、強くビシバシではなく、ビチバチって感じです。曲にもよりますが、どちらかといえば高域の高いところでクラッシュする雰囲気が強めでハイハットが少し派手です。そのため曲によっては少しシャリシャリシャカシャカする感じは強く、ボーカルは子音が少し尖りますが、一方で上方に適度に音が抜ける感覚があり、開放感があります。低域は中低域が少しパンチを出して前に出てきますが、浮き上がりのよい軽い、少し膨らむ感じで、弾力のある優しい音になっています。全体的にはやや腰高な明るい雰囲気に聞こえやすいでしょう。低域は適度に膨らむ感じがある割に見通しが良いですが、やや低域で空間が多い気もするので、タイト系の音に聞こえるかも知れません。

 たとえば下地紫野&悠木碧「Harvest Moon Night」のような曲は明るく、ツヤがありますが、清潔で、あまり濃厚感はありません。この曲では高域弦楽のほうが低域弦楽よりも前に出てきて、よりのびやかさを出し、ボーカルも上に向かってさわやかにハキハキとした感じがあると思います。低域弦楽は浮き上がりが良いので、躍動感があって活き活きしており、高域弦楽も同様にのびやかなので、音が弾み、素直に伸びていく空間を感じると思われます。

Harvest Moon Night

Harvest Moon Night

 

 軽く全体像を確認したところで、早速個別音域を見ていきましょう。まず低域ですが、基本的には少し明るいです。エレキベースのラインはかなり黒い感じがありますが、ちょっと明るく浮き上がって聞こえます。ラインは追いやすいですが、厚みはそれほどでもありません。バスドラキックは締まりが良く一点を押し込むトストスした感じで、ベースラインに比べると薄味の気がします。ベースラインの中にときどき音が隠れてしまう印象がありますが、スピードコントロールは悪くない雰囲気です。地熱は必ずしも強くありませんが、少し温かみがあります。低域弦楽はやや厚みを出しつつ、重みはそれほどでもない浮き上がりの良い音で、穏和です。躍動感が少しあり、少し弾力を感じる音です。中域と調和的で、中域に自然に繋がっていく感覚があり、むしろ低域より女声ボーカルの方が前に出てくる場面も多いです。

 中域はわずかに後退感がありますが、なだらかに前傾しており、女声ボーカルはかなり前面に出てきます。中低域が少し腰高でせり上がってくる感じがありますが、ほとんどの曲で混濁感はないはずです。男声ボーカルは少し明るい雰囲気で、コクや渋みがちょっと足りない気がし、少し若い雰囲気です。中域下がわずかに清潔な雰囲気があるので、音の根立ちはあまりよくないかも知れません。中域音に沈み込むような感じはあまりなく、ちょっと中高域に向かって音が浮き上がってくる浮遊感があります。その意味で音は浮かれ気味に聞こえますが、艶やかで楽しげな雰囲気は強めです。

 中高域から高域に移ります。ドラムは曲にもよりますが、スネアのアタックは少し強調されますが、一般にそれほど強くありません。エレキギターの艶やかなエッジ感の方が目立ちやすいでしょう。高域弦楽やハイハットはスネアの鼓面を少し飛び越えて、前に出てくるかも知れません。艶やかな雰囲気は少し強調され、女声ボーカルは媚びて、少し色気があります。春めくくらいには色づきますが、すぐに音がドライになって透けていくので、艶味が強いという感触はあまりないと思います。ボーカルは子音に強調があり、少し息が伸びて、やや尖り気味に聞こえますが、サ行が刺さるほどではなく、少し爽やかに伸びるくらいに聞こえるでしょう。金属的な質感とクラッシュ感には強調があるので、ちょっと上で派手に感じます。少し輝いてシャリつく感じは強く感じるかも知れません。

 

 総合すると、基本的には爽やかで上に抜けていく上昇気流を感じる全体像を持っています。低域から中域にかけて暖かみは適度にあり、ボーカルフォーカスも基本的には悪くありません。とくに女声ボーカルは活き活きして聞こえるはずです。色味が強い感じではなく、全体的に爽やかな雰囲気がありますが、艶を出して媚びる感じもちゃんとあり、しつこくない感じで色気を楽しむこともできます。濃厚感には欠けるので、充実した感じは薄いですが、爽やかで風が吹き抜ける、少し開放的な音場の中で音楽を楽しめ、さっぱりした後味があり、比較的万能ではないかと思われます。シャリつく感じは強く出やすいので、そこがあまり好きでない人は注意です。シンバルのクラッシュをうるさく思う人には向きません。

 

音質因子評価
音質因子 評価
鮮やかさ
(鮮やか/色味が薄い)

やや色味が薄い。全体的にさっぱりして聞こえる。

鋭さ

(鋭い/鈍い)

やや鋭い。シャリシャリエッジを強調するシャープネスの強い感じはあり、やや鋭い。
明るさ
(明るい/暗い)
明るい。基本的に音場はかなり明るい。
派手さ
(派手/地味)
やや派手。露骨に派手というわけではないが、高域で輝きを強調し、エッジも少し強調する。
硬さ
(硬い/柔らかい)
やや硬い。低域や中域に少し暖かみがあるが、ややシャカシャカするので硬めの音に感じそう。
尖り
(尖っている/丸みがある)
やや尖っている。ボーカルの息、ハイハット、弦楽の穂先は少し立っていて尖っている。
穏やかさ
(穏やか/騒々しい)
やや騒々しい。シャリシャリ感が強いので、少しうるさげ。
力強さ
(力強い/嫋やか)
やや力強い。少し強いかも知れないアタック感と低域のパンチの利きがある。
豊かさ
(豊か/貧弱)

やや貧弱。少し色味が薄く、中域の充実感に欠ける。

太さ
(太い/細い)
少し細い。音が上で伸びるので、少し細く思える。
手触り
(ざらざら/滑らか)
ややざらざら。露骨にカリカリチャリチャリジャリジャリはしないが、少しシャリシャリしており、少し細かいサンドペーパーくらい。
粒感
(きめの細かい/粗い)
きめの細かい。粒立ちは細かい。
清潔感
(澄んだ/濁った)

澄んでいる。基本的に空間は清潔。

潤い
(潤いのある/乾いた)
やや乾いている。中高域で少しツヤがあるので潤い感もあるが、全体的にカサカサ気味。とくにボーカル。
重さ
(重い/軽い)
やや軽い。低域は適度にパンチがあるが、浮き上がりが良い感じで、腰高に聞こえる。

 

ボーカル因子評価
ボーカル因子 男声 女声
澄んでいるか
(澄んでいる/濁っている)
やや澄んでいる

澄んでいる

明るいか

(明るい/暗い)

明るい 明るい

伸びやかか

(伸びる、突き抜ける/天井感がある)

のびやか

のびやか

潤っているか

(しっとりしている/乾いている)

乾いている やや乾いている

太いか

(太い/細い)

やや細い やや細い

濃いか

(濃い/薄い)

やや薄い 普通

子音が強調されるか

(目立つ/目立たない)

少し目立つ 目立つ

 

空間因子評価
空間因子 評価
主に中域の密度
(ぎっしり/スカスカ)
ややスカスカ
主に高域の高さ
(抜けが良い/天井感がある)
抜けが良い
主に低域の深さ
(深掘り感がある/浮き上がりがよい)
浮き上がりが良い
主に中域の奥行き感
(前進的/後傾的/前傾的/後退的)
前傾的
主に低域と中域の横幅
(広い/狭い)
やや広い
定位感
(頭内的/頭外的)
やや頭外的
分離感
(拡散的/密集的)
やや拡散的

 

美点
  1. ボーカルフォーカスが良い
  2. 風通しが良い
  3. クラッシュ感が気持ち良い
  4. 適度なツヤ
  5. 適度な金属光沢
  6. 音場がよく整理されている
  7. 腰高で明るいサウンド
  8. 暖かみが適度にあり、聴き心地が安定している
欠点
  1. 色味が薄い
  2. シャリ感が強い
  3. 充実感に欠ける

 

音質特性(サウンドシグネチャー)
[高域]
  • 抜けの高さ*3:A
  • 金属光沢感:A
  • クラッシュ:A
  • アタック:B
  • ツヤ:B
  • ディテール:A
Hint

 シンバルにシャーンという少し派手な感じを求めるなら、充分に期待に応えてくれます。ヴァイオリンも筋立ちながらやや派手めに伸びてくれますし、高域金管も少し手がかりが多く、粒立ちは細かめで、ビリビリした感じで聞こえます。清潔で、抜けは少し高いです。ツヤは強く強調しませんが適度に感じられ、金属光沢感はやや強めでアコースティックギターは少しカリカリしているかも知れません。シャリシャリしたりサワサワしたりした感じも少し強いです。

 

[中域]
  • 甘味:B
  • 広がり:C
  • 濃厚感:C
  • コク:C
  • 太さ:B
  • ディテール:B
Hint

 中域はすっきりとして見通しが良いです。少し音が薄い感じがあり、スカスカした感じはあります。音は浮かれ気味の明るい雰囲気で、中域で太い感じはあまりありません。

 

[低域]
  • 深さ:B
  • 重さ:C
  • パンチ:B
  • 厚み:B
  • 熱気:B
  • 鳴動:B
  • ディテール:B
Hint

 低域は適度に膨らみ、ポップスなどで安定的な浮き上がりの良い少し豊かな床面を提供してくれます。音は硬すぎず、柔らかい感じはありますが、厚みはそれほどないので、タイトに聞こえるかも知れません。深さは感じられますが、重みはそれほどないので重厚感には欠けるかも知れません。

 

[解像度・立体感]
  • 音場評価*4:A
  • 分解能*5:A
  • 音像明瞭性*6:B
  • 明るさ:A
  • 聴き心地:B
Hint

 適度な奥行き感と立体感、幅の広さのある音場を持っており、価格帯では分解能や定位感は良好な方です。少し明るく、腰高なところはあり、曲の表現は軽っぽいかもしれません。高い高域で派手ですが、低域で適度に暖かいので、ギスギス感はそれほど強くなく、聴き心地は良いです。

 

[パーカッション・リズム]
  • ドラムの雰囲気:明るいが、わずかに重いバツンバツン。少し粘り腰。
  • ハイハットの雰囲気:少しシンシンに近い白味と輝きの強いシャリシャリ。
  • 弾け:B
  • 粘り:B
  • 重み:B
  • 濃さ:C
  • スピード感:B
Hint

 スネアのアタックは悪くありませんが、ハイハットの方が派手になりやすいです。バスドラキックは少し重みが足りないかも知れませんが、ドラムは胴が適度に膨らみ、穏和です。あまりマッチョではなく、どちらかといえばスムースです。基本的にリズムコントロールはバランスが取れており、早すぎず遅れも感じないでしょう。

 

[ボーカル傾向]
  • 甘味:B
  • 媚び:B
  • ボディ:B
  • コク:C
  • 息感*7:B
  • 子音*8:B
Hint

 ボーカルフォーカスは基本的に良いです。基本的にのびやかで、軸が立っており、女声ボーカルのほうが媚びを適度に出して精彩良く聞こえる感じがあります。男声ボーカルは渋みやコクが足りないかも知れません。すっきり系ですが、甘味もあり、バランスがよく透明感のある聞きやすい声色です。ただし、高い女声ボーカル曲では子音が少し尖りやすく、息もスーハー強調されるので、サ行がきつく感じるかも知れません。

 

【4】官能性「適度にスッキリして聞こえ、高域のシャリ感以外はあまり臭みがない、聴きやすいドンシャリ」

今井美樹「雨にキッスの花束を」(vs Yinyoo Yy-Ash)

雨にキッスの花束を

雨にキッスの花束を

【FiiO M15(Pure Music Mode)で鑑賞】中域下が少し後退しているので、M15がちょっと低域が強い感じがあるせいかもしれませんが、こういう曲だとややドラムが中域ボーカルに近く、パワフルに聞こえます。ポップスの浮き上がるようなドラムはこのイヤホンの場合、大抵活きが良くはっきりと聞こえます。ボーカルはあまり膨らみがなく、ボディが豊かとは言えませんが、少し媚びるので甘味はあり、息は伸びやかで清潔で聴きやすい感じがあります。中高域から高域にかけては艶やかな色づきを少し見せつつ、少しカリカリした手がかりを強調します。メリハリ良く気持ち良く聴ける感じがあります。

 

 同じ価格帯のYinyoo Yy-Ashと聞き比べてみます。Yy-AshにはKB06よりボーカルに厚みがあり、より甘味がありますが、カリカリチャリチャリした感じも強く、全体的に音は濃くて力強いですが、ガツガツした感じがあります。スネアやハンドクラップはより活き活きとして聞こえるかも知れません。たとえばリズムですが、KB06がズシャズシャした感じだとすると、Yy-Ashはズチャズチャ、KB06がシャリシャリだとすると、Yy-Ashはチャリチャリといった具合でもう少し濃ゆい甘味があります。音場はYy-Ashのほうが密度感が高く聞こえ、少し狭いです。

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 聴き心地が安定しているのはKB06のほうです。爽やかではありますが、中高域でツヤもあるので色気も欠けておりません。ドラムも少し清潔にきれいに聞こえます。

 


YAWARA!名場面サウンドセレクション!!

 

22/7「空のエメラルド」(vs CCA C12)

空のエメラルド

空のエメラルド

【SOUNDAWARE M2Proで鑑賞】適度に上に音に抜けていく清潔感があってスッキリしつつ、アコースティックギターのエッジにチャリ付きや、ハイハットに少し派手なクラッシュ感があります。この曲の場合、少し頭でっかちな感じがあるので、低域は少し埋没気味です。媚びのあるのびやかなボーカルはなかなか活き活きしていて、思春期の声色をよく出している雰囲気があり、艶やかさに欠ける感じもありません。音場も適度な奥行きと幅があり、聴き心地が良いです。

 

 よく音が似ていると言われるCCA C12と聞き比べてみます。CCA C12のほうが低域がもう少し濃く、重みを感じます。高域はチャリチャリする感じやシャープにエッジを強調する感じは似ています。ただドライバー数のせいか、中域の充実感にだいぶ差があり、CCA C12にはKB06にあるスカスカした感じはなく、ボーカルがより濃くはっきりしていて、ディテールもよく聞こえます。

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 個人的にはCCA C12のほうがディテールとパワフルさで勝り、この曲の場合ボーカルの甘味もより感じられるので好きです。

 


空のエメラルド

 

INTERSECTION「One Step Closer」(vs BLON BL-03)

One Step Closer

One Step Closer

【Cayin N6II/E01(A)で鑑賞】こういう暖かい曲の聴き心地が良いです。かなりハイハットのクラッシュが強調されるので、手がかりが多く、カチカチしたスナッピーな感じも気持ち良く出てメリハリが利いています。ボーカルは清潔で、コクはちょっとありませんが、若くのびやかで、中域でも適度な暖かみもあるので、涸れる感じはあまりありません。ポップスの浮き上がりの良い暖かいドラムとも相性が良い雰囲気です。そして、ピアノ音などに適度なツヤがあり、艶やかな色づきがちゃんとあります。

 

 同じ価格帯の人気機種、BLON BL-03と聞き比べてみます。BL-03のほうが高域で粒立ちが細かいですが、清潔感もあって輝きを抑えている雰囲気があります。低域はより落ち着いていますが、レンジはKB06よりは広く聞こえます。そのせいか中域でボーカルがKB06より縦によく伸びる感じがあります。中高域の色づきの透明感もわずかにKB06より優れており、KB06より繊細で品がある雰囲気です。

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 ポップス向きの音をしているのはKB06のほうですが、解像度や分解能の繊細さではBL03のほうがディテールが全体的によく聞こえます。低域はもうちょっとほしい気がしますが、BLON BL-03の表現のほうがよりすっきりとしており、解像感も高く聞こえ、個人的にはセンスを感じます。

 


One Step Closer

 

【5】総評「やや爽やかにすっきりした感じで万能に音を楽しみたいなら、おすすめできます」

 この価格帯では比較的万能に聴け、解像度や音場も優秀な方なので、おすすめしやすいです。やや音の色味が薄い感じはありますが、ポップスやEDM向きの活きの良い床面を持っており、適度に媚びてアタックもまあ悪くなく、クラッシュ感も気持ち良く出してくれる方です。比較的現代的で見通しの良い音で、クセは少ないでしょう。低域もやや膨らみますが、中域に被る感じは強くありません。むしろ高域のシャリシャリ感だけちょっと露骨なのが気になるくらいです。ライバルはBLON BL-03で、おそらく解像度や聴き心地の安定感ではBL-03のほうがわずかに勝ると思います。

 

  • 適度に爽やかで抜けの良い開放的な音場
  • それなりに暖かみもあり、聴き心地も安定している
  • 充実感には欠ける

 

KB EAR KB06

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

*2:音量による変化、各イヤホンの特性を考慮した補正などを行っておらず、測定環境もスマホマイクで集音しているので非常にアバウトで厳密ではありません。レビュー執筆の参考に使っていたものの、これまでは公表してきませんでしたが、これまでサンプルを取って聴感上の印象と照合してきた感じ、それなりに参考にはなりそうなので、試験的に公開していきたいと思います。いずれ勉強を深めて信頼性を高めていきたいとは思いますが、本ブログは周波数特性の測定をメインとしていませんので、期待しないで下さい。私自身も聴感上の音像印象の解釈の補助として利用しているだけで、この周波数特性イメージを全面的に信頼し、依拠しているわけではありません。

*3:全般的に言えることですが、この評価は主観的であり、しかも音はバランスと好みが大事だということに留意して下さい。Aのほうがその分野では優れていると判断していますが、たとえばシャリ付きが苦手な人はクラッシュがAの評価のイヤホンは避けるべきです。あと稀にSが出てくると思いますが、Sは「やりすぎ」という意味で、必ずしも良い評価とは限りません。ただしその音質特性が好きな人には良いでしょう。

*4:価格帯を考慮した相対評価です。

*5:価格帯を考慮した相対評価です。

*6:価格帯を考慮した相対評価です。

*7:主にサ行が刺さるかどうかです。スーハーしている感じが強いかです。

*8:主にツ音が尖るかどうかです。

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