- Tribit MaxSound Plusの概要
- Tribitについて
- Tribit MaxSound Plusの特徴
- パッケージ
- AUXモードについて
- 接続品質
- インターフェース/操作方法
- 音質
- レコーディングシグネチャー
- 総評
- 【関連記事】
今回取り上げる機種はワイヤレスポータブルスピーカー、Tribit MaxSound Plusです。
Tribit MaxSound Plusの概要
こんな人におすすめ
- クラブサウンドや動画鑑賞時に迫力のある低域を楽しみたい
- ワンルームや個室で十分カバーできるほどの音量が欲しい
- ブーム感のある低域が好き
- 長時間スピーカーを使いたい
- 携行性にはそれほどこだわらない
基本スペック
- 連続/最大再生時間:20h
- 防水性能:IPX7
- 対応コーデック:SBC
- 技適番号:210-124892
説明書のダウンロード
- ダウンロードできません
長所 |
短所 |
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audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。
Tribitについて
Tribitは2010年に中国の深圳で設立されたサウザンドショアスのオーディオブランドです。サウザンドショアスという名前はあまり聞いたことないかもしれませんが、同社のガジェットブランド「iClever」やアウトドアブランド「Ohuhu」、フィットネス系ブランド「Sportneer」などをamazonで目にしたことがあるかもしれません。ガジェットを中心に生活家電からスポーツ用品まで製造・販売し、OEM製造も行うメーカー系貿易商社のような企業です。ECを中心に世界中に商品を展開している、おそらくamazonの低価格中華製品販売業者の中でも屈指の国際的大企業です。
サウザントショアス株式会社 Thousand shores Inc.,は2010年にアメリカのイリノイ大学とワシントン大学出身の博士二人によって設立されたグローバル・ハイテク・ベンチャーで、豊富な技術陣と蓄積されたノーハウと先端テクノロジーを活用して、高品質なPCやモバイル周辺機器の開発を行っています。日本、アメリカ、カナダ、イギリス、スペイン、ドイツはじめ20数か国向けに500を超える製品を提供しています。
Tribit MaxSound Plusの特徴
独自のXBass技術による重低音強化
Tribit MaxSound Plusワイヤレススピーカーは2つの高性能12Wドライバーを搭載しており、より迫力あるサウンドを実現しました。最大音量にしても音が割れたりすることもなく、低音から高音までバランスよく鳴り響きます。また、独自のXBass技術を採用し、重厚なサウンドを実現しました。XBassをONにすることで、迫力のあるパワフルなサウンドを楽しめます。
20時間連続再生&30mの通信距離
2200mAhの大容量バッテリーを搭載し、20時間の連続再生ができて、一日中音楽が聴くことを実現できます。Bluetooth4.2技術を搭載されたTribit MaxSound Plusは汎用性高くて、高速かつ途切れのないペアリングにより、iPhone、Androidなどの全ての機種に対応できます。また、Bluetoothの電波をさえぎる障害物のない場所であれば、約30m以内の長距離接続が可能です。
完全防水
IPX7相当の防水対応で、お風呂、キッチンだけでなく海やアウトドアでも安心して使える防水性能は、最大30分間水深3mの水中に浸しても、内部に水を侵入させることがありません。
パッケージ
パッケージは価格帯では標準的です。エコな紙パッケージです。
ビルドクオリティは価格を考えると少し上質です。全体的に安っぽさがありません。
AUXモードについて
AUXで有線接続したときの音質は、接続相手にもよるかもしれませんが、Bluetooth接続時より少し背景ノイズが多いようです。基本的にBluetoothで使うのがよさそうです。
接続品質
SBCでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯では優秀な接続品質で、家庭内では安定しています。距離耐性は優秀で、5mくらい離れてもシームレスでそのままつながっています。ただし、遮蔽物を挟むとわずかに通信が途切れたり、飛んだりしますが、接続は維持され、音楽も何とか聴ける感じです。
インターフェース/操作方法
左から、電源、Bluetooth、再生/停止、マイナス、プラス、XBASSとなっています。
電源ON
電源ボタンを1回押します。
電源OFF
電源ボタンを1回押します。
ペアリング
Bluetoothボタンを1回押します。
曲再生/停止
再生/停止ボタンを1回押します。
曲送り
再生/停止ボタンを2回押します。
曲戻し
再生/停止ボタンを3回押します。
音量を上げる
+ボタンを1回押します。
音量を下げる
-ボタンを1回押します。
通話応答
着信時に再生/停止ボタンを1回押します。
通話終了
通話中に再生/停止ボタンを1回押します。
着信拒否
着信時に再生/停止ボタンを2秒長押しします。
XBASSのON/OFF
XBASSボタンを1回押します。
音質
少しドンシャリ気味に聞こえますが、全体のバランスは良いです。
低域はXBASSをONにすることにより重みと深さが増し、ブーム感が強調されます。クラブサウンドや重厚なロック、動画鑑賞時はこれにより没入感が高まると思われます。ただし、卓上で使うなど、超ニアフィールドで聴く場合、XBASSモードをONにすると籠った感じを受けるかもしれません。逆に少し距離を置いて聞く場合は標準モードだと低域が不足する印象を受けるかもしれないので、その場合にONにするといいでしょう。
パワフルなドライバーを搭載しているせいか、個室やワンルームクラスの部屋であれば十分カバーできそうな力強いサウンドを出してくれます。音量を上げても比較的余裕があるので、うるさい感じは出にくく、音場もそれなりに広く、奥行きがあるように感じられます。
高域が若干派手になる傾向があり、とくにXBASSをONにすると中域は少し遠く聞こえますが、立体感は増す感じがあります。音場の幅は若干狭い印象を受けますが、音像のイメージングは良く、価格と大きさを考えると十分に良好と言えそうです。
大音量でもガタガタと振動することがなく、音にぶれる感じは出ないです。音量最大でも混濁感が強くなることもありません。音の厚みはかなり出せ、5m程度であれば不足は感じません。
音質的な特徴
美点
- ディテール感がある
- 深く重厚な低域
- 大音量でも荒れにくい
- 鳴動感があり、力強いブーム
- サイズのわりに広がり感はわりと良好
- 奥行き感があるサウンド
- XBASSで低域を調整可能
欠点
- やや派手に思える高域
- 質感は少しドライに聞こえる
- 音の抜けは少し悪い
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。ソースはFiiO M15を用いています。コーデックはSBCです。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
録音機材
- SAMREC HATS Type2500RSシステム:HEAD & TORSO、Type4172マイクX2搭載
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Type5050 マイクアンプ電源
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
- レコーディングソフト:Audacity
GENS D'ARMES(ロック系)
GENS D'ARMES / イースVIII -Lacrimosa of DANA- オリジナルサウンドトラック / Copyright © Nihon Falcom Corporation
総評
Tribit MaxSound Plusはポータブルスピーカーでありながら、かなりパワフルなサウンドを持っており、個室であれば十分カバーできるくらいです。音場は幅が少し狭い印象を受けますが、奥行きに優れ、コンパクトなのに迫力のある低域を出せるので、動画鑑賞で高い没入感を感じさせてくれるでしょう。この価格帯のポータブルスピーカー最高クラスのパワフルな音質に思えますが、本体重量は結構あるので、携行性には少し難があるかもしれません。
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