- このレビューは誠実な品質レビューを読者に伝えるためにAceFastから提供されたサンプルに基づいて書かれています。
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こんな人におすすめ
- 明るいサウンドが好き
- くっきり感重視
- 強力なアクティブノイズキャンセリングの機種がほしい
- コスパ重視
AceFast T2の概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「AceFast T2」です。
AceFast T2の完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 連続/最大再生時間:7h(ANC ON時4h)/35h
- 防水性能:IPX4
- 対応コーデック:AAC/SBC
- 技適番号:210-160775
- 価格帯:5000円~10000円
パッケージ
AceFast T2のパッケージは価格の標準を満たしています。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- AceFast T2本体
- 専用充電ケース
- USB Type-Cケーブル
- イヤーピース
- マニュアル
ビルドクオリティ
ビルドクオリティは価格を考えると、良好なレベルです。
全体的にマットで上品に仕上がっており、かなり高品質に見えます。
装着サンプル
AceFast T2の装着感はわりと良好です。軽量で負担感がありません。
接続品質
AACでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯では優秀な接続品質です。
人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では安定しています。距離耐性は優秀で、5mくらい離れてもシームレスでそのままつながっています。遮蔽物を挟んでも接続が途切れることなく、接続は維持され、音楽再生が継続されました。その後も途絶や音飛びは発生しませんでした。
ホワイトノイズはわずかにあるかもしれませんが、おそらくほとんどの人が気になりません。
インターフェース/操作方法
操作インターフェースはタッチ式です。
電源ON | 充電ケースの蓋を開け、イヤホンを取り出す |
電源OFF | 充電ケースにイヤホンを収納する また5分以上接続先がない場合、自動で電源OFFICE |
ペアリング | イヤホンを電源ONにしたあと、接続先がない場合は自動でペアリングモード |
リセット方法 | ①イヤホンをケースに収納 ②両方のイヤホンをケースに収め、ケースのリセットボタンを10秒長押し ③LEDが点滅したらリセット完了 |
曲再生/停止 | 多機能ボタンを1回タップ |
曲送り | 右耳側の多機能ボタンを2回タップ |
曲戻し | 左耳側の多機能ボタンを2回タップ |
通話応答 | 多機能ボタンを2回タップ |
通話終了 | 多機能ボタンを2回タップ |
通話拒否 | 多機能ボタンを2秒長押し |
ボイスアシスタント起動 | 左耳側の多機能ボタンを3回タップ |
ノーマル/ANC/ヒアスルーモード切替 | 多機能ボタンを2秒長押し |
アクティブノイズキャンセリング性能
価格を考えると優秀です。こちらで録音音源を含め詳しく確認できます。
音質
AceFast T2のサウンドは中域でやや硬く、ボーカルは吠えがちに聞こえやすい典型的なTinnyサウンドです。中域音がかなりくっきりして聞こえるので、印象的な解像度で最初は優れて思えるかもしれませんが、すぐにキンキンしやすいうるさいところが気になってくるでしょう。全体のチューニングはよくできていますが、この中域のうるささは人によってかなり不快要因になりやすいですね。
ANCをONにすると、わずかにサウンドバランスが改善します。
以下のレビューはFiiO M15にSBCでつないで標準イヤーチップLサイズでテストしています。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:C+
- おすすめ度:C+
- 個人的な好み:D
AceFast T2のサウンドを一言でいうと、「劣化版SoundPEATS Sonic Pro」です。
強くフォーカスされる中域がうるさげに聞こえやすいのが最大のネックで、音量次第のところもありますが、曲によっては聴くに堪えません。中域のキンキン感が気にならない人には透明感が高く、明瞭性の高いサウンドに思えるかもしれませんが、基本的には悪いお手本のようなチューニングなので、高く評価できませんね。
音質的な特徴
美点
- 明瞭感が高い
- 中域への適切なフォーカス
- 明るく聞こえるボーカル
- よく調整された低域
欠点
- 音がキンキンしやすい
- ギャンギャンうるさくなりやすいボーカル
- 分離が悪く、ごちゃつく中域
- キレが悪い
- 静寂感に欠ける
- 聴き疲れやすい
総評
AceFast T2は低域から中域まで比較的良好に調整され、全体のバランスも悪くないながら、高域の作りがかなり悪いために、人によっては不快な音を奏でることになってしまった惜しいイヤホンです。しかし、ビルドクオリティに優れ、アクティブノイズキャンセリング性能は2万円以上の機種でも匹敵するものが少ないほど優秀なので、とくに耳栓目的の場合、価格帯では最も強くおすすめできます。ANC時のサウンドも中域がマイルドになり聴き心地が改善されるので、欠点が幾分和らぎます。
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