- このレビューは「私的な購入品」または「対価を払ってレンタルした商品」に基づいて書かれています。
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こんな人におすすめ
- 深みのある低域が味わいたい
- ボーカル重視
- 包まれ感重視
- 重厚感重視
- 没入感重視
Audiosense AQ4の概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「Audiosense AQ4」です。
Audiosense AQ4の完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:20Hz~22kHz
- インピーダンス:10Ω
- 感度:101dB/1mW
- ケーブルコネクタ:mmcx
- 価格帯:10000円~20000円
パッケージ
AQ4のパッケージはエコな紙デザインで処分が簡単です。内容は豪華で多数のイヤーピース、裏起毛の高級感のあるキャリングケースなどが付属します。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- イヤホン本体
- イヤーピース(シリコン2種類、フォーム)
- キャリイングポーチ
- 説明書類
ビルドクオリティ
外観のビルドクオリティは価格帯の水準を満たしています。
装着サンプル
装着感は悪くありません。
音質
今回は標準イヤーチップ(黒軸) Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
Audiosense AQ4は中域充実系のいわゆる「かまぼこ」サウンドを持っています。ただし、中域上部は抑えられているため、全体的に中域下部から低域のほうが強調されており、低域が目立ちやすい傾向があります。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:B+
- おすすめ度:D-
- 個人的な好み:D-
Audiosense AQ4は優れたAQ3の後継機種あるいは進化版という位置づけと公式に表明されていました。しかし、実際には全くの別物であり、名機AQ3の片鱗はかろうじて低域に残っているという程度です。
Audiosenseの機種の中で名機AQ3のサウンドに近いのはこれまた名機として名高いDT200であり、AQ4は傍流に位置する異端児です。
音質的な特徴
美点
- ボーカル音像が大きい
- 深みのある低域
- 上品で落ち着きがある
- マイルドで刺激の少ない高域
- ボリューム感に優れる
- 中域への適切なフォーカス
- 臨場感に優れる
- 没入感が高い
- 包まれ感がある
欠点
- 音像一貫性に欠ける
- 破綻した定位
- 構築感に欠ける
- 高域の拡張性が足りない
総評
Audiosense AQ3の名声を知っており、Audiosense AQ4にそのようなサウンドを期待して購入するつもりであるならば、今すぐ考え直す必要があるでしょう。その場合、買うべきはDT200です。また、Audiosenseブランドの真の魅力を知りたいならば、近い価格帯にはDT100、DT300、DT600というオーディオマニアを骨の髄まで楽しませるイヤホンが存在しており、そちらを買うほうが良いでしょう。
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